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365日毎日の記録 -#3-

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2020年8月21日から365日まいにちnoteを更新しています。
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きっとわたしは旅をやめられない

果たしてわたしはいつまで旅を続けるんだろう。 フリーランスの先輩や、旅人の先輩たちが、続々と移動ばかりの生活をやめ、一つの拠点に落ち着いている姿を見ていると、漠然とそう思うことがある。 いや、厳密には「いつまで旅を続けられるんだろう。」の方が正しいかもしれない。 年齢やそれに伴って体力がなくなって行ったり、家族ができたり……理由は人それぞれだけれども、旅をし続ける生活を手放す人をたくさん見ていると、いつかわたしにもそんな日が来るのではないだろうかと、不安に近い違和感のよ

まるであたたかくふりそそぐ陽の光のように

「これまで行った中で一番好きだった国はどこ?」 たくさんの国を旅していることを話すと、そう聞かれる機会が必然的に多くなる。 ご飯が美味しかった国、景色がきれいだった国、人が優しかった国、それぞれ一番は別の国だから、全部の「一番」を決めるのはわたしのとっては少し難しいのだけれども、その中でももし一番を決めるとなると、きっとわたしはイタリアだと答えるだろう。   ドイツに留学していた当時。 ヨーロッパにいるうちにといろいろな国を訪れていたためか、半年もたったころには旅は珍し

きっとあれは夢のような現実だった

「初めて」はいつだって新鮮に、そして色鮮やかにわたしにたくさんの衝撃を残してくれる。 これまで28年間生きてきて、たくさんの「初めて」を経験してきた。 そのなかでも忘れられないのが初めて海外へ行った経験だった。 当時のわたしは中学2年生。行先はオーストラリア。 外国語が聞こえる飛行機も、パスポートを持って緊張して並んだイミグレーションも、写真でしか見たことがなかった景色も、すべて新鮮で、本当に日本以外の国があるんだ、と、今となっては当たり前に感じていることを初めて実感した