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焦燥と劣等

30歳目前として、自分がいかに人と比べて生きているのかを実感している。

何よりも、結婚・出産・仕事で人生の意味を見出している同世代を目の当たりにしたときに、何とも言い難い感情がふつふつとわいてくる。

嫌いではない、しかし、なぜかわたしが持つ比べて焦る気持ちは、すこしだけ毒を帯びている。
完璧に幸せである、というところを見るより、なにかしら悩みや不満を持ってる、一種の"不完全なわたし"と似ている部分を見るとホッとしてしまうなんとも言えないわたしがいる。

私は、今までに何を成した?

恋人は、いる。
けど、この先どうなるのかもわからない。日本人ではない彼との付き合いは今年で2年になった。愛情深い分、めんどくさいと感じてしまう部分もある。
私が愛情を示すタイプではないし、中々口にはしない。
ひとりが好きだし、自分のペースがある。
子どもだってこの先持てるという確証がない。正直、今までの人生100%で正しい避妊をして生きてきました!とは胸を張っては言えないが、妊娠したことがない。若い頃はハラハラしていたけど、今になっては違う意味でハラハラしている。
2020年、令和2年、30歳。もう別に妊娠が結婚の背中を押しても別に何も思わない。親だって安心するだろう、娘の結婚と待望の孫に。むしろ、押してもらわないと結婚できない。

仕事は、ある。
けど、会社の期待に100%応えられているのかわからない。だれも言わないけどお荷物だと思われてるかもしれない。小さい会社に勤めている分、フィードバックは上司の態度や言葉として爪を隠さずにやってくる。それをやりがいと思える人もいるのだろうが、私は怯えて申し訳なく仕事をしている。

私は、いつも焦っている。仕事も、私の管轄にいるアルバイトさんが来月急に辞めたらどうしよう。部長に怒られたらどうしよう。後輩の期待に応えられなかったらどうしよう。何か踏み出す前に、なぜか不安と焦りで気持ちがつぶれてしまい、気づいたらたばこを吸って深呼吸をしないと何も考えられなくなっている。

すべてを持ってる人なんていない。
そんなの分かってるし、すべてが欲しいだなんて思わない。
けど、たしかにここには自分で自分の首を絞めてる、この手がある。
手放せない、私の手。
この手が、今の私を物語る全てなのかもしれない。

#アラサー #焦り #自己紹介 #独身

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