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AYUKOJI雑談 その3「一緒にやってみて。」

一緒にやってみて。

──アユコジで、小島屋さんと組んで変わったことって何かありますか。

歩(以下、A) 本番でもゲネ(本番前のリハーサル)でも、どんどん作品が変わることを知りました。スタッフに対して気を使ってしまうんですよ。キッカケが変わったら、迷惑かかるー!もう死にたい!みたいな。
小島屋(以下、K) キッカケは分かりやすく伝えるよ。
A 伝えるけど、細かいニュアンス変わると、あっちも準備が遅れたりするし。
吉澤(以下、Y) それが悪い方向に変わる時には問題あるけど。
A そうなんです。なんか、どっちに転ぼうとも迷惑をかけてしまう私。というか、そもそも公演すること自体が大迷惑なんですよ、世界に対して。いいかげんなことをやっているわけですから。
Y いやいや。ある意味大迷惑を、あなたの力でとてつもない幸せに変えないといけない。
A だから、みんなが幸せになる方向なら変えて良いんだ!と。もう少し作品もスタッフとの関係も深くした方が良いことに気づきました。とにかく、諦めない。自分が納得するためでもあるし、スタッフのみんなもそうだし、一番はお客さんのため。

言葉と身体表現。

──小島屋さんは、歩と組んで何か変化とか気づいたことはありますか。

K 気づいたというか、どっちかというと、歩はネタ帳も絵で描いて、僕は文章で書くという性格が異なっている。
A だから私の言うことが伝わらない…
K いやいや。逆になるほどなっていうところがいっぱいある。
A あやめさんって難しいことをいっぱい言ってきますね。
Y 言っている、俺?難しい言葉全然使ってないよ。
A いやいや。
Y 例えば、難しい言葉って?
A その難しいことが覚えられないです…何か漢字二文字くらいの難しい言葉を時々はさんでくるけど。何かよく分からないなってたまに思います。私がアホなので…
Y 難しい言葉を使っちゃいけないなw
K あとは、こうなると良いなっていうのをいつも言ってくれるけど、さすがに対応できないというか。決してうちらがそんなすべてのお芝居に対応できているわけではないので、やっと作った段取りを全部ひっくり返されたりするわけです。言っていることは分かるけど、これやって無茶苦茶になってしまうというのがすごくあって。
A 焼野原になる感じww
K かといって微調整して直るものなのかなってすごく悩む。こういうノリで2人ができるのかというのがあって。
A 言っていることは分かるけど、それを身体で。言葉無しで表現するのはどうしようか?と一番悩みます。言っていることは分かるけど、(身体で表現するのは)難しいなと思うことが良くある。
K しゃべらないのが面白いというのを突き詰めているわけじゃない。でもしゃべらなくても分からなければならないという命題がまずあって、そこをうまく結びつけないと。
A でも、(あやめさんの言葉を聞いて)そういうふうに伝えると良いのか〜と毎回驚きます。勉強になります。
K 普通のお芝居のつもりで全部説明しようとすると、とてつもなくつまらないものになる。かといって省略しなくてはならないものを省略すると、どの程度までドラマを作れるかというのが結構戦いです。マイムって難しい。俳句や短歌でいいのかって開き直ればできてしまうかもしれない。投げっぱなしで。

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ムフフという獲得感。

──口ではパントマイムはシンプルだから良いというのは言えますけど、分からなかったらどうしようもないですから。

Y 難しいところですね。分かりやす過ぎることをずっと見せられることは苦痛でしかならなくなってくるし。
A 全部やっていることは分かるけど、それで、「あなたは何がしたいの?」みたいな場合もあるし。
Y そこまで説明しなくても分かるようなものを延々に見せられるという苦痛があって、下手すると「うまく見せられましたね」という感想しかなくなってしまう。
K 一番良いのは、お客さんが私は分かったけど、もしかすると、隣のお客さんは分かってないかも?という。
Y ムフフという獲得感。
K それくらいの分かったというレベルがちょうどよい。難しい。
Y あとはお客さんが想像して付いてこれるところから、ほどよくジャンプしたところに付いてこれたら一番気持ち良い。
A そこで何人中何人が分かったんだろう?という。
Y ジャンプした瞬間にみんなを失ってしまう。
A みんな、遠くいっちゃったww
Y ポカーンというのがあります。程よくずらした時のみんなの喜びってあります。みんな分かってくれたというその場の空気を感じます。
A マイムって伝わっているというのが前提であるから、どうしても分かりやすくしようとして毎回あやめさんに止められます。


Y 僕が言っているのは理想論かもしれないけど、細かい説明をしなくても分かるところに着地させたい。

──AYUKOJIインタビューはパート4まで続きます!

インタビューまとめ

・その1「AYUKOJIとは?」
・その2「コント好きな二人。」
・その3「一緒にやってみて。」
・その4「公演が終わったら。」

AYUKOJI公演詳細

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AYUKOJI vol,2】
出演:AYUKOJI(小島屋万助・歩)
演出:吉澤耕一 アニメーション:蒲原元
4/29(金)18:00 有観客公演
 30(土)13:00 有観客公演
    17:00 有観客公演+ライブ配信
・上演時間70分予定。・開場は開演の30分前

◆スタジオエヴァ(新大久保)
新宿区百人町2-6-7ライズ高踏園ビルB1

◆有観客公演チケット
¥3000

◆予約

ayumiteruoka@gmail.com

09033191045(小島屋)
メールやLINE、SNSメッセージにてご予約ください。
※ 感染症対策にて、お客様ご来場名簿の作成が必要となります。ご予約時にお連れ様も含めた、お名前、電話番号、住所、の記載にご協力お願いいたします。

◆ライブ配信チケット
¥1500

・5/14(土)15:15 チケット販売終了。
・5/14(土)17:00 までご視聴可能。


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👇公演詳細👇
http://ayumiteruoka.blog.fc2.com/blog-entry-1163.html?sp

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照明:阿部邦子
音響:日野賢治
舞台監督:鈴木政彦
配信オペレーター:内田将大
配信補佐:ともちー
写真撮影:Masami Gan Iwafune
制作:佐々木麗明・羽鳥尚代
デザイン:歩
コピーライター:吉澤耕一
主催:パントマイムはらいそ
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