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ようやく、ものの価値について考えられるようになってきた

お金を稼ぐことは難しい。
学生のバイトの時はそこまで感じなかったことに、ここ数年直面している。

社会人になってから、会社に所属する責任を負うようになったし、フリーランスになってからは、自分のスキルだけが武器となる。
これだけお金が欲しいと思っていても、バイトをしていた時のように出勤日数を増やしたり、勤務時間を増やしたりして収入を上げられるほど簡単ではない。

そして同時にお金の価値についてもひしひしと実感するようになった。

この年にしてやっとかと、どこかの誰かに怒られそうな気がするけれども、それでもやっとなものはしょうがない。

大学生の時は足りなくなったら稼げばいい。が通用していたので、思うままにお金を使っていたし、欲しいものもあまり我慢することなく買っていた。
けれども今は節約することを覚えたし、お金を使うことに対して自分の中で一つの基準を設けて、無駄遣いをしないように心がけるようになった。

 

なんでそうなったか。
それはお金を稼ぐことの難しさについて知ったこともあるけれども、物の価値について考えるようになったからでもある。

フリーランスという職業から、今周りに自分のスキルで仕事をしている人が多い。
ライター、フォトグラファー、動画編集者、イラストレーター、ものづくりをしている人……。みんなそれぞれ自分のスキルを上手に売り込んで、そして仕事をもらっている。

わたしはフリーランスになって自分の書く文章に対してお金が発生するようになってから、なにかの対価としてお金を払うことについてよくよく考えるようになった。

もちろんこの世に「お金を払う価値がない」ものは、犯罪にかかわっていることや、不当な商売をしている人以外にほとんど存在していない。
それでもそのなかで、このものに対してこの金額は正当なのか、このサービスに対してこの金額は正当なのか、そういうことをいつも一度頭で考える。

たとえどんなにいいものだったとしても、自分が「それだけの金額を払うに値する」と思ったものしか買わないようになったし、逆にほかの人はこれにこれだけの金額を払うの?と思うようなものでも、わたしが納得すれば購入する。

 

その基準には作り手の想いだったり、素材だったり、お店のコンセプトだったり、いろいろあるのだけれど、やっぱり「○○がつくった」という想いののったものは応援したくなるし、購入したくなる。

なにも大量生産されたものが悪いわけではない。
もちろんそういう商品も購入するし、便利なものはどんどん使っていきたい。

だけれども、ここぞというときに必要なものは、想いの乗ったもので揃えたいなと思うようになってきた。

 

これが大人になるということなのだろうか。

大人になることについてはよくわからないけれども、わたしは今自分が持っているこの価値観は大切なものなような気がしている。

これからもこの価値観を大切にしていきたいし、こうやって身の回りをすてきなものたちであふれさせていきたいなと思う。

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