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うたがわきしみのインプットの記

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映画、小説、漫画、など、インプットしたものの感想メモ。
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記事一覧

『今を生きるための現代詩のススメ』

や、なにがなにって、江藤さんが僕がやり無理薦めた渡邉十絲子著『今を生きるための現代詩』の…

【エッセイ】優しい気持ち

宮本輝のエッセイの感想をここに記す。 本文抜粋 「自分を理解してもらおうと努力するよりも…

【書評】時間跳躍式完全無劣化転送装置/山素

これまた、読みきりらしい、小粒だけど、どこかノスタルジックで 爽やかかつ、小粋な一品に仕…

純粋知覚のホラー

わたしたちの感覚器官は、じつは思っている以上にかなりショボい。目の解像度は初代iPhoneより…

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最近ならキリヱさんお薦め天才少女バレー漫画『昴』が果てしなくやばい。こっちの人生に問答無用でゴリゴリ響いてくるエネルギーの洪水。天才爆誕の瞬間の設定が「そんなバカな」という荒削りなところと終わり方が打ち切り感満載なのはご愛嬌!それを飛び越えてなお絶賛できる生きた熱がここにはある!

【書評】『私を変えた一言 』原田宗典

苦手なことにどうしても挑戦しなきゃいけないとき、でも不安で、この不安を拭おうとして本を読…

【書評】『魍魎の匣』 京極夏彦

シリーズ1作目『姑獲鳥の夏』は映画でみて「ふーん」と思い、だったらこれをと先輩に薦められて読んでみた。君、厚さにびびっちゃいけないぜ。これ読まないで死ねなかった……。(未読な方で読みたいと思ってらっしゃる方はスルーしてください) (長いのでいったん途中経過で感想をもらす) 確かに長いけど、するする読みやすい文体。 まだ途中だが素直におもしろいと思う。 ただの薀蓄ミステリかとおもいきや なんと表現したものか、 まわりくどさをウリにした娯楽文学? じれったいほどに真相究明の

【書評】『アジア新聞屋台村』 高野秀行

こういう本が読みたかった! この猥雑で、エネルギッシュな世界。僕がちょうど欲していたもの…

【映画感想】『歓びを歌にのせて』 /ケイ・ポラック監督

「歓びを歌にのせて」というスウェーデン映画で震えた話。DVを受ける妻役を演じたミュージカル…

【書評】『雨にぬれても』上原隆

「DV」や「セックスレス」の章も他人の生活の断面をみているようで興味深く読めるが、個人的…

【書評】『喜びは悲しみのあとに』上原隆

どれも興味深い人間たちの心模様ばかり。この人に書かせると、まるで自分がそこにいるみたいに…

【漫画書評】『ゴーグル』豊田徹也

これですよ、これ! 「アンダーカレント」で見せてくれたあの空気感! 豊田徹也ってヒトは言…

【書評】『復活』谷川浩司

人生にスランプの人とかいたらおススメです! この本の行間深く貫いて流れている奔流を自分の…

【漫画書評】『夜、海へ還るバス 』森下裕美

サラサラ飲める水だな~、と思って飲んでいたら、血だった…。 これはなんか、そういう物語。 不穏な夢を見てしまう女性がいる。 結婚直前に、自分は“レズ”かもしれないという不安に悩む。 そして、婚約者に、結婚は“レズ”を試してからと約束させ、 試行錯誤する。 ひょんなことから同じマンションに住む女と出会い、 メチャクチャ嫌いなタイプなはずなのに その女とずるずると、関係が深まっていく。 やがて……。 この嫌いなタイプの女とのやりとりが絶品! どうやったらこんなものが描け