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登山する際の事前準備日程(富士登山例などあり)

難易度によらず、登山する場合は事前にしっかり準備しておくことが「安全」に「楽しむ」ために重要になってきます。これは、かなり道が整備されていて、多くの人が登っている低山(例えば東京の高尾山)であっても重要なことだと思っています。

今回は、登山として人気の富士山なども例にしながら、登山する際の事前準備日程をまとめました。なお、もっと難易度の高い山だったり、何日かかけて縦走するようなケースだと準備項目が足らないので参考にはせず、各内容について専門に書かれている情報をお読みください。

大枠の流れは以下のような感じです。あくまでおすすめを軸にしているので、自分の都合に合わせて見方を変えていくで問題ないです。

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※見づらい場合はクリックして拡大してください

上で紹介した項目の詳細を紹介していきます。

1)登る山と日程を決める / 自分で登れるか判断する

最初に登りたい山を決め、自分で登れるか(ガイド付きでも大丈夫そうか含む)を判断するところからになります。

登れそうとなったら、開山時期などを確認の上、日程を決めます。

予約制の山小屋など利用する場合

一番いいのは開山する2,3ヶ月前には予定を決め、山小屋の予約開始日を抑えておきましょう。人気の山小屋の場合、ピークシーズンの土日祝日などに利用しようとすると予約でいっぱいのケースもあります。

日帰りの低山の場合

1週間ぐらい前に決めておけると良いかと思います。

2,3日以内とかの場合、装備品が壊れていたなどあった場合、あたふたすることになるので、余裕を持って決めるほうが慌てなくてすみます。


2)宿泊する場合、山小屋が予約制なら予約する(その年の予約受付開始時期がベスト)

「1」でも書きましたが、人気の山小屋の場合は出発間近で予約しようとすると、予約できないこともあります。

富士山などは金土が人気ということもあり、以前2週間前に予約しようと試みましたが駄目だったこともあります。

また、富士山だと以下のようなオフィシャルサイトがあります。


他の山でも公式サイトがあって山小屋情報をまとめている場合もあれば、山小屋の公式ページがあって、そこで情報を発信していることがあるので、チェックしましょう。


3)移動手段の確保・予約(利用交通機関の予約開始時期による)

遠出する場合に、飛行機や登山道までの予約制のバスを利用するなら、早い段階で予約しておきましょう。

座席数が限られている移動手段の場合、ピーク時期だと満員で予約できないケースもあります。


富士山の場合、都内から登山道口までのバスが出ていますが、曜日と時間によっては人気で直前だと取れないケースもあります。

以下、新宿から富士山五合目までのバス予約サイト


4)キャンセルの確認(予約したサービスのキャンセルポリシーによる)

予約したサービスのキャンセルポリシーに記載されているキャンセル料金と、キャンセル料金が発生するタイミングを把握しておきましょう。

キャンセル料金が発生する前日、キャンセル料が跳ね上がる前日などに確認できるよう、カレンダー登録などしておくとよいと思います。


5)装備の確認(1週間前ぐらいまでに)

登山道具は安全を守る上で欠かせないものです。

1週間前までに一度確認しておくと、足りないものや消耗品でなくなっていたものの補充など、時間的余裕があって対応できるのでおすすめです。

逆に当日や前日になって気付くと、出発前にあたふたして予定が狂ったりすることもあるので、できるだけ避けましょう。


6)登山計画書の準備と指定手続き(管轄都道府県や山の規定による)

「1」で山の情報収集をする際に確認している人も多いと思いますが、登山計画書(入山手続き)があります。

遭難した場合の捜索などにも役立つ情報なので、提出を呼びかけている山では手続方法に従って提出する準備をしましょう。


7)山岳保険に入る(入る山岳保険の期日ルールによる)

登山では何があるかわかりません。山岳救助などを受けることになった場合、山岳保険に入っていないとけっこうな額を請求されると聞きます。

山岳保険はピンポイントで入れるものが多いので、費用負担もそれほど大きくないです。私も山岳保険制度を知ってからは、日単位のものに入るようになりました。

以下、いくつか国内で山岳保険を提供しているサービスの公式ページのリンクを紹介しておきます。

YAMAP 登山保険

他にも山岳保険で検索すると、いくつかサービスが出てくるので、自分にあったものを選ぶのが良いと思います。


8)家族などに予定を共有する(数日前〜出発前ぐらい)

家族などにあらかじめ予定を共有しておくのも忘れないようにしましょう。

余談ですが、登山の休憩中などに電波が通じるなら、近況を連絡している人もけっこういて良いと思いました。


9)山の情報を収集する(数日前)

「1」で調べているので理解していると思いますが、振り返りも兼ねて出発の数日前に山の情報を再度確認しておくと、見落としの発見にもつながります。

また、山の地図の確認やアプリを利用する場合は地図情報のダウンロードなど完了しているか確認しておきましょう。

アプリで山の情報を提供しているサービスはいくつかありますが、ここでは2つほど紹介しておきます。

▼ヤマレコ

▼YAMAP(ヤマップ)


10)天気予報を見る(数日前から当日まで)

山の天気は変わりやすいのですが、天候が悪い中で登ると危険です。

数日前から天候情報をウォッチしておき、悪天候が予想される場合は早めにリスケジュールや中止の判断をしましょう。

山の天気を確認できるサービスはいくつかありますが、ここでは私がよく利用している「てんきとくらす」を紹介しておきます。

以下のように特定の山の天気をピンポイントで確認できます。


11)出発判断、引き返し判断(当日)

登山当日も安全に気を配り、リスクがありそうなら中止や途中で引き返す判断をしましょう。

特に体調面と天候は重要です。


また、時間も重要です。下山が夕方予定の場合に、交通機関の遅延が発生するなどして遅れた場合など、暗くなってからの下山になる可能性が出てきます。出発時点で時間予定が狂った場合、問題ないか確認しましょう。

余談ですが、富士山を何度か登った際、高山病の症状が出ているように見えても登っている人がいましたが、無理はしないことが重要だと思います。


登山する際のタスクを時間軸と合わせてご紹介しました。

気兼ねなく、いろいろな山に行けるように早くなってほしいですね。


富士登山の場合、以下の体験ベースで書いた記事もご活用ください。


他にも事前準備日程シリーズでは以下の記事も書いています。


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