ボーダレスな世の中に。

チームラボの猪子寿之さんと宇野常寛さん対談をまとめた「人類を前に進めたい」を読んだ。

ボーダレスということについて考えた。

ジェンダー、健常者と障がい者、国、肌のいろ、政治思想、年齢、人間と動物、様々な概念で私たちは、それぞれのものを認識している。

その概念たちはボーダーとなって隔たりをうむ、それらは人間が作り出した境目である、その境目が、ただ区別するという単純な意味を超えて、隔たりの壁が高くなって、様々な差別や、生きにくさを生んでいるのではないか、それらがただ概念でしかないというところに立ち返り、他と共存することがもっと心地の良い世界にしていきたいーーー

そんなメッセージを感じ取った。

なんでもいい、自分のものではない他のものについて考えるとき、私たちはどこかで不快と感じる。それは何でもかんでも優劣をつけなければならない、競争社会が産んだものではないか。

自分の力で生きていくことや、精神的に自立すること、自分の頭で考えること、そういうことが大事だと、わたしも生まれてこのかた、よく耳にしてきた。

でも、どこに行き着いても、私たちは一人では生きていない。

どうしたって何かに依存している。

考えることも、感じることも、行動することも、全て自分自身で完結していることなどない。

まわりと溶け合い、身を委ねながら生きるという感覚をもう一度、思い出してみたら、もっと私たちは生きやすくなるのではないかと。

この本を読んで、少し、気持ちがリラックスするような、

安心感に包まれるような気がしました。



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