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歳を重ねるということ。


わが家では、お誕生日はみんなで食事を囲むのが恒例だ。
これが普通のことだと思っていたら、旦那さんはそんな文化で育っていなかったようで、大きくなると違う世界があることに初めて気付く。

さて、今年の父のお誕生日は、元々料理上手な母と、一応プロよりな私とで腕を振るった。

と言っても、父と二人で手料理の減ってしまった母。そして、子育てに忙しい私。とでは、本気の料理!とはいかないまでも、それなりに美味しいお料理がテーブルに並ぶ。

母と一緒にお料理をすることは、そう珍しいことではない。
けれど、私に料理の知恵がついたせいか、はたまた母が歳を重ねたせいか、母の手料理に突っ込みを入れることが増えた。

先に炒めてからでしょ!

これ、既製品のソースじゃない!

後から考えると少し言い過ぎたかな、と反省したくなる。それでも、私にとって食は専門分野だから、つい厳しくなってしまうのは仕方ないとも思う。

以前はよく、母が色んなお料理のことを教えてくれた。
しかし、今では、そんな料理上手の母が食のことには私に一目置いてくれている。それは喜ばしいことなのだけど、一方で少し悲しくもある。

以前は手の込んだお料理をしてくれた母も、今では簡単便利な調味料に頼ることもある。

それがなんとも悲しく。。。

還暦と言えども、まだまだ元気な母にそれをいうのは忍びないけれど、老いというのはこういうものなのかなと思ってしまう。

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