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人を傷つける女の話し方、明るくする女の話し方

どうも、お久しぶりです。あゆみーるです(^^)/

あたたかい紅茶オレがさめないうちに、ダーーーッと書いていきます。(今回は少し文章量が多いです)

今回は、伊東明さんの「人を傷つける女の話し方、明るくする女の話し方」です。

伊東明さんの本ははじめて読んだのですが、中身の面白さもさることながら、本の内容を細かくきざんで構成されており、文章もやわらかい雰囲気でとても読みやすかったです。

また、具体的なエピソードも紹介されており、読みながらイメージもしやすかったので、親しみやすく仕事の合間(スキマ時間)の読書に最適であっという間(2〜3日)で読了しました。

本書は2013年出版ということもあり、一昔前の実録といった印象ですが、現在にも十分役立つ一冊かと思います。

この本を手にとった理由(ワケ)

まずは、タイトルにものすごく惹かれました。

30年間生きてきて、プライベートでも仕事でも女性と接することが多かったのですが、現実世界の人間関係において、「あ!この人に嫌われたな」とか「和やかな空気が一変して、まずいこと言っちゃったかな?」などと感じる機会がありました(これは誰しも一度は経験することではないかなと思っていますが...)。

それから、私は学生のころ、鈍感やデリカシーがないということは友だちに常々言われていました。それを私のキャラクターとして扱ってくれた優しい友だちには今でも感謝しています。が、大人になっても鈍感だと仕事に支障をきたしますし、親戚づきあいやその他プライベートでも不利に働くことが多いなと感じ、自ら気づく部分は積極的に直してきました。

ですが、なかなか一人では限界を感じていたところに本書に出会い、円滑な人間関係を築いていくネタ(?)技術(?)をいくつか仕入れることができたので、その一部を紹介します。

ここでは、わかり易いように、仕事でもプライベートでも構いませんが、自身が良好な人間関係を築きたいと思っている相手が男性か、女性か、その両方なのかでわけていきます。

まずは、相手が男性の場合から!

男を動かしたければ「試合に負けて、勝負に勝つ」

私は女性なので、あまりその気持ちはわかりませんが、男性の態度をみて薄々感じる部分があります。私は単に「プライドが高くて小さい人間だな」と勝手に思っていましたが、それを本書では

"ほんとにつまんないことで「負けを認めない」「自分のほうが勝ちだとアピールしたがる」"

と表現してありました。具体的にはなにかというと

妻「お父さん、この牛乳、賞味期限が明日までじゃない。『ちゃんと確認して買ってきて』って、いつも言っているでしょ!」
夫「うるさい!今日中に飲めばいいんだろ。後でオレが全部飲むんだよ」
妻「飲むったって、1リットルも飲めるわけないでしょ!?」
夫「オレが飲むって言ったら飲むんだ。オレは牛乳で育ってきたんだ」(その後、悔し紛れに牛乳を1リットル飲むが、案の定、お腹を下す)

うーん、、、、次!!!

妻「あなた、なんでこんなものに応募したの!?折りたたみ自転車なんて、誰も使わないでしょ!いくらクレジットカードのポイントで無料だっていったって、これはないでしょう。どうして、せめて、明太子とかにしなかったのよ」
夫「そんなのオレの勝手だろ。オレは自転車使うよ。じゃ、さっそく使おっと」(と言って無理やり近所を走ったものの、急な坂道が多いので十五分ひとまわりして挫折。腰をやられて明くる日、整骨院に)

うーん、、、、(2回め)

男性の皆さんは、この2つの夫の事例に理解を示すのでしょうか?私は、そんなの「ごめん、次から気をつけるね」の一言で丸くおさまる話だと思うのですが、というか、そうしてほしいです。口には出さないけれど、「ほんとに小さい人間だな」(2回め)と思ってしまいます。

しかし、こんな客観的には簡単なことも言えない男性(30代以上)が多いそうです。ちなみに、今どきの若い男性は草食系と揶揄されるように、この傾向は弱まっているそうです。もしも、彼氏に上記例のようなことがあてはまらないなら、それは非常にラッキーですね!

このような「女性をイライラさせる厄介な問題」には対処法があるそうです。それはズバリ!放っておけばいいそうです!あきれるぜ!笑

変に刺激して男性の戦闘モードを引き出して余計なストレスや労力をかけるよりも、「放っておく」か「勝たせてあげる」かで、自分がトクしたほうがいいのではないか

ふむ、一理ありますね。私も余裕があるときは勝たせてあげることをしています。ホントに面倒なので、心の中とは裏腹に言動は無意識にそうしていました。たとえば牛乳を買ってきた例だと牛乳がもったいないから「まあいっか。明日は牛乳たっぷりのホットケーキでも作るね」のように明らかに男性側のミスなのに、フォローをするというか。リードしたがりな方向音痴の男性だったら「迷っている道中も楽しいね」などと言います。間違っても「私が案内したほうがはやくない!?」などと男性の戦闘モードを引き出してはいけません。たとえそれが事実でも口論になりそうです!私は、もともと何も考えずに思ったことをポンポン言っちゃうタイプなので、もし、遅刻しそうなどと焦っていると余裕がなくなってうっかり言っちゃいそうです!笑 なので、冷静に言い方をかえて「今回は私がマップで調べようか(提案系)」や「次は右じゃないかな(誘導系)」などを使います。

しかし、こちらも常に余裕があるわけではありませんので、男性にもある程度はしっかりしてもらいたいものですね。


次は、女性相手の場合です!これは私がよくやりがちな失敗なのですが、

「男の前では声が変わる女」が、同性から嫌われる

はい、めためた思い当たるフシがあります(大反省)。言い訳をさせてください!私は別に男性に媚を売りたくて声の調子をわざと変えているわけではありません!!(お目当ての男性がいた場合には別ですが、そんなことは滅多にありません)ただ、女性相手の場合でもそうなのですが、初対面の時などは緊張して全身の筋肉にチカラが入り、おもわずうわずった声が出てしまいます。それをよく思わない女性がいることも、わかります。私は教育実習のときに知りました。

教育実習ではクラスを受け持つことができます。私は高校2年生のとあるクラスを任されました。男女比率で言えば男:女が3:7くらいです。はじめての登壇もあり、自己紹介やホームルームは最初、めちゃくちゃ緊張して案の定声はうわずっていましたが、表情は笑顔を作るように心がけていました(うまくできていたかは不明です)。すると、何回目かのホームルーム中にとある女子が「最初は高い声だけど、なれてきたら低くなる人いるよねー。そういう人嫌いなんだけど」と嫌味がとんできました。今おもうと、私のうわずった声が、多分、教室にいる男子へのアピール?に見えたのかもしれないですが、こっちはそんなこと微塵も思っていないしなんならガキに興味は(ry。・・・ゲフンゲフン

まぁ、その恋する乙女(だったのか!?)にとってライバルに見えたのでしょうね。青春だ(遠い目)。まったく。巻き込まないでくれ。

それで、声の調子が変わると不快におもう女性もいるのかと、とても勉強になりました。ちなみに、私と同じように男性の前で緊張して声がうわずってしまう女性は女子高出身の方に多いそうです。

話しを戻しまして、本書によると、女性というのは、同性に対して厳しい目を持っているそうです。

あの人、ほんとは薄い顔なのに、がんばってアイメイクして顔を濃く見せているよね。
ああいうのって、うまくやったタイプだよね。ほら、そんなに美人じゃないのに、外国人の男性をうまくつかまえるタイプっているじゃん。あの人、そんな感じだよね。

私から見ると、耳にすることが多いような話しですが、男性同士では「あいつは現場をわかっていないよな」ということはあっても、「あの人って、最近、髪薄くなってきたよね。がんばって隠そうとしているのが、余計にイタイ感じだよね」といったことはあまり言わないようです(私は口に出しては言いませんが後者を思うことはよくあります)。

同性に対する細かくて厳しい目というのは、男性よりも女性に強いのが間違いないそうです。カップル同士ですれ違う場合、男性は相手の女性を見る傾向が強いのと同時に、女性も相手の女性を見てチェックをしている傾向が強いという実験データもあるそうです。

男性の前ではコロッと態度が変わる女は、女性から嫌われやすいそうです。私はそういう女性を見ても「がんばっているなぁ(微笑ましいな)」「好きな人がいるのかな?がんばって!」とおもうので特に気になりませんが、実際はそうでない女性が多いみたいです。それで、男の前で態度を変えているともっともバレてしまうのが声が変わることなのだそう( ・`ω・´)ナン…ダト!?

生物学的に、高い声というのは幼児性や相手に対する服従を意味します。簡単にいうと、「かわいい」とか「守ってあげたくなる」といった印象につながるため、男性の気を惹きたい場合には理にかなっている。

なんだ、理にかなっているんだったらいいことじゃないの。

しかし、理にかなっている分、それを露骨に実行に移している人がいたら「ずるい」「男にこびへつらうことで得しようとしている」という印象を強く受け、「ほんとはそんな人間じゃないくせに。許せないわ。だいたい男もバカよね。あんなのに騙されるんだから!」とストレス値が上がるとともに、さらに怒りや攻撃の手が強まるのです。

ぴえん(泣)す、すみませんでしたーっ。男性の前でも低い声を心がける、他の女性たちと話しているときの声のトーンを保つ、ということですね!以後気をつけますφ(..)メモメモ

でも初対面や慣れていない人だと男女問わずに緊張して声がうわずるのですがどうすればいいのでしょうか。

他の女性たちに「私って緊張して声が高くなっちゃうんです、どうしたら直りますかね」とわざとではないこと・ずるをしようとしているわけではないことをアピールする必要があります。

なるほど、先手を打ってしまうのですね!具体的な解決策を示してくれるのでありがたいです。

では、いよいよラストです。相手が男性でも女性でも印象がアップする方法を紹介します。


八割肯定、二割否定が信頼感をアップさせる

いくつかあり悩んだのですが、これを選んだ理由は本書で取り上げられていた例が美容師さんだったからです。ちょうど先月、正月断髪をしようと思って美容院に行ったのですが、担当してくださった美容師さんに希望のヘアスタイルがうまく伝わらず大失敗しました。「今日はどんなイメージにしましょうか」という話し合い(カウンセリングという)の時点でコケたのです。ほんとうは3色のインナーカラーを入れてほしかったのですが、なぜかインナーだけでなく髪全体が3色になってしまいましたΣ(゚Д゚;エーッ!

美容師さんが「はい」「そのとおりにします」だけを言うカウンセリングは、美容業界ではNGだそうです。

美「今日はどんなふうにしましょうか?」
客「イメージを大きく変えたいんです。ばっさり切ってもかまいません」
美「じゃあ、そうしましょう。色はどうしますか?」
客「色は今までどおりでいいです」
美「わかりました」
客「あっ、ただ、前髪だけはあまり切らないでください。少しにしてください」
美「じゃあ、少しだけ切りますね」

一見よさそうですが、これは新人スタイリストレベルだそうです。トップスタイリストのレベルになると、ときには客の言うことに「No」を突きつけることも必要になるそうです。

美「今日はどんなふうにしましょうか?」
客「イメージを大きく変えたいんです。ばっさり切ってもかまいません」
美「なるほど。じゃあ、大胆に短くしていくことで大きくイメージを変えましょう。色はどうしますか?」
客「色は今までどおりでいいです」
美「なるほど。ただ、髪をかなり短くする分、少しだけ明るさのトーンは変えたほうがいいですね。今までとまったく同じだと、明るすぎる印象になるかもしれません。今までよりワントーン暗めにしてもいいですか?」
客「はい、大丈夫です。あっ、ただ、前髪はあまり切らないでほしいんですけど」
美「わかりました。じゃあ、前髪はけっこう残す方向でいきましょう。ただ、他を短くしますから、バランスを考えて、ある程度は切らせていただきますね」

えっ最高じゃないですか!こういうカウンセリングを受けたいです。否定といっても「ダメです」「できません」ではなく、「こういう理由があるので違う施術を提案します」というスタイル、めちゃくちゃ良くないですか?こういう対応をされると、この人に任せて安心だなと、美容師さんに無意識に信頼をよせちゃいます。ここで注目したいのは、基本的にはお客さんの言うことに肯定しているということです。肯定の中に、少しだけ自分の意見を織りまぜる感じです。

美容師さんに限ったことではなく、これは私達の日常でも使えるそうです。

一般的な関係においては、前述した「八割肯定、二割否定」のバランスでいくと「自分の意見もしっかり言うけど、基本、感じのいい人」という印象に繋がります。家族や親友など近しい人だと、すでに関係性ができあがっているため「七割肯定、三割否定」でも大丈夫だそうです。逆に、相手が目上の人や初対面の場合は「九割肯定、一割否定」がおすすめだそうです。

さいごに

今回は、対人関係に着目して、対男性、対女性、その両方の3つの切り口で本書のお話しをまとめさせていただきました。

ここに書ききれなかった分を含め、この本はめちゃめちゃ勉強になりました。前職の職業柄、さまざまなタイプの人間と接してきたので「あるある」と感じたことが多く、「これはどの仕事にも使えそうだな」という事例がたくさん挙げられていました。

人間関係に自信がない方、今までの失敗から学びたい方におすすめです。また、自身の実際の経験によって本書の見え方も変わってくると感じました。30歳で読んでみて共感した部分や勉強になった部分、また40歳で読んでみるとさらに経験を積んだ分、違った視点から本書に切り込んでいけるんじゃないかなと思います。ただ、中には古い内容もありますので、5年後、10年後には、時代の変化とともになくなっていく事例もありそうです。

本日は、長々とおつきあいいただきありがとうございました。紅茶ラテが冷めちゃって、途中でおかわりしました!笑

ではまた次回(^^)/

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