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『NASU本 前田高志のデザイン』制作の裏側 第24回 山岸あゆみ

オンラインサロン「前田デザイン室」で日夜制作が進められてきた『NASU本 前田高志のデザイン』、通称「NASU本(ナスボン)」。このnoteは、その制作に携わったクリエイターたちの活動の記録を、前田デザイン室公式noteのマガジンに集約していく形で公開する連載企画です!

第24回は、8期クリエイターのあゆみがお送りいたします!

( 1周年定例会のグラレコのときの写真。お絵かき野郎です )

わたしが担当したのは、「発送演出」です。封筒・送付状のデザインや、備品の発注、総合コストの見積や比較検討など一通り任せていただきました。実は、広告枠のデザインや書店用POPの制作など、いろいろやってるんですけど、発送演出についてはいい仕事ができたんで、このことについて書きます。発送前に前田さんが紹介してくださっていましたが、こんなイカした封筒に入れて発送したんですよ^^

前田デザイン室には、8期クリエイターとして去年の10月にジョインしました。マエボンが完成し、プロモーションがドンドコ盛り上がっていた頃です。以前より、ツイッターでオンラインサロン界隈の観察はしていたんですが、マエボンの盛り上がりを見て、「お、なんか呼ばれてる気がするぞ。」的な気分で入りました。本業は最近転職したばかりで、メーカーの広報担当兼インハウスデザイナーなんですが、そういう「浅く広く何でも屋」の気質もあって、前田デザイン室では、絵に漫画にグラレコに…と、幅広く楽しませていただいています。

NASU本の発送、どうする?

わたしがNASU本プロジェクトにジョインしたのは、制作も終盤の3月半ば。キックオフの頃に忙しかったので参加を自重していたんですが、あまりの盛り上がりに「わたしもクレジットに名前載りたいわ」という気持ちで、「何かできることはありますか」と手をあげました。
そこでちゃっかり拾ったのが「発送の封筒どうするか問題」。もともとはじゅんさんの「マエボンのときの発送用封筒が普通だったから、ちょっと楽しい演出になったらいいな」という気づきから始まった話でした。装飾用に消しゴムはんこでも作りましょうか?と申し出たのですが、そこからいろんな意見や課題が出る出る。

ハンコはハンドメイド感が出てNASU本に合わないのでは。オリジナル封筒を作ってはどうか。オリジナル封筒作るなら白より黒?発送はどうする、クリックポストよりいい方法ある?宛名作るの大変なんだよね。本が傷つかないように緩衝も必要。お金足りる?などなど。ナイスアイデアが出ては、同時にその方法にひそむ問題点や課題も明らかになる。そうそう、そういうもんなんですよね。仕事ではなくオンラインサロンだから、できなければやめちゃってもいいのですが、首をつっこんだ以上はやり抜かねば、さらに、総務のお姉さん魂に火がついてしまって、この課題の「畳み」に入ったのでした。

そう、わたしは3月まで2年半ほど「総務のお姉さん」の仕事をしていました。圧倒的事務、事務、事務!!!おかげさまで郵便知識は定型郵便物の送料をそらで言える程度にはあり、発送に際して考えるべきことや段取りも想像できました。「ここはわたしの出番だろう」とやや強気になれたのは、こういう背景あってのことです。

(総務のお姉さん的自画像 こんな感じで働いていました。)

求められていることはなんなのか

この仕事に取り組むにあたり、最初に悩んでいたことは、「この仕事にお金や時間をかけていいのか」という点でした。わたしの長所であり短所でもあるのですが、「自分がどうしたい」というのがあまりなくて「組織として何が求められているか」によって行動決定をする節があります。逆に言えば「求められていること」が読めないと、正解がわからなくて動けないんです。今回はまさにそれでした。

封筒の演出はないよりあったほうがいいに決まってる、でも、中心メンバーから「やってください」と依頼があったわけでもない、自然発生的に会話から生まれた仕事。本当はみんなどう思っているんだろう、「そんなことやってる場合じゃないよ」と思っているんじゃないかと、周りの視線にビクビクする臆病なわたしがいました。

仕事の正解に迷ったときの指標

求められていることがわからなくて動けなくなる、そういうことって、仕事の現場でも起こりますよね。そういうときにいつも考えることなんですが「速さ」「安さ」「シンプルさ」は誰にとっても明確な物差しになるということ。発送における、この3つの指標を可視化する必要があると考えました。まずは考えうる発送方法のメリットデメリット、費用、必要な時間をまとめたうえで、わたしが思う最善の方法を提案しました。

(こういう表とか作るの好き。事務仕事×デザインの力。)

選んだのは、表でいうと①番の「オリジナルの黒封筒を作る」方法。見た目にブランド感があり、片面印刷にすることで費用面も余裕をもってクリア、封筒さえデザインできればあとはシンプルな工程になるので手数も少ない。こういったメリットのバランスのよさを伝えられたので、中心メンバーの綾さんやかなえさんからもすんなりと賛同していただけて、ほっと一息つきました。

あとは楽しむだけ

苦しさがあったのはここまで。ここからは、ラベルシールやプチプチ袋などの備品を手配し、既存のデザインパーツを組み合わせて封筒と送付状のデザインを作りました。仕事が少し忙しかったので、アートディレクターのかなえさんに封筒の入稿だけ代わっていただけたのは、とても心強かった。発送祭り当日は参加できなかったんですが、ツイートで梱包が無事に遂行されているのを見て、ほっと胸をなでおろしたのでした。

( 何かトラブルがあって、あゆみちゃん間違ってるじゃん!ブ〜ブ〜とか言われたらどうしようかとビクビクしていた )

( ここまでやったからにはと、発送ガイドも勝手に描きました )

発送は早くて、29日にはわたしも含め多くの方の手元に届き、感想ツイートがちらほら流れてきました。封筒や送付状へのこだわりに言及したツイートも多く、総務のお姉さん冥利につきるというものです。送付状の「ぺこりイラスト」かわいいですよね。前田さんがこのために描き下ろしてくださいました。

やりたいことよりやれること

わたしは一応、前々職ではデザインを経験しており、デザイナーでもあります。前田デザイン室に入ったのも、自分のデザインスキルを底上げしたいという気持ちがありました。ですが、実際に入ってからやってることって、いつもデザインとは少しずれていて。メインの役割としてはイラストを描くことが多くて、イベントではグラレコを描いて盛り上げたりしています。そして今回は「発送演出の検討」という、ちょっとマイナーな仕事をさせていただきました。

ただ、そういう「本筋からの微妙なずれ」がわたしらしいな、とも思うんです。デザインやライティング、前田デザイン室にはものすごい技術を持った方がたくさんいます。そういう人が思いっきり活躍できるように、手が回らない部分や、盲点になっているところを埋めていく、そんな動き方のほうが、なんかしっくりくるんです。

中タイトルの「やりたいことよりやれること」とは、わたしが大好きな東進ハイスクールの林修先生がよく仕事論でおっしゃる台詞で、わたしも仕事をするときに胸に刻んでいる言葉です。「やりたいこと」って結局なんだかわからないんです、迷子になる。でも「やれること」「やったらみんなが喜ぶこと」って考えたら…? 今自分がやること、見えてきませんか?

デザインがゴリゴリできなくても、やりたいことがはっきりしてなくても、楽しめる場所です、前田デザイン室は。ほんとうの自分がみえる、そんな気もする。デザインやライティングをばりばり頑張ったみなさんとはちょっと違うアプローチで締めます。どんな仕事も誰かが喜ぶ。誰でも誰かの役に立てる。小さな思いやりをきちんと拾ってリアクションする人がいる。そういう優しさの集積でできた愛ある本ですよ、NASU本。読んでね。

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※このプロジェクトは、2019-02-25に募集を開始し、268人の支援により3,023,850円の資金を集め、2019-04-24に募集を終了しました

【『NASU本 前田高志のデザイン』完成&クラウドファンディング終了、ご支援へのお礼】


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ほっこり、安心、ワクワクドキドキするイラストを届けていきます!また読んでいただけたらうれしいです!

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アパレルメーカーのインハウスデザイナーです。絵を描きます!夢は新潟に移住して、イラストデザインの仕事をすること。ダンスと愉快な夫が趣味。

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