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そこが知っている土地でも知らない土地でも

やっぱり普段と違う場所で普段しないようなことをしている時間は、わたしにとって羽を広げてゆっくりとできる時間らしい。

久しぶり会う人に会いに大阪に遊びに来た。
実は大阪は結構きていて、ダンジョンと呼ばれている梅田の駅も、新宿駅や渋谷駅に比べたら入り口や改札を把握しているぐらい詳しくなってしまっていた。

そんな場所だから、今更観光とかはあまり興味がなくて、友達と会うことが楽しみだった。

 

ここ数年、わたしも旅の目的で1位をキープしているのが人に会うことだ。
たとえばテーマパークに行くとか、温泉旅館に行くとか、そういう目的であることもあるけれども、現地でその場所に住む友達と合流したり、そういう観光地にはいかずに友達と遊んだりすることが多い。

「○○がいるから行こう」

という理由で次の旅先を決めることも多くなった。

いつの間にかわたしにとって、「その土地に興味があって」、「その土地の美味しいものを食べたくて」という理由は二の次になってしまっていた。

 

そうやって誰かがいる場所を訪れていると、だんだんと日本のいろいろな場所を訪れることになっていく。
ありがたいことにここ数か月か仕事で日本各地に行くことも増えたから、本当にいろいろな場所を転々とさせてもらっている。

仕事で行く時にも、友達に会いに行く時にも共通しているのが、「そこが知っている土地でも、知らない土地でも関係なく訪れる」ということ。

そうすると新しい発見をすることがたくさんある。

自分の興味を外れた場所に行くこともたくさんあるから、自分一人ではいかなかったような場所に行けたりもする。

 

わたしは自分の興味のないものに敢えて近づこうとはしない人間だから、こうやって興味の外の場所に連れて行ってもらえるのは、ちょっとありがたかったりする。

そしてそのたびに、まだまだ知らない日本の土地があるなぁと実感させられる。

きっと生きている間に日本の全部の市町村を訪れることは厳しいけれども、日本地図をある程度わたしの行った場所で埋め尽くせられるように、自分が生まれた国にはこんな素敵な場所があるんだよ、をたくさん話せるように。

誰かがわたしを、わたしの興味の外に連れて行ってくれるのをもう少し楽しんでみようと思う。

 

その地を訪れるのに知っているか、知らないかは問題じゃない。

その場所との接点をどうやって作っていくかが、実は重要だったりする。

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