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現代に活きるアーユルヴェーダの考え方 vol.8

土井あゆみです。こんにちは。

現在、 vegan検定Proの資格に加え、インド・スリランカ発祥の“アーユルヴェーダ”についても、Proの講師の方から学んでいます。
現代を生きる私たちの生活にも活かせる部分が多いものだと感じていますので、数回にわたり、学びを共有していければと思っています。

今回が最終回、食事とその計画についてです。

身体を最適な状態に戻そう

これまでも紹介してきたアーユルヴェーダの中で大切にされている考えのひとつに、「意識的に行なう」という点があります。

成り行きで行なうのではなく、1つひとつ結果と原因を意識した上で、参加するということが大切です。
人間の身体は、そのものがすでに持続可能な素晴らしいデザインになっているはず。しかし、さまざまな体調や食べたもの、受けた影響によって不調が出てしまいます。

そこで大事なのが、消化の力を高めていくこと。
口の中で唾液と混ざるところに始まり、胃、小腸、大腸という消化のプロセスを適正な状態に保っていくことが大切です。

現代において大きな問題になっているアレルギーもその消化の力に影響を受けています。
アレルギーは、これ以上食べたら消化できない!という身体の反応だとも言われています。消化の力を整えることで、アレルギーだったものが食べられるようになることもあります。

アレルギーが起きてしまったからと悲観するのではなく、自身の行動を見直すきっかけにしていけるといいですね。

長い目で計画をし、1つひとつ楽しむ

消化の力を高めていく食事をしていく上で、まず大事なのは長期スパンで見ていくこと。
すぐに結果が欲しい、と思いがちですが、身体は少しずつ変化していきます。3ヶ月〜1年程度、じっくりと経過観察をして反応を見ていくことが大切です。

その上で、自分のタイプに合ったやり方、季節に応じたプラン、体調や自分の予定に合わせたプラン、という風に落とし込んでいき、毎週の食事の計画をつくるのがおすすめです。

例えば、乾燥しやすい季節ならオイルと水分を含んだ温かい食事にしたり、忙しい時期には食事の前に摂るものだけ調整する、などの対応ができます。

そうして計画した食事に対して、参加する態度も大切です。
日本人は昔から床に座って食事をしていたところから、椅子に座るようになって変化してきていると言われています。
そのため、床に座っているときと同じように、姿勢を正して臨むとより良いそうです。

また、食事は5回楽しむことができると言われています。
 ・準備
 ・調理
 ・盛り付け
 ・食べる
 ・消化する
その過程をしっかりと楽しみながら食事をするといいですね。

情報に惑わされず自分の感覚を信じる

現代は、さまざまな情報が飛び交い、食においては、食べた分だけエクササイズで消費しないといけない、スリムな方が美しい、そのためにダイエットが必要だ、等の考えが根付いています。
特に20〜40代くらいの女性は、ダイエットをしたことがない人のほうが少ないくらい、こういった情報による影響を受けてきていると思います。

そうした中で、過食や拒食・過食嘔吐などの摂食障害が社会問題になっています。
ある意味、現代の情報化社会の影響で起きた病なのではないかと思います。

こうした考えに息苦しさを感じるよりも、アーユルヴェーダの考えにあるように、周りの声ではなく自分の経験や感覚、内側からの声に従うことが、現代人には必要なのかもしれません。

さいごに

さまざまな状況がある中で、より良くしようと思ったときにこそ、障害が起き、理想と現実のギャップを感じることがあるでしょう。

そのとき、自分はどんな選択をするのでしょうか?

アーユルヴェーダの格言の中には、誰かのせいだ、と言った時には、指差している1本は相手を向いているが、3本の指は自分を向いている、という言葉があります。
物事を誰かや何か環境のせいにしているけれど、それでいいのか?その感情を発するときに、1番受け取っているのは自分なのだと教えてくれています。

何かとの関係性を変えたいなら、まずは自分を変えることです。その中にこそ、心地よい幸せな生き方があるというアーユルヴェーダの考えにとても共感します。

人間は完璧ではありません。

完璧ではないけれど、その時にベストを尽くすこと。それを繰り返していく中で、より良い状態に近づき、幸せになっていく一歩になっていくと思います。


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