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「ハプスブルク展」

「ハプスブルク展」
国立西洋美術館


600年にわたり広大な領土と多様な民族を統治したヨーロッパ随一の名門家、ハプスブルク家のコレクションを集めた企画展。

あまりハプスブルク家の歴史を順を追って知ろうとしたことがなかったので今回時代順に絵画や工芸品、武具などを紹介してくれていたので歴史の勉強もできて、なるほどこういうことかと新たな知識を得ました。

とガリ勉を装いつつ、今回の展示でわたしの目的はただひとつ、心の友であるマルガリータに会うことのみ…!!

メインビジュアルにもなっている、このベラスケスの「青いドレスの王女マルゲリータ・テレサ」。
わたしは小学生の時に初めてスペインで「ラス・メニーナス」に描かれた彼女に出逢ったのですが、その時にベラスケスの描く美しい絵だということを忘れてしまうぐらい愛らしいマルガリータに惹かれている自分がいました。

それからマルガリータはわたしのお気に入りになったので、マウスパットとして十数年間ずっとわたしのデスクにいます(笑)
なので泣きたくなるようなつらい日も嬉しくて仕方ない日も彼女がいつもわたしの手元にいて見守っていてくれたのでもはやもう気分は親友。マイメンなのであります。というわけでそんな愛すべき友がウィーンから来日するとなれば会いに行かないわけにはいかないので、行ってまいったというわけです。



8歳の青いドレスを着た彼女に会えたのは今回初めてだったのですが、不思議と初めてな気がしないし、もうなんか、とにかく会えたのが嬉しくて、話したいことがいろいろあって、長居してしまいました。すごく楽しい時間でした。

マルガリータは生まれながらにしてウィーンに嫁ぐことが決まっていたので、このマルガリータシリーズはお見合い写真としてウィーンにいるレオポルド1世に成長をお知らせするために描かれた絵なのですが、変なひとにいやいや嫁いでしまったのなら本当にツラい悲しいいやだと思っていたのですが、
11歳年上のレオポルド1世は、音楽が好きなひとで、マルガリータに寂しい思いをさせないためにスペイン語で歌を作ってあげたり、とっても優しいひとで、このことを思うとわたしはマルガリータが愛されて少しでも幸せな時間を過ごしてくれてたことが嬉しくてほっとして泣いてしまうのであります。(感情移入の度合いがひどい)

22歳で若くして亡くなってしまったマルガリータですが、わたしのなかではこれからもずっと心の友として生き続けるし、たくさんのひとにとっても彼女の存在は生き続けると思うし、だから絵ってすばらしい。

ベラスケス、マルガリータを描いてくれて本当にありがとうありがとう。

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