aiko Love Like Rock~別枠ちゃん vol.2~の感想

「好きなアーティストは誰で「aikoです!」と被せぎみで答える位aikoが好きだ。

10月17日(土)の配信live「Love Like Rock~別枠ちゃん vol.2~」を観たので、勝手に感想を書いていきます。
いやもう興奮しすぎてですね、思いの丈を何かで発散しないといけない訳ですよ。
語尾とか多分統一されてないけど、そんなの関係ねぇ!

liveは20時から。いつもなら子供とお風呂に入っている時間だが「今日は寒いから」とかなんとか屁理屈をこね、19時45分にはやることを全て済ませて待機モード突入。
一日上の空の私に呆れたのか、一番上の子以外は勝手に就寝してくれました。
ごめん!けど、今日一日位は悪い母親でいさせてくれ!
20時になり、一番上の子の「金券作りを手伝ってくれ」の要望をスルーしながら視聴開始。

シンバルの音と共に「Love Like Rock」の文字が浮かび上がる。
記念すべき一曲目は『雲は白リンゴは赤』だ。
ジャッジャッと軽快な頭打ちのリズムが心地よい。
ブラスの力強くliveの始まりを予感させる演奏で気持ちが存分に高ぶった後、赤い緞帳がサッと落ち、aikoが登場する。

今日の衣装は、白のシースルーのオールインワンで、中は黒のタンクトップ&短パン。
足元はオレンジ色のスニーカー。
オールインワンの袖のフリルとか可愛いんですが、スケスケのオールインワンから覗く足はエロいです。すみません。
本当に時間軸どうなってるんですか?aikoの周りだけ遅くないですか?私が早いんですか?
可愛いなぁ、ほんと可愛い。と語彙力が低下する程の可愛さ。

サビの音の動きが難しくて音をあてにくいはずなのに、どこまでも伸びるきれいなロングトーン。
歌詞は失恋した辛い気持ちをこれでもかと表現しているのだが、アップテンポで軽快な音楽に乗せて楽しそうに歌うところがaikoらしい。

さらっと挨拶&丁寧なお辞儀の後に続いて2曲目は『あなたの向こう』。
ツインギターの音色が特徴のrockなナンバー。
ここで、配信liveならではのメリットに気づく。
後ろの演奏がものすごく近くクリアに聴こえるのだ。
今までは大きな箱で反響した音だったが(それがliveの醍醐味だと言われれば言い返す言葉はない)、今回はイヤホンで聴いているため、後ろのバンド演奏に臨場感がプラスされ、まるで最前列でliveを楽しんでいるかのようだ。
続いてこれまたrockな『プラマイ』が始まった。
サビの終わりの盛り上がるところで突然座り込むaiko。間奏では、床にごろんしてほっぺを膨らませながら鍵盤を弾くマネをしていて、あまりの自由さに画面から目が離せない。
「金券は黄色か赤色どちらがよいか」の質問には「うん」と答えてしまった。

息つく暇もなく次の曲が始まる。
まるでデートに向かう直前のウキウキのような跳ねる鍵盤の音に、エンジン音のようなベースイン。『ドライブモード』だ。
私の大好きな曲のため、驚きと感動で涙が滲む。
音に合わせてステップを踏み、躍りながら歌うaiko。
歌詞で「あ~楽しい」という所があるのだが、全身を使ってliveを本気で楽しんでいるのがこちらにも伝わってくる。

一旦休憩のMCでは、liveが7ヶ月ぶりであること、そしてこの7ヶ月のいろんなものを取り返すためにliveをやるという言葉にグッときてしまった。

次は『桃色』。好きな人を想う可愛らしい歌詞とaikoの歌を、rockで格好いい演奏が支える。
「息が止まる五秒前」で床をトントン叩くaikoがあざと可愛い。
続いてのドラムソロから始まった『 冷凍便』は、間奏やCメロでジャジーな雰囲気になり、言葉を詰め込んだ軽やかな歌が一段オシャレで大人な雰囲気に変わる。こういう細かいスパイスをさらりと入れてくる所がまたたまらない。

ここで照明がおち、今までの楽しく明るい雰囲気が一気にうって変わる。
荘厳なストリングスが広さと奥行を醸し出す。青色の照明に包まれ、まるで夜の空に迷いこんでしまったかのようだ。
アルバム「湿った夏の始まり」の一曲目である『格好いいな』。
aikoは真ん中でスポットライトに照らされ、夜空に輝く一点の星だった。たっぷりと歌い上げる声に聴き入ってしまう。

次のMCでは、みんなに会えなくて寂しいと一言。MC全般に言えることだが、寂しそうなのがとても印象的だった。
その分汗をかいてくれるらしいが、なんと今日の衣装、汗で溶けるらしい!お金払って見てるんや。期待しとるで。すみません。

NTKG(納豆卵かけご飯)の合図で始まった『こいびとどうしに』。
気心の知れた仲間と奏でる演奏はなんと温かいのだろう。
口笛とアコースティックなギター、にこにこ笑顔で歌うaikoに頭から爪先まで癒されてしまった。
と、ここでジャジーなギター。
なんの曲だろうな?と思っていたら、なんと『夢見る隙間』!
エッジボイスを効かせた声が、リビングを途端に深夜のbarに変化させる。
葉巻の灯りのような、そしてそれを咥える唇のような赤やオレンジに照らされるaiko。
二番の入り、ベースのみの演奏の演出に体が疼いてしまう。
立川談春さんの記念講演「玉響」で披露した「玉響バージョン」だそうだ。
CDのアレンジよりも好きかもしれない。聴かせてくれて、どうもありがとう。

次もCDとは異なるアレンジ。『星のない世界』はアコースティックなギターからだ。
優しくしっとりと歌う声にうっとりしながら聴いていたところ、なんとここで!まさかの通信トラブル!!
中央でグルグル回る通信中のマーク。どうしよう。ブラウザ変更しようか。でも直ぐに復旧する?パスワード何回も入れさせられたもんな。一旦戻って。いや!もう少し待とうか!なんて、一人おたおたする私に「きんけんって漢字でどう書くの?」と聞く息子。いま!?

二分程もたもたしている間にトラブルは解消されホッとしたのも束の間、「次は新曲です」。ギリギリセーフ!
今日のメインディッシュ。『ハニーメモリー』。

10月21日に発売されるこの曲。秋が深まり、空が青から紫、そして黒に染まる時間が早くなるこの時期にぴったりのメロディー。
歌詞に「桜」が出てくるのだが、あえてこの時期に発売するところがaikoらしい。
初めて聴いた時は音の動きが予想外で、「おぉう。難しいな。」という感想だったが、聴けば聴くほど馴染んできてもうこれ以外考えられない、aikoにしか作ることのできない曲であろう。
三拍子の緩やかなリズムに乗せて、自分から別れに向かってしまったのに未練を立ちきれないやりきれなさを歌い上げる。
完全に私見だが、「ごめんね」を心底想うことができない弱さがこの曲の魅力ではないだろうか。

新曲の余韻にどっぷり浸かっている私を『青空』が強引に連れ戻した。
まさかこの曲が続くと予想していなかったので、本当に驚いた。
aiko、君はなんて罪な女なんだ。また君の虜になってしまったじゃないか。
雲一つない空を思わせるメロディーとは対照的な切ない失恋ソング。私のスマホも涙で歪んで見えない。
息子は金券作りが一段落ついたようで、スマホを見つめながら涙ぐむ怪しい母親に優しく「お休み、洗濯しなよ!」と捨て台詞を吐いて就寝しました。

次のMCでは、こんなことになるなんて思ってもみなかったと、自由に会えない現状を寂しそうに憂いていた。
「何かできることがあったらいいな」と言っていたが、こうやって配信でaikoの元気そうな姿が見れるだけで、それだけでいいんです。
バナナよりも長ネギの方が滑るっていうトリビアもありがたいんです。
画面越しだから伝わりづらいかもしれないけど、この瞬間確かに1人のおばさんは泣いて笑って汗かいている!
「明日は我が身!なんかわからんけど!」の迷言が飛び出したところで、そろそろliveも後半戦。終わりの足音が近づいているけど、気付かないフリをして目の前に集中する。

『恋の涙』の始まりと同時にステージをぐるぐると走り回るaiko。
疲れを感じさせない走りっぷりを見せた後、息が切れることなく歌い始める。
44歳とか嘘やろ?どれだけ私を楽しませれば気が済むの!?
バンドメンバーと一緒に演奏を楽しむ姿が微笑ましい。
最後カメラが寄っていった時に手をワキワキしていたのだが、その後にちらりと見えたはにかみが少女のようで、思わず頭の中でシャッターを切ってしまった。

片膝をついて地面に向かって吐き捨てるような歌から始まった『染まる夢』。
激しいギター演奏とカメラワークにドキドキしてしまう。
甘さの中に濁りが混じった声に憧れが止まらない。

優しい鍵盤の音に酔いしれた瞬間、打ち付けるような音であっという間にふらついた足元がしゃんとする。
この『クラスメイト』はドラムのリズムがなんてオシャレなんだろう。
リズムに合わせて跳ねるaikoが可愛い。

liveのチケット買うの遅くて「例のブツ」がまだ何かわからない。。
回す?とりあえず腰でも回しとこか!『ハナガサイタ』。
終わりが近づいているのか、演奏もaikoも勢いにのりまくっている。
普段あまりカメラ目線とかしてくれないのに。。そんなに色んな顔で見つめないで。
「ありがとう」はこちらの台詞です。
音と光と人間の全部を使って楽しんでいる様子に、私の体は過充電されてしまう。

まだまだ終わらない。次はliveの鉄板『be master of life』。
私の一番好きな曲だ。
「びーますたーおぶら~~いふ!」の声で号泣。
夜中一人で嗚咽を漏らすほど泣くおばさん。
幾度となくこの曲には助けられてきた。
辛くてどうしようもないとき、この曲を聴くと「大丈夫。私にはaikoがいる」と絶対的な味方を手に入れたような気がして、どんなピンチも乗り越えることができた。
涙が止まらないけど画面はしっかり見たいので、丸めたテイッシュを涙腺に押し付けて、出てきた瞬間吸いとってやりました。
これまた鉄板の「男子!女子!そうでない人!全員!」の掛け合い。ちゃんとやりましたよ。
いえーーーーーーーい!もやった。
でも実際に会ってやりたいよね。こればっかりは配信ではどうにもならない。
あの地鳴りに似た振動が体だけでなく心を震わせるんだ。
ただ聴くだけじゃなく自分達で作り上げる。
「それが、ラ~イブ。」

楽しい時間はあっという間に過ぎさってしまう。
私もaikoにまた会える日を信じて、元気に楽しく生きるよ。

そして最後の曲『約束』。

いつかまた逢える日が来るでしょう
その日まで必ず 元気でいてね

今の精一杯の気持ちが溢れる曲だ。
きっとaikoは私達に向かって歌っているんだろうけど、これはそっくりそのまま私達からaikoへの想いでもあるのだ。
繊細な鍵盤の音に乗せてしっとりと、でも確かに歌い上げる。
芯のある伸びやかな声。シンプルに、ただ好きだ。
真っ直ぐ、心の真ん中に届く。
なぜだろう。もうたくさん泣いたはずなのに、枯れることはない。

最後のメンバー紹介で横並びになると、いつもaikoが小さくてビックリするんですよね。
ステージに立ってるときは大きく見えるんです。
こんな小さい体のどこにエネルギーがつまっているんだろう。
割れんばかりの拍手を贈りたいけど、先程の通信障害がトラウマになっていてスマホに振動を与えるのが怖かったので、心の中で手がちぎれる程叩き散らかしてやりました。

エンドロールを見ながら、「はぁぁ。終わってしまった。配信liveはアンコールないんだな。」なんて、祭りの後のような寂しさを噛み締めていた。
liveのリハの様子を微笑ましく眺めていると、突然キュルキュルキュルとエンドロールが巻き戻っていく。
えっ!どうした!と思った瞬間、最後のアンコール曲『Loveletter』が始まった。
この演出にはやられてしまった。また号泣。
今からliveがまた始まるんじゃないかと錯覚するくらいの元気が溢れるパフォーマンス。
歌い終わったあとの「バイバーイ!」は、別れじゃなく再会への誓いのようで晴々と気持ちいい。
最高の一時間と43分が幕をとじた。

長い!どのくらい書いたんだろう?
これでも推敲して、表現が被ったところは消しているんです。
情熱のせいだな。
アーカイブ配信は一週間だけなので以降は私の記憶の中にしか残らないけど、こうやって記録しておけばいつでも鮮明に思い出せる。
この一週間、夜遅くまでこの配信を見返しては泣いたり笑ったりして。次の日の朝、なんとか体をちゃんとした服に詰め込んで仕事場にいくことで人間の形を保っていたような感じです。
すごく満たされた、いや満たされ過ぎて溢れた一週間だった。
ありがとうaiko。