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東京路地紀行 21 中央区月島

再び夜の月島へ。前回はもんじゃストリート沿いのもんじゃ店がひろがる路地を歩きました。今回はそのそばですが、住宅がひろがる路地を歩きます。
そこは月島のメインストリートともんじゃストリートのあいだをつなぐ路地です。もんじゃストリートに近い路地はもんじゃ焼きの店が建ちなんでいます。一方こちらの路地はほとんどが住宅です。同じ夜でもこちらは静か。通り抜ける人もほとんどいません。

タワーマンションが何棟も建ち、いまももんじゃストリートに面した一角を更地にしてあらたなマンションが建とうとしていますが、昭和感たっぷりの路地と背景に壁のようにそびえるタワマンの組み合わせは2つの異なる時代が同居しているようで好きなんです。まあ住人の年齢構成などを考えると異なる時代が同居しているというのはあながち嘘ではないと思います。

上下の2枚、比較すると似ている建物。屋根に瓦を使っている、いないとかの差はありますが、形が同じ、細部もほぼ一緒なので同時期に建てられた店舗兼用住宅でしょう。そしてどちらもいまも使われているというところがいいですね。古い路地の悩みは空き家が多いこと。でも月島の路地は古いながらももんじゃ店にリノベーションしたり、生活拠点として家族が住んでいたりと今も使われているのが多いのが特徴です。


建てられた当初のものと思われる木製のものが使われています
街灯のない路地と錆びの出たトタン
平坦な地形の路地では小回りの利く自転車が必需品。家族に1台かな
園芸鉢植えに囲まれた路地


店舗と店舗のあいだのほんとうの裏路地。青いポリバケツ、ビールサーバ用のタンク(というのか、何て呼べばよいのか)、深底の鍋など店の裏側事情が見えてきます。


宴もたけなわのところですが、夜も更けてお帰りの時間。
軒先の胡蝶蘭が背筋を伸ばして主役然としてライトアップされています。
ところで黄色い郵便ポストは使えるのかな?

数十分前までの賑わいはうそのように静かな路地。
人の姿がなくなると夜はさらに更けていきます…

さてぼちぼち帰るとしましょう。おやすみなさい(-_-)zzz

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