降りひんのかーい！

高校に入った頃から頻繁に電車に乗るようになり、（現在は控えていますが）随分と電車の乗り換えなどにも慣れました

しかし、未だに修得できない技があります

目の前にいるこの人は降りるのだろうか、降りないのだろうか。

もうすぐ満員、という混み具合の際、前にいる人が降りるか降りないかですべき振る舞いが変わるためその見極めは重要であると思っております

この方は多分降りるだろうな

携帯電話は鞄にしまいはったし、扉の方向いてはるし。

この方の後について降りよう

（開く扉）

あれ？動かない…

降りひんのかーい！

降りるすき間がない！！！

「すみません、降りますっ」

あぁ扉が閉まっちゃう

ガタガタガタ　（一瞬扉に挟まるも逃れるあざえ）

はぁ、危なかった。

ー別の日ー

この間は危なかったから今度は早めに判断して自分から降りよう

よくよく周りの方を観察して

誰も降りる気配がないぞ…

すき間を見つけて

（開く扉）

素早く

「すみません、降ります」

ホームに降り立つ

後ろを振り向く

降りる気配がまったくなかったあの方もこの方も、降りてきているではありませんか

一人急ぎ降りたその姿は

まるで張り切りすぎたファーストペンギン

（ペンギンさん申し訳ございません）

電車って難しい

※実際はもう少々周囲に配慮して行動しておりますのでご安心くださいませ。