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幸せって何だろう~キャリアと幸福度のバランスについて考える

こんにちは、OgAzです。連休と連休の合間の三日間、なんとか乗り切りました。やった、やったぞー!

少し前まで夫がJAFに加入していて(最近やめた)、毎月『JAFMate』という冊子が届いていました。クロスワードをやるのが楽しみでした。最近はペーパーレスの方向らしく、ある時から『JAFMate』はオンラインマガジンになり、紙の冊子は春夏秋冬の4回になったようです。ぶっちゃけ紙じゃなきゃ読まないよね。とか言わない。言ってないよ。

そんな冊子だった頃の『JAFMate』の中で、私が毎号楽しみにしているコーナーがありました。それが、「幸せって何だろう」というコラム。作家やタレント、写真家などさまざまな人が「自分の幸せとは?」をテーマで書いているエッセーです。

幸せって何なんでしょうね。道端にたくましく咲くタンポポのようなささやかなもの。雨上がりの空にうっすらと架かる虹のような儚いもの。あるいはバリバリ働いてお給料ガッポガッポ的な、欲望渦巻くもの。どれも本当だけど本当じゃないような。あなたの幸せってなんですか?

今日はそんなわたあめのようにふわっとした「幸せ」について考えてみたいと思います。

コラム「幸せって何だろう」

『JAFMate』のコラムで思い出に残っているものを3つご紹介します。

しあわせとは、変遷するもの

『JAFMate』のコラムを1回目から毎号読んでいた私が、雷が落ちたような衝撃を受けたのは、14回目の江國香織さんの回でした。興奮して思わず切り取って残してあります。

「シアワセの変遷」

流麗。そう表現するのにふさわしい、流れるような文章。江國香織さんの小説は学生時代に何冊か読んだ覚えがありつつあまり記憶に残っていなくて、でもこのエッセーを読んだときの衝撃はすごかった。さすが小説家、さすが江國香織さんと感心したものです。

私は文章を読むとき、内容もさることながら「流れや表現が美しいか」に重点を置いているのですが、この1ページは私の感性にバチコーンとハマったような感覚を覚えました。いいなあ。すごくいい。私もこういう文章が書けるようになりたいと思いました。幸せとは、遷り変わるもの。

ここに至ってようやく、しあわせを自分の外側に求めてはいけないことが私にもわかった。というわけで五十代のいま、私は自分が朝起きるだけで嬉しい。雨ならば雨の降っていることが嬉しく、晴れならば晴れていることが嬉しい。自分に五感があって、きょうも世のなかを観察できる、というのがたぶん、いまの私のしあわせらしい。

「シアワセの変遷」から引用

しあわせとは、生まれてくるもの

江國香織さんの回のあとは感銘を受けるものがあまりなかったのですが、2021年の宮下奈都さんの回は良かったですね。

「生まれてくるもの」

決まった量を割るのではなく、湧いてくるものなのだ。愛情とか、よろこびとか、楽しさとか、つまり、しあわせみたいなもの。それらは限りがあるものではないらしい。どんどん生まれてきて、人生を輝かせてくれる。

「生まれてくるもの」から引用

この方を私は全然存じ上げなかったのですが、軽やかなステップのような文体が素敵だなと思いました。美しい文章って、冒頭からもう惹きこまれるように最後まで読んでしまうんですよね。いいなあいいなあ。幸せとは、限りなく湧いてくるもの。

しあわせとは、おまけみたいなもの

『JAFMate』で切り抜いた紙は3つあって、最後が脚本家・北川悦吏子さんの回。

「しあわせの呪縛」

なんとか日々を生きてれば、それなりに人生を拗ねずに真摯に生きてれば、自然にくっついて来るのではないか。おまけみたいな。(中略)自分なりに真面目に人生を生きようとする人には、きっとしあわせは、ひょいっと顔を覗かせるのだと思う。どんな人にでも。

「しあわせの呪縛」より引用

小説家ではないからなのか、美しいというより、身の引き締まったハムのようなエッセーだなと感じました。ちょっとひねくれて見てみたけど、やっぱり幸せって些細なところにあるんだなあって実感したといったところでしょうか。幸せとは、おまけみたいに自然にくっついて来るもの。素敵。

改めて読み直してみると、3人とも「幸せ」でも「シアワセ」でもなく「しあわせ」とヒラガナ表記だったんですね。なんでだろう?でも幸せよりしあわせのほうが柔らかい表現のような気がしますね。日本語ってふしぎ。

経済的豊かさと幸福度のバランス

幸せと聞いて思い出すのは、国連が出している「世界幸福度ランキング」。よくニュースになって、「日本は幸福度が低い!」とか言われる、あれですね。

日本の幸福度、低すぎじゃない?

2022年度のランキングを調べてみたところ、以下のような結果だそうです。

1位:フィンランド
2位:デンマーク
3位:アイスランド
4位:スイス
5位:オランダ
6位:ルクセンブルグ
7位:スウェーデン
8位:ノルウェー
9位:イスラエル
10位:ニュージーランド
(中略)
54位:日本

≪2022年_世界幸福度ランキング≫日本の順位は?ランキングからわかる特徴を解説!」より引用

いやなんでだよと思いますけど。豊かで平和な国ニッポンが、なぜウズベキスタンやクウェートより低いの。みんな幸せじゃないの?私、結構幸せなんだけど!

この評価は、以下の基準を過去3年間で数値化して分析したものだそうですが。

・一人当たりの国内総生産(GDP)
・社会的支援(Social Support)
・健康寿命(healthy life expectancy)
・社会的自由(freedom to make life choices)
・寛容さ(Generosity)
・汚職の無さ・頻度(Perceptions of corruption)
・ディストピア(人生評価/主観満足度)+ 残余値(Dystopia (2.43) + Residual)

同上より引用

日本人に足らないとしたら、「寛容さ」と「ディストピア」ですかね。世界的にこんなに恵まれた国なのに、こんなに閉塞感が漂っている現状を見るに。日本人は自己評価が低いですし、あと他人と比べる性質が強いっていうのも理由なのかも。いずれにしても54位はないわ。国連、日本のこと嫌いなのかな。

「世界一幸せな国」はいま

「幸せの国」といえば、かつて「世界一幸せな国」と言われていたのはブータン。ブータンは上位じゃないの?と思って調べてみたところ、2019年以来ランキングは急落し、今は圏外なんだとか。なぜに!?

「かつてブータンの幸福度が高かったのは、情報鎖国によって他国の情報が入ってこなかったからでしょう。情報が流入し、他国と比較できるようになったことで、隣の芝生が青く見えるようになり、順位が大きく下がったのです」

ブータン「世界一幸せな国」の幸福度ランキング急落 背景に何が?」より引用

かつては情報が遮断されていたから、目の前の幸せだけを実感できた。でも世界中の情報が集まるようになり、相対的に自分たちが豊かでないことを知ってしまったということでしょうか。ブータンの国王が2011年に来日されたときは「世界一幸せな国」としてテレビでもさんざん紹介されていただけに、なんだか切ない気持ちになりました。

日本もまさにこれですね、隣の芝生が青い。モノに溢れ豊かであり、社会保障も世界的に見れば素晴らしく充実しているのに、隣の芝生が青いから自分たちのことをしあわせだと感じられない(人が多い)。まあ社会保障の充実はどこの国も課題だと思いますし、そこは国会議員さんたち頑張ってくださいよと思うわけですが(そしてみんな選挙に行こう)、もうちょっと自己評価を上げてもいいんじゃないのかなあ、日本。

「幸せになるためのキャリア」とは

幸せというありふれた、しかしキャッチ―な言葉が入った本なら、私も何か持っているかも!?と思って本棚を探したのですが、私が持っている「幸せ」が入っている本はこれだけでした。

その「エンジニア採用」が不を生む

私なんて・・・私の感性なんて・・・と思いました。しょぼん。タイトルではありませんが、最近買ったキャリアの本の中に、「幸せ」という言葉を見つけました。

Chapter2に「幸せになるキャリアプランの考え方」とありました。また出たよ、キャリアプラン。

最近の私はキャリア専門家なのかと思う勢いでキャリアキャリア申し上げておりまして、自分でも正直「うるせえな私」と感じています。ごめんなさい。でもキャリアって仕事だけじゃないプライベートも含めるものだと学習したので、ライフワークバランスを考えること=キャリアを考えることなのかなとも思います。働いて社会貢献することも、幸福度を大きく引き上げることだしね。

上の本で私も同感だと思った幸せになる考え方はこちら。
・「これでいい」ではなく、「これがいい」を見つける
・「~ねばならない」より「~したい」を大事に
・「ごめんなさい」より「ありがとう」

結局、幸せになるためには、自分をどれだけ認めてあげられるか、許してあげられるかだと思うんです。自己犠牲、自己否定はNO。私は私のままでいい!って開き直れることが、幸せへの道だと感じました。ちなみに私は私のことが大好きです!

全然関係ないけど、上の本に「考え方のクセを変える!ソリューションフォーカスの思考法」と書いてあったので、いつものごとく次男「ちびた」にソリューションフォーカスのイメージを書いてもらいました。

マジックのカードが竜のしっぽをつけてがサーカスの帽子をかぶっているらしい
「イリュージョン」と思ってるのか!?

ちなみに私が描いたソリューションフォーカスがこちら。

目のおばけ

大人っていやね、面白みのないイメージしか湧いてこないんだから。こいつ絶対敵だし序盤で出なくなるザコキャラだわ。私ももう少し奇をてらったイメージを表現したいと思う今日この頃なのでした。

結び

人類の最も普遍的ながら永遠のテーマ、幸せについて考えてみました。最終的に幸せ関係なくお絵かきになってしまったのはご愛嬌。幸せの定義はひとそれぞれだけれど、美味しいご飯があって、美味しいビールがあって、おバカな話で笑える相手がいて、それで十分幸せでしょうと思っている私です。仕事で失敗することもあるし、子育てで落ち込むことがあったり、体調もよくないこともあるし、認知症が進んできた母の将来の不安だったり・・・良くないこともたくさんあるけど、それが不幸だなんて思わないし思いたくないので、今日を無事に過ごせたことを感謝しながら、一日一日丁寧に生きていきたいと思います。もっと幸せになるためにね。

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