気づきから深まるヨーガの道
**今回の記事は門下生Mayuminによる記事になります。今後はスピンオフ記事として、門下生による記事を不定期でお届けします。
私たちは1日のうちにたくさんの「選択」をしています。その時々でどう行動するか、何を話すか、何を食べるか、その「選択」をするのに悩むこともありますが、無意識に選ぶことも多いのではないでしょうか。この無意識に選ぶという行為に生活習慣やマインドの癖が大きく影響しています。
福田真理先生の指導者養成講座RYT200では、生活習慣やマインドの癖を徹底的に見直し、徐々にその癖を壊して再構築をするというプロセスを大切にされています。
私はこれまで大きな挫折もなく、なんとなく幸せな暮らしをしてきましたが、どこかに引っかかるところがあってふと不安に思うことがありました。講座が始まってすぐに周りの人が気づくほど安定感が増していきました。その当時、取り組んでいたのがアーユルヴェーダのディナチャリヤで、自分の体とマインドの癖に気づく実践がこのディナチャリヤだったと思います。
それまでは朝はギリギリに起きて、いかに短時間で支度をして家を出るかというマインドでバタバタと過ごしていたので、家を出てからあれこれ思い出して心がドキドキした状態で満員電車に乗り会社に行く、という状態で毎日過ごしていました。
鼻うがいや舌を磨くという新しい習慣を少し取り入れただけですが、無意識に行っていた習慣を少し意識するとこんなに時間の使い方が変わり、自分の体を大切にするようになるのかと今思い返してもその効果の大きさは計り知れません。
マインドが自分を支配していることに気づく
一方で意識して体を動かすというマインドに執着しすぎると、体を痛めたり、スムーズに動けず、呼吸すら苦しくなります。真理先生は共に過ごす時間の中でマインドを手放すということを繰り返しリマインドしてくださいます。全ての始まりは自分のマインドつまり思考だと思っているうちはヨーガの恩恵を受けることができません。特に執着しているマインドを手放すと体もスッと軽くなり、感覚器官が鋭くなっていくという経験を何度もしました。同時にマインドを手放すということがいかに難しいか、そのためにヨーガを学び続けているようなものだと考えるようになりました。
思考優位な状態から感覚優位な状態になっていくことで、私たち一人ひとりが本来もっている能力を発揮することができる、ということを感覚的にわかり始めると、体の緊張も解けていき、自分で決めるあらゆる「選択」に、より自信が持てるようになっていきました。
ジャーナリングなどで毎日自分に起きた感情の根本を見つめてわかったことは、エゴが強い時ほど自分は不安になり他人のせいにしてしまうということ。反対にエゴではなく、見返りや期待がない状態の純粋な愛から起こることは何にも邪魔されず全てがスムーズに動きだすということ。
ヨーガスートラで言えば八支則のヤマ・ニヤマの実践がこの自分のマインドの癖に気づく練習段階です。自分の怒り、悲しみ、不安がどこからくるのかを見つけるのがヤマ。自分を安定させ、すでにあるこの環境に感謝して過ごすことを勧めるのがニヤマ。気づいた癖は無理に変えようとせず、自分の持っている個性として受け入れるようにしています。
マインドがいかに自分を支配しているかに気づくことができた時、マインドがゆるみ、体のこわばりまでなくなっていきます。こうして生活がしやすくなっていくと新しいことや変化を受け入れることに怖さがなくなり、安定感が増すばかりか、今までのことは事実として受け入れ、自分を責めることなく過ごせていることに気がつきました。
練習と離欲を繰り返すのがヨーガ
ヤマ・ニヤマでマインドが整っていくとアーサナやプラーナヤーマに集中できるようになっていきます。日常生活においても自分の心地よい「選択」ができるようになり、周りの人や環境にも優しくなり、今この瞬間が幸せで感謝にあふれていると感じながら過ごせるようになりました。
何度も練習を繰り返し、要らない欲を手放すことで、より自分にとって必要な「選択」を意識しなくてもできるようになっていけるのがヨーガの道であり、いつこの世からいなくなってもいいように、今この瞬間が幸せだと感じているかを大切に過ごしていたいと思っています。
真理先生や仲間との時間を通じて、自分で自分を知り、自分で自分を解放し、そして信じてあげられる強さを学んでいます。
真理先生はヨーガ哲学、アーユルヴェーダ、ジョーティッシュ、マルマなど様々な角度から自分で自分を引き出す方法や、それぞれにあった取り組み方を見つけるヒントをたくさん授けてくださいます。
幸せは自分の中にあると気づかせてくださったことに心から感謝しています。
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