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名もなき誰かに届ける手紙

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Twitterにて募集したお手紙企画。宛名を書かずに、その人に伝えたい想いを綴っていきます。まるでメッセージボトルを海に流すように、世界をふらりと漂って、本人のもとに届きますよう… もっと読む
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人を笑顔にさせられる、君へ

その原動力はどこから来るのだろうか。ずっとそう思っていた。 わたしは、ベースには「自分のため」がある人間だから、どうして君はそこまで「誰かのため」に何かができるのだろうかとずっと不思議だった。 SNSがつないでくれた不思議なご縁だったけれども、そのあと直接会ったときに、もっと早く会いたかったな。と思わずにはいられなかった。 君にはそんな、人を引き付ける魅力があった。   きっと君のやっていることは、レッドオーシャンであると同時にフルーオーシャンでもある。それでも前向きに

底抜けに明るい、君へ。

初めて会ったときには、よくいる、元気だけが取り柄の後先考えないタイプの人なのではと思っていた。いわばクラスのガキ大将のような、気づいたらクラスの中心にいてクラスを盛り上げるタイプ。 確かに気づいたら中心にいて、周りを盛り上げていた君だったけど、ただただ明るいだけの人じゃないことに気づいたのは、比較的であってすぐだった。真剣に友達の話を聞くその目や、夢に向かって頑張る人の背中を押す力強い腕は、君がこれまでに経験してきたいいことも悪いこともすべてつまっていたように感じた。 最

世界のどこかで頑張る、君へ。

実はわたしは、君が今どこにいるのかがわからなかったりする。 「今どこの国にいるのか分からない」とよく言われる私よりも、もしかしたらいろいろな国に飛び回って、いろいろな場所を楽しんでいるのかもしれないし、ひとところにとどまり続けているのかもしれない。 いや、きっと、世の中の状況もこんな状況だから、わたしのようにどこかでうずうずしているんだろうな。   個人的に連絡を取ることなんてないから、君の様子を知る手段は基本的にSNSになってしまっているけれども、まめに連絡を取らない私

自分にちょっと厳めな、君へ。

出会った時からそうだった。君は周りの人からいい意味で少し浮いていた。いや、周りが浮足立っていて、君が地に足着いていたといったほうが正しいかもしれない。 ふわふわした中で君だけがしっかりと自分を持っているように見えた。それでいて、決して周りをバカにするわけでもなく、誰とでも一緒になってその場を楽しむことができる。そんなこと誰にでもできることじゃない。   きっとひょっとしたら、いや、ひょっとしなくとももう会わない人の一人になっていたかもしれない存在だった君と、また同じ場所で

新しいことに挑戦する、君へ。

直接会った回数が少ないのになぜか君に対する情報を知っている、すごく珍しい存在。みんなの前では明るく強そうに振る舞ってしまうけど、本当の君はそんなに頑丈じゃなくて、ときどき折れてしまうのを見ているととても心配になってしまう。 それでも君が選んで成長しようとしているならと、つい背中を押してしまうんだ。   最近新しいことを始めた君。見ていると簡単そうなことじゃなくて、また折れてしまわないかと心配になることもあるけれども、しっかりとゴールを見据えて、何より周りにたくさんの支え

自分にまっすぐな、君へ。

もしかしたら、自分に素直になれないわたしにとって、いつもいつも自分に対してまっすぐな君が眩しかったのかもしれない。「うらやましい」という感情を抱いていたのは間違いない。 いつも明るくて、でもときどき何かに悩む君が顔を出す。どんな時でも自分の感情に嘘をつかず、正直に生きている。わたしには少し難しいことをいとも簡単にやってのける君を、憧れの目で見ていた。 いつだって明るくて、周りを巻き込む力があって、そのエネルギーを周囲に伝染させることができるのは君にしかできないことだよなぁ。

悩みながらも前に進む、君へ。

最初、出会ってすぐの頃は、自分の道をこんなにもしっかり見据えている同世代がいるのかと驚いていた。それが君だった。 行動力もあって、自分の幸せについてしっかりと自分の考えを持っていて、それを体現している。 出会った当時、自分を持っておらずふらふらしていたわたしには、その姿がとても眩しくて、そして羨ましくみえた。   それでも、そんな君にも悩んでいることがあるんだと知って、すごく意外に思ったと同時に、ちょっとだけ、同じ人間なんだとほっとした。 実は幸せの裏にも悩みがあって、

自分と向き合える、君へ

最初はすごく控えめな人だと思っていた。一緒に来た明るいもう一人の友達に遠慮していたのか、初対面だったから緊張していたのか、おとなしい人だなと思っていた。 それでも話を聞いているうちに、やりたいことを見つけて目標に向かって頑張っていたり、団体の代表をしていたり、実はすごく積極的な人だって知ったあの日が懐かしいな。   あれから君は、きっといろいろ悩みつつも自分の進む道を決めたんだろうなってのが、遠くから見ていても分かった。なんとかなるだろって思えないまじめな部分があるから

お酒を飲みすぎてしまう、君へ。

君に会うときは基本的にお酒を飲んでいるときな気がする。 いつもアホみたいに飲んで、アホみたいに酔っぱらって、千鳥足になりながら帰る君の姿が容易に目に浮かぶ。未だにあんなにお酒を飲んでいるのだろうか。 それでも時々お酒の場でない場所で会うと、時々すごくまじめな君に会うこともできる。初めてそんな君と会ったときに、こんな風にまじめな一面があるんだと驚いたことを覚えている。 まぁ、人間だれしもまじめな一面ぐらいあるか。   実は夢に向かってしっかりと自分をもって考えている君を見

目標に向かって真っすぐな、君へ。

しばらく会っていないけど、元気にしていることも、目標に向かってがんばっていることも実はけっこう知っている。 それはSNSのおかげでもあり、たくさんの共通の友人のおかげでもある。直接話したこともあったっけか。 やりたいことにまっすぐで、いつだって新しい挑戦を始めている君を見ていると、現状に満足して、このままの場所にとどまっていてはいけないなと、自分を奮い立たせることができる。 どんな困難な状況でも、周りをうまく巻き込んでいつだってポジティブに進んでいく姿に、ちょっとうまくいか

遠いようで近い、君へ。

出会ったのはいつだっただろうか。 初対面はきっと1年前の冬だった気がする。 それまではずっと画面に並ぶ淡白な文字だけでやり取りしていたけれど、それでも君の優しさや、あたたかさが分かるぐらい、やわらかな君の印象を今でも覚えている。 なかなか会う機会がなくて、初対面のその時から会えないでいるけれども、SNSで名前を見るたび、その優しい笑顔や、物腰やわらかな話し方を思い出す。   そしてそのやわらかな一面とは裏腹に、自分の強い意志を持って頑張れるところを、実は陰ながらこっそ