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無個性に悩む大学生が「最もプレーンなアイドル」に救われた話。


私は目立つ性格ではない。いたって普通を通り越してもはや無個性の域である……と自負している。そんな自分のコンプレックスを解消してくれた、あるアイドルとの出会いの話。


私自身の話

私にはこれといった個性がない。とてもとても普通だ。みんなが一様でいることを求められた高校生までは良かったが、大学生になると自分の無個性さに嫌気が差すようになった。

サークル、バイト、ゼミ……どこでもキャラが立つ者に人は集まる。特にサークルは顕著だった。私はメディア系のサークルに所属していたが、キャラも我も強い人が多く、またそういう人が面白いものを作っていた。

自分の印象について周りに聞くと、「真面目だね」「優しいね」みたいなありふれたな回答しか出てこない。それも個性だと言われればまあそうなのだろうけれど、私が羨望の眼差しを向けているサークルの面々が持つ、輝きのある個性に比べたら鈍い光すら感じられない。

「誰にだって個性はある」と就活の時に大人に言われたけれど、武器になる個性なんて持ち合わせていないとずっと思ってきた。それが嫌で嫌で仕方がなかった。



無個性な私とジャニーズ

私は前からジャニーズが好きなのだけれど、それは画面越しでみる彼らの、自分が持っていない、持ちたかった輝かしい個性や特徴を活かしてスポットライトを浴びている姿に憧れを抱いたからだと思う。その証拠に、ジャニーズのオタク、通称ジャニオタになったのもコンプレックスが一番加速した大学時代だった。

彼らをみる時、私は楽しむのと同時に自分の人生に諦めの気持ちも抱いていた。芸能界と一般社会は違うとわかっているけれど、輝けるのはやっぱり同じく個性が立つ人、キャラが強い人で、自分のようなタイプは無理なんだな、と思ってきた。



最もプレーンな男との出会い

そんな中で、私はあるアイドルと出会う。正門良規(まさかどよしのり)さんだ。彼は関西ジャニーズJr.のアイドルで、Aぇ! groupに所属している。私はこのグループを知ることで彼に辿り着くことができた。

このAぇ! groupは超個性派集団で、愛されイジられツッコミキャラ、アメリカとのハーフで漫才もできるはんなり京都人、国公立大学生ギャガー、自分の世界を持った変人リーダー、元劇団四季の最多才最年少、そしてギターが上手な正門良規さんで構成されている。

あえて他のメンバーを派手に見える書き方をしたので、不快に思う方がいたら申し訳ない。ただ、実際に私が初めてAぇ! groupを知った時に入ってきた情報はこんなだった。正門良規さんだけ薄い。



正門良規さんの個性

実際、彼の個性はぱっと見ではわかりづらい。

関西ジャニーズJr.の持つ番組(まいど!ジャーニィ〜)にグループ全体で出演した際、メンバーがそれぞれ特技をアピールをする中で「特技 ないです」と答え、「なんかこれで流行らそうという挑戦がない」とつっこまれている。他にも自身のグループが持つバラエティ番組(なにわからAぇ! 風ふかせます!)で、MCのお笑い芸人の方に「グループで最もプレーンな男」と称されていた。

雑誌での受け答えはとても丁寧で、彼から発せられるコメントは言葉が柔らかい。NEWSの加藤さんのラジオによれば、スタッフから「思慮深い」と言われているらいし。

ここまでだと、普通な優しいお兄さんである。私の第一印象もそんな感じだった。



ふたを開けるとすごい男

でも、ステージの上に立てばギラギラに輝く。普通という言葉は全く似合わない。

1番オーラが増すのはギターを持った時だ。彼は先述の通りギターが上手なので、ギター演奏がパフォーマンスに組み込まれることが多い。ギターをかき鳴らしながら歌う姿を見て、普段の印象との違いに私は雷に打たれた様な衝撃を受けた。

さらに、ラジオを聴いたりISLAND TVに上がる動画の数々を見たりすると、彼の穏やかを通り越してぽやぽやしてる性格が見えてくる。とても濃い。

しかし、ここまで彼のキャラクターを知るにはジャニーズという大きな森の、ジャニーズJr.という深いところまで行き、さらにその中で宝探しをする必要がある。



彼の強さ

つまり、彼の個性を見るには彼を自分から追わないといけないのだ。私自身、アイドルが芸能界で生きていくには少ない露出でたくさんの人に覚えてもらう必要があると考えていた。だから、彼の一見普通に見えてしまうこの個性は芸能の世界でアイドルとして生き抜くには不利なのではないかと思っていた。

けれど、彼自身は自分を誰かと比較してコンプレックスを抱いたりはしていない様子がうかがえる。雑誌のインタビュー(anan No.2199)で、「周りと比べるというより、とりあえず楽しみつつ自分のできることをして、あとは野となれ山となれだ(意訳)」というスタンスを示していたのだ。それを読んだ時、私の頭に再び雷が落ちた。



そして私は救われた

アイドルはみんな強い個性を持っているものだと思っていた。だから輝いていると思っていた。でも彼は、噛めば噛むほどわかるようなぱっと見ではわからない個性を武器として活かそうとしている。そういうアイドルもありなんだ、そういう生き方もありなんだ、と目から鱗だった。

ここで私は正門良規さんに落ちていた。それと同時に、自分の抽象的な回答しかもらえない、ぱっと見ではわかってもらえない、「無個性に見えるこの個性」を無理矢理変えようとする必要はないんだと思えた。この瞬間、いままでずっと抱えていた大きな石が粉砕されて視界が広くなった気がした。

最もプレーンな男、正門良規。

彼がアイドルとして作ってきた歴史が、私の無個性さを肯定してくれている。



最後に

彼のキャラクターがどのように濃いかは、正直ここでは語ることが難しい。私の語彙力が無いだけかもしれないが、彼の個性は形容がしがたい。これは感じた方が早いやつだと思う。なので、彼が出ている番組などのURLを終わりに……

この記事をきっかけに正門さんの魅力がもっと知られるといいな。


MCの芸人さんに「最もプレーンな男」と称された番組↓↓↓


その中でも正門さんが光ったとファンの中で話題になった回↓↓↓


ただいまドラマにも出演中。下のは見逃し配信用↓↓↓


私が衝撃を受けたインタビューの掲載雑誌↓↓↓



おしまい!

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