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5匹も地域猫が住み着いているうちのマンション

一昨年越してきたマンションには庭に猫が五匹も住み着いている。
内訳はハチワレ1、黒猫1、シャム猫3。外猫でシャムは珍しい。

私は昔から猫を飼うのが夢だったけれど、面倒を見きれる自信がなくてどうしても飼えずにいた。
メンがヘラって自分の面倒すら見れなくなる時期もある。なんかあったときに猫を任せられる当てもない。そんな人間がペット飼うとかダメ、絶対。

夏の終わり。内見に来たこのマンションの外階段の日陰に、猫がいた。
のんびりと寝そべっていた猫は、私と不動産屋さんが階段を登ってくるのに気付くと一目散に脇をすり抜けて逃げていった。

今日も暑いもんな、高いところは風通しも良いし。涼んでたところ邪魔してごめんよ。と思いつつ、内見を済ませて家を出ると、また同じところに転がっていたのである。猫はまた逃げていった。
どうやらお気に入りの場所らしい。

家はまあまあだったけれど、このせいでここに住みたい気持ちが爆上がりした。
え、この野良の子いつもここに来るの? ということは住んだら毎日会えるの?

その後も数件の家を見たが、結局「猫がいるっぽいから」という理由でこの家に決めた。たしかシャムだった気がする。
でも住み始めたら上記の通り五匹もいると分かった。嬉しすぎる誤算。一匹でも幸せなのに五匹もいたら五倍幸せ。

五匹は庭の芝生で毎日ごーろごろしている。


しかも大家さんのご親族がちゃんと病院に連れてって去勢避妊手術済みであり、毎日決まった時間に餌と水をやっているとか…。
最初は「飼い主とか見つけてあげられないもんかしら…」とか思っていたけれど、毎日見ているとなんかすごい幸せそうなのである。
奥まった場所にあるので車も通らないし、裏手が畑なので自然がいっぱいで、隠れるところもいっぱいだ。

野良というより「地域猫」だった。それもかなり理想的な。



冬は少し寒そうで良く猫団子になっているけれど、雪が降ると姿が見えなくなる。
特になつっこいハチワレ猫は私が家に入るとき外階段をついて来て、ドアに前足を掛けて立ちにゃーにゃー言ったり、開けた瞬間、隙間に顔を突っ込んだりと家に入りたがる。
多分こいつらは人家の温かさを知っている。
だから雪が降った日は、どこか親切な人の家の中にでもいるのだろう。ちょっと安心。

(※ペット禁止物件なので私は家に上げないようにしてます。毎回苦労して何とかお帰りいただいていたら、猫も諦めて入ろうとしなくなりました)

シャムさん。3匹は良く見ないと見分けがつかない。彩藤は勝手に
 桜耳になってる泰然としたやつ →シーちゃん
 能天気ぽいやつ          →ヤーちゃん
 隻眼で臆病ですぐ逃げるやつ    →ムーちゃん
と、呼んでいる。写真はムだと思う。

見よこのつやつやのびろうどの毛皮を!

最推しのハチワレ。とにかくなつっこい。人間大好き誰にでもすり寄ってくるうえに嫉妬深いので、他の子を撫ぜていると拗ねる。
ムと仲が悪い。シとヤとは没交渉っぽい。黒猫とだけは仲が良い。

かわいい、かわいい。ねこかわいい。

ねこがいます。ねこでした。よろしくおねがいします
(ここへ来てSCP財団)

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