Az

駆け出しYouTuber(底辺YouTuberとは言わせない) 「電脳チンパンジー」の…

Az

駆け出しYouTuber(底辺YouTuberとは言わせない) 「電脳チンパンジー」のAzともうします。 簡単な文章を書きます。 140文字以下はこちらのTwitterへ。 https://twitter.com/palpitation_555?s=09

最近の記事

  • 固定された記事

元芸大生、落研、駆け出しYouTuberのブログエッセイ ~ご挨拶&YouTuberに応援を~

どうも、駆け出しYouTuberですみなさん、はじめまして YouTubeにて「電脳チンパンジー」というグループで 活動している Az (あず) ともうします。 まずは簡単な自己紹介から。 大阪出身の今年25歳。男の子。 フリーターの駆け出しYouTuber(底辺とは言わせない) 大阪の芸術大学を卒業した後 しばらくのフリーター生活を経て 2020年1月、一念発起して東京へ。 同じような大学の同期ふたりと シェアハウスの三人暮らし。 箸にも棒にも鳴かず飛ばずの Y

    • 空色の瞳

       全国的に殺人的な猛暑日が続いているこの頃。 去年なら「やってらんね!」と声を荒げていた気温でさえも、ここ数日に比べれば「あら、涼しいじゃない」なんて錯覚を引き起こすくらい危険な暑さ。オフィスワークはエアコンの効いた仕事中の快適さに比べて、通勤退勤の時がキツい。家に着いた時には、汗でメイクが流れて顔面がぐちゃぐちゃに溶けているので、とても人様に見せられるものではなくなっている。今日も今日とて、そんな気温の中、家路についている。   「あっついねぇ」  隣を歩く同僚のアキが涼

      • 何も聞こえない。 見慣れたはずの自分の部屋が、色を失い、 ペンで書いたような歪な線画に変わっていく。 音もなく進み続ける時計の針が、 吐き気を催すような焦燥感を産み出し続ける。 視覚による錯覚なのか、 温度を感じないのに寒い。 逃げるように部屋の角でうずくまり、 ただ状況が変わる事を祈るだけ。 こうなってから、もう7回ほど力尽きて眠った。 何日経ったのかは早い内にわからなくなった。 窓から見える外の世界は、色鮮やかで すでに懐かしさを覚える世界が広がっている。

        • 幸せに依存しない生き方

          「心地よい環境」という罠 少し前に流行った 人を駄目にするソファ という物をご存知だろうか。 一度そのそのソファに腰を下ろしてしまえば、心地よすぎるがあまりに、何に対するやる気も起きなくなり、ただひたすらリラックスの海へと深く沈んでしまい、人間が駄目になる。というソファである。 このソファは自虐的かつユニークなキャッチフレーズでSNSやインターネットを媒介に流行った。 しかし、これは一歩引いた視点から見てみると大変な事だ。 ソファ単体の話であれば、駄目になる部分もせ

        • 固定された記事

        元芸大生、落研、駆け出しYouTuberのブログエッセイ ~ご挨拶&YouTuberに応援を~

          如何にして天才は凡才に殺されたのか 第2話 (全3話)

          月も霞むネオンライトに照らされた常夢の街、煙草の煙に真実を隠し、アルコールが夢と現実の境をうやむやにする。黒い蝶を思わせる派手な女と、下品な声で光へと誘う男達。猥雑な喧騒を撒き散らす者達は、自分を酔わす毒の正体に気付かぬままに、高価なアルコールを煽り、小さな自尊心を充たす。 東央都 音苑町 一番街。 この世の極楽と呼ばれる地の獄。 一歩足を踏み入れたが最後、頭の先まで沼の底に沈む街。この街で夜を過ごした人間は口を揃えてこう言う。「あれは夢だったのかもしれない」と。 も

          有料
          100

          如何にして天才は凡才に殺されたのか 第2話 (全3話)

          天才は如何にして凡才に殺されたのか 第一話 (全3話)

          薄暗い路地が湾曲する。 カビ臭い湿気が体の表面を撫で回し、明滅する電灯が小さな猫の死骸を照らす。足元には無数の活字が砕けて散らばり、少し重心をズラすと不愉快な音を立てて崩れた。 路の向こう側では明るく綺羅びやかなネオンが騒がしい音楽と共に煌々と輝き、行き交う人々は同じ方向に顔を向けている。彼らの視線の先には奴がいる。冗談みたいなつけ髭にタキシード、仰々しい仕草で揚々と歌う男。決して上手くはなく、調子のいい言葉を並べた男の歌は、多くの人間の興味を惹き付けている。 届かない。奴

          天才は如何にして凡才に殺されたのか 第一話 (全3話)

          出来損ないペンギンエイビーの不幸な一生 第一話「最初にして最大の不幸」

          厚い雨雲に覆われたバートン州ミーシャの小さな町の病院で、新たな命が誕生しようとしていた。 貧富の差の小さな、およそ幸福と呼ばれる物の全て揃った郊外の小さなミーシャの町。単純な区画整備で作られた格子状の道路と簡素かつカラフルな家が立ち並ぶ住宅街。住人達がニコやかに挨拶を交わし、助け合いながら暮らしているこの町は、町外の人間からこう呼ばれている。 「作られた幸せの町」と。 その日、世界で二番目に不幸な出来事に見舞われるサリー・マクルーシャは、自分に降りかかる恐ろしい事件

          有料
          100

          出来損ないペンギンエイビーの不幸な一生 第一話「最初に…