砂の時計/詩だよ

うずもれていく、足 の 指

 砂の色がきれいね

 薄い水色のシーグラスを割って

グミたいだねってきみはい った

 「しってる? ピュレグミ」

ってきみがいう。

うなずくと、足元が割れて巨大なリクガメが姿を現すんじゃないか

 顎が揺れる、ぼくは砂だ

  砂でできた

   カメ

    の 背中

 いや、ぼくは カメの

背中に乗ってたんだっけ、どっちでも

 「おなじことさ」 と君が言った。

  答えを得て 満足して

  ぼくはそうっと砂に戻っていく

  君は全然気がつかないで、手の中で小さな砂時計を転がしている

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