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フィードバックし合い、高めあえるフリーランスチームをいかにして作るか。

2022年のやりたいことの一つに、「業務委託以上社員未満」の関係性がある制作チームづくりがあります。

今の時代、案件ごとにチームを組むやり方は当たり前の方法ではありますが、一方でクオリティを上げたり、メンバーのスキルを上げにくい、という課題もありました。

その課題に向き合える制作チームを作ることが、僕の2022年の目標です。


それぞれが独立したメンバーだと、フィードバックをしあう“義理”がない

浅見制作所では、Webサイト制作を中心にいくつかのクリエイティブ案件を手がけていますが、基本的にはディレクター(僕)+1〜3名ほどのメンバーで案件ごとにチームを組んでいます。

チームのメンバー、それぞれが独立した立場のフリーランスや自分の会社を持った人たち。案件ごとにチームを組み、プロジェクトが終わったら解散する、という座組みは制作の現場ではよく行われています。

案件ごとに相応な能力を持ったメンバーをアサインするため、無駄がなく効率的なプロジェクトチームが組める一方で、各メンバーの立場で考えるとこの座組みには課題もあります。

その課題は「メンバー同士でフィードバックをしあう機会が少ない」こと。

例えば、同じ会社の仲間ならアウトプットへのフィードバックはもちろん、案件ごとの振り返りやネクストのチャレンジなどを一緒に話し合えます。
が、これが独立した立場のメンバーが集まったチームだと、他のメンバーに対してフィードバックやアドバイスをする“義理がない”というのが現実

そりゃそうですよね、雇用関係にない相手にフィードバックやアドバイスをするのは“おせっかい”でしかない、と思ってしまう。

でも実は、多くのフリーランスは、自分のアウトプットをもっと高めたいと思っていることがほとんど。(もちろん、それを求めていない人もたくさんいます)

高め合いたいと思っていても、自分を客観的に見たりアドバイスをしてくれる存在は稀だし、インプットしたナレッジを実践する場が少ないのが、独立したメンバーで行うプロジェクトの課題です。

それを浅見制作所で関わる制作メンバーでは、もっとやっていきたいなと思っています。


チームでリスクヘッジをして、プレッシャーのある実践の場を作る

ナレッジのシェアは誰でも簡単に思いつくけど、実践とプレッシャーが伴わないと、そのナレッジが自らの血となり骨となることは少ないと思っています。

実践とは、実際にそのナレッジを試してみれる現場があるかどうか。知識としてインプットしたところで、実際に手を動かさなければ、それは全く価値を生み出すものではないと思います。

では、何でもかんでも実践すれば良いのか、というとそうでもない。例えば、架空の案件でそのナレッジを試したところで、臨場感のない実践は、本当に身になりにくい。ゼロとは言いませんが、リハーサルって感じですよね。

やはり、実践には“プレッシャー”が必要だと考えます。実際にお金を払うお客さんがいて、納期ややらなければならないことが決まっている案件でこそ、インプットしたナレッジを実践できる場として最適なわけです。

でも、フリーランスが自分一人で請けた仕事で新たなチャレンジをする、というリスクを取るのはなかなか勇気がいるし、難しいことですよね。

そうした、新たなチャレンジをしやすい場作りを、浅見制作所というチームでリスクヘッジを行う、これが僕の考える「業務委託以上社員未満」の関係性がある制作チームです。

「制限や制約の中からイノベーションは生まれる」と言われるように、全くのプレッシャーがかかっていない場での実戦では、得られる筋肉も少ないわけです。


常にプレッシャーのかかる現場を作り、関係するメンバーがそこでチャレンジできる。そして、そのチャレンジをメンバーでフィードバックし合いながら、また次の案件にチャレンジしていく。

そうした、独立したメンバーでも自分を高めていけるチーム作りを、2022年はトライしていきたいと思っています。

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