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未経験からでもスタートアップのコーポレート部門に飛び込むのオススメな理由

私は未経験からスタートアップのコーポレート部に所属して、コーポレート部門の様々な業務を経験した後、現在は経理として主に決算業務・監査対応等を担当しています。
振り返ってみると、コーポレート部門に人数が少ないフェーズで入社したことによって幅広い業務が出来たこの経験は、めちゃくちゃ充実したラッキーポジションだったのではないかと、改めて思う機会が多く、良かった点を振り返ってみました!

そして、もし、未経験からスタートアップにチャレンジしたいけど、踏み出すことを迷っている方がいたら、背中を押すきっかけになれると嬉しいなぁと思っています^^(誠に勝手ながら)。


軽く私の経歴

大学卒業後、外資系の人材業界の企業に入社。
入社後は、営業支店に配属され営業職として3年間従事し、その後、本社人事部に異動して、人事業務を3年経験しました。
在職中に、経営についてより学びを得たいと思い、ビジネススクールに約1年間通い、経営を体系的に学ぶ中で、ビジネスにより手触り感のある環境で働きたいと思うようになり、スタートアップ企業へ転職しようと思ったことを機に、2017年にスペースマーケットに入社します。


入社後、最初の1年でやったこと

最初の1年間は、「採用」「財務」「経理」「法務」「総務」を幅広く経験させてもらいました。(常に5つ担当していたのではなく、クオーター毎に3~4つの領域を担当するかんじです)
私の場合、前職がスペースマーケットとかなり違う環境(業界・仕事内容)だったこともあり、中途入社なのに即戦力になるスキルがめちゃくちゃ少なかったと思っています。。
当時チームは4人くらいだったんですが、CFO・弁護士・会計士がチームメイトのプロフェッショナル集団で、会話についていけないこともしばしば。さらに「早く戦力にならないと・・!」という気持ちに拍車がかかったのと、チームメイトは専門分野のプロなので、コーポレート部門に発生する雑務や専門知識が不要な仕事は自分が拾おうという気持ちから、「できるだけ沢山なんでもやってみる!」というスタンスで取り組んだ結果、幅広い経験をすることができました。

各領域で1年目に行った主な業務

・採用
wantedlyでの募集記事作成
採用候補者とのやりとり・面談対応
人材紹介会社とのやりとり
・財務
入出金の管理
支払フローの整備
債権債務管理
経費精算フローの確立
・経理
月次決算整理以外の仕訳入力
経理業務手順の明文化
勘定科目ごとの内訳明細作成
(自主学習として簿記2級の勉強
・法務
契約書の内容確認・レビュー
社内契約書確認・保管フローの確立
契約書管理台帳の管理
・総務
社内備品の購買・発注
購買フローの明文化
社員総会・社内懇親会の準備、幹事

(当時の写真を何枚か・・)
▼始業前の早朝にカフェで簿記の勉強をしていました

簿記勉強

▼社員総会の会場準備やケータリング手配など行ったり

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経理を専門にするまでの経緯

上長との1on1で、今後どの分野に進んでいきたいか・どんなキャリアを積みたいか、といった会話をする中で、最初は決断できる程の経験がなかったこともあり、意思を持てなかったのですが、1年経過したころには、自分の得意分野や適性を理解してきていました

その頃に、今後私がもっと極めていきたいと伝えたのが「経理」と「法務」でした。
もともとの素質的に、物事や業務に対して「なぜこの作業を行うのか」「どういう理由でこの処理になるのか」と背景や理由が細かく気になって、理解できないと進めないというややこしい性格なのですが、特に経理や法務の場合、会計基準や法令に基づいた明確な理由があるのが、私にとってはすごく興味を掻き立てられるポイントでした。当時、勉強を始めた簿記の知識がどんどん実務で役立つ経験も味わい、専門的な知識を付けて、それを実務で実戦することにワクワクを感じることがわかりました。(というより、この経験を通して開眼された感じですかね)


ちなみについでに記載させていただくと、逆に、適性がないかも・・と感じていたのは「総務」でした。
もともと、身の回りのことはおおざっぱで、働く環境についての細かいことにあんまり気の付くタイプではなく、その辺は人一倍のんびりしている自覚があります。。
そのため、定期的にオフィスを徘徊して備品が足りているかなど指さし確認とかして無理やりにでも気が付ける機会を意識して作ってましたw
当時は、よく気の付く社員の方から「備品がなくなりそうでしたよ~」「〇〇があったほうがいいね」などといったお助けやアイディアに、大変助けられていましたTT


未経験でスタートアップのコーポレート部門に飛び込むのオススメな理由

そのような経験をした私目線で、こういったキャリアの歩み方をオススメしたい理由を3つにまとめてみました。


その1.自分の適性を理解して、極めたい領域に出会える可能性がある
私が適性や興味を見極められたのは、実務経験を積んだからだと思います。
なんせ、入社した段階では「人事」として、キャリアを積んでいきたい気持ちが強く、「経理」は全く知らない世界で、自分がその職種をしたいと思うなんて1ミリも考えてませんでした。
何かに一生懸命やりたいけど、どの道が良いのかはまだよくわかっていない・・、という未経験の人こそ、様々な経験ができる環境に飛び込むことで、見つかる機会になるかもしれません!まだコーポレート部門の人数も少なく、これからもろもろ整備していくというフェーズがさらにオススメです。


その2.将来マネージャー職になった際に、実務経験から話せる
コーポレート部門は、様々な専門知識のある領域を束ねる部門にあることもあり、マネージャーにあたる方は必ずしも全領域経験していない場合もあると思います。たとえば、専門分野を財務経理としてきた方がコーポレート部門長を担っていて、人事や総務等、実務経験がないなどで、上司に業務内容を理解してもらうのに苦戦しているという話も身の回りで聞いたことがあります。
その点、私の上長であるCFOの佐々木は、実務経験の幅が広く、常に実務ベースで業務を指導もらえました。部下目線として、業務の大変さや悩みを共有できるため適切なアドバイスがもらえ、業務の難易度が理解されていることから、適切な評価もされていると感じることができています。
将来自分がマネージャーになった場合に、部下に対して実務経験を持ってコミュニケーションできることは強みになるのではと思っています。


その3.コーポレート部門の各業務のつながりが理解できるようになる
横断的な業務を経験した結果、各領域で得た実務のつながりを無意識的に感じられるようになっていました。


・支払日はいつか(財務)、収益を認識するタイミングがいつか(経理)、確認するために、常に契約書を確認する癖がついている(法務)
・購入した固定資産(総務)は、会計でも固定資産として管理する必要がある(経理)

直近では、各領域をシームレスな業務フローにするため、DX化を目指してフローの再構築を行っているのですが、その横断的なつながりを理解していることがかなり役立っています。業務の最適化を考えられるのも、幅広い経験があってこそと実感しています。


以上が、私が未経験からでもスタートアップのコーポレートに飛び込むことがオススメな理由です。


当然ながら、最初はめちゃくちゃ大変ですが、何倍速かで経験が詰むことができるので、すごく貴重なポジションだと思います!
スタートアップのコーポレートの人材が増えるといいなぁと思っているので、この事例が何かのチャレンジするきっかけになれると幸いです。


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