ゲームプレイ週記#092「SUPER MARIO BROS. 35」

時間を稼ぐゲーム

スーパーマリオブラザーズ35周年としてバトロワとなったマリオが無料配信された。ゲーマーがマリオで負けるわけにはいかないということで、意気込み挑戦してみた。全員が一面ずつ選んだステージを各々進めていき、タイムアップを含めて死亡してしまうと脱落となる。敵を倒して送り込むことでターゲットの相手に干渉するという点をはじめ、総じて「TETRIS 99」を継承したシステムになっている。僕の好きな「ティンクルスタースプライツ」というゲームにも少し感覚が似ている。

敵を倒すとその方法によって残り時間が加算されるため、クリボーやノコノコはむしろありがたい存在である。なるべく甲羅やジャンプを使って連続で倒し、倒しにくい場合にだけファイアに頼るスタンスでいくと時間を稼ぎやすい。また、困ったときには集めたコイン20枚と1UPキノコ1個ごとにアイテムを抽選することができる。残り時間は400でカンストするので、時間に余裕のあるうちはコインを逃さないようにしたい。

シビアな戦い

生き残る者はただ一人、そしてまぐれ勝ちは難しい。TETRIS 99もそうだったように、かなり実力の出るゲームになっている。マリオや敵の挙動が原作と微妙に異なっており、まずはそれらに対する正確な知識を備えることが求められる。甲羅はクッパすら一撃で蹴散らしてしまう強い武器なので、自分で使わないのならばノコノコを送り込んでしまうのは控えたほうがいい。相手のミスをひたすら待ちながら、リスクとリターンを天秤にかけつつ黙々とリソースを蓄える。マリオはなんとなくで二兎を追わないことが大事だと、僕はそう思っている。

今のところはそこそこ勝っていて、通常とスペシャルのルール両方で半分くらいは生き残ることができている。最高連勝数は7だ。自分よりもマリオがよくできる人間はたくさんいると思われるので、これから強者の割合が増えるにつれて勝てなくなっていくことだろう。不確定なKOのために攻撃をばら撒くよりかは、強そうな人の状況を把握して効果的に妨害したほうがいい場面が多いかもしれない。

ステージが増えてくれば

まだリリース初期でステージを解禁していない人が多いせいか、初めのほうの簡単なステージがやたらと選択されるために、持久戦になりやすく終わった頃には疲れ果てる。2~4面先に跳べるワープゾーンを使ってループができる確率の高い1-2はアイテムの宝庫でもあるため攻略必須だろう。序盤を何度も繰り返していると流石に飽きもくるので、常勝できるほど上手い人は積極的にステージを進めて解禁の促進に貢献してほしいものだ。水中で倒されたゲッソーが空中に出てくるとかなり鬱陶しいし、まだ見たことはないが城のバブルも送り込めるらしく、難度に見合った攻撃力は出るようになっている。ただスターが出るステージではカウンターもまた容易なのが問題か。

ステージの解禁については自選をクリアした場合にのみその次を出せるが、他選のクリアで出したものはそれに該当しないようだ。なかなか先を見ることができずもどかしい現状では遊びにくいものの、ゲーム自体は既存の作品をフルに活かしており無料ながらマリオメーカーにも引けを取らない、記念に相応しいタイトルだと思う。普通にマリオを遊ぶときはタイムアタックの動きをしがちだったので、じっくりとステージを堪能できるこのシステムは個人的に嬉しい。

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