ギャグやコント系の作品を収録。大胆不敵な自己中心派キシミン! 彼中心に今日も宇宙はきしんでる!?クスっとしてなぜだか元気になる日常ショートショートなど。
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2017年8月の記事一覧
九段下に住んでる女がいうには問題は文章の腰がひけているかいないかなんだという。自信の無さが少しでも匂ったら駄目なんだと。バッターボックスの端に立って常にビクビクしている。それでは真に当てられない。内心自分で分かっているせいで、よりペダンティックにもなる。それが九段下スパイラルだ。
動き出すお寿司艦隊
雪だるまを物置に閉じ込めた
次の一手で確実に発狂できるが、そうしなかったのはなぜか
なぜでもだ
股の間から黄身がたれる
夜明けの珍味
パンダの串焼き
複眼的に味わうお祭りのあとの鼻緒を嗅いで
ミシンで塗った恋心ほつれて紫陽花
脳みそココナッツ
よみがえりパンダ
社畜の勢いで快進撃!
進撃のきょちん!刮目しちゃらめえー!
次回、『もはやお尻ヌードル』
『ラストカラアゲドン2017』
竜田揚げダンサー『ウェイウェイ万華鏡』
モーニングアドベンチャー『死ぬまで寝てる』
『ペダンティックなスノビズムに鼻白む九段下の女』
駄菓子屋の前でずーっと待っていたら、なにかくれたよ。なにくれた?
目覚まし時計があま噛みしてくる朝。起きないと徐々に強く噛んでくる
今朝がた北方領土について真面目に考え込んだせいか、駐輪場に自転車を置いていく地球人たちの瞳がみんな銀色に輝いてみえた――そこまで書いて、田中はやけに静かな家の気配に気がついた。
「今日はユリエさんと二人で留守番だったか……」
ふいに猛烈な渇きを覚え、田中は台所へ向かった。
死んだ息子の妻ユリエさんが居間でわしの下着を畳んでおる。わしの下着を。丁寧に。うなじが妙に生白い。今日はユリエさんとわししかおらん。朝御飯は脂の乗った秋刀魚だった。毎朝ご飯をおかわりする際、茶碗越しにわざと手に触れる喜び。おお……ユリエさんが畳んでおる。わしの下着を畳んでおる……