見出し画像

春の初めの大仕事/「風の花」リニューアル

カッパドキアもだんだんと暖かくなってきました。
先週は日中20度と夏の日差し。でも今週は雪が舞ってました・・・

4月は、毎年こんな感じで週ごとに季節が変わるかのよう。
花が咲いたかなぁと思うと、気温が下がり、寒さで花が枯れてしまい、実がつかない・・・ことも良くあります。

暖かくなってきたら、始めなくてはならない「私の春の大仕事」
まずは、雑草抜き!
1日であっという間に雑草だらけになってしまうこの季節。
本当に大仕事です。
抜いても抜いても、キリがないけど、
これから球根を植えたり、野菜を育てるためにも欠かせないお仕事。
暇を見つけては雑草抜きにいそしみます。

でもね、私、雑草も全部は抜きません。
小さな花がいっぱい咲いて、けなげな姿がカワイイから。
抜くのは野菜を植える部分や、とげの多いやっかいなものだけ。
まぁ、ようは横着です(笑)

そして今年植えるのは、
昨年夏の終わりから育てていた「あじさい」
花芽の近くでカットしたものを、冬の間屋内で花瓶に差しておいたところ、根がたくさん生えてきました♪
これを、大きな鉢植えに代えます。
「あじさい」にはカッパドキアの冬は寒すぎですからね、庭植えはむりかなぁ。「あじさい」いっぱいの庭も素敵だけどね。

さらに、「バジル」!
昨年の夏に大豊作だった「バジル」
使いきれない分の保存として乾燥さて大量に保管しても、まだある「バジル」を根本の上でカットし水に活けて、屋内置きにしておいたところ・・・
冬の間中フレッシュバジルが使えるし、
しかも根がいっぱい出てきたので、これを畑やプランターに植えます。

バジルの保存で一番活躍したのは、
なんてことはない切って水に活けておくでした。
翌年にも使える最大活用の方法発見。おすすめします!

あとは・・・冬の間に枯れてしまった芝の手入れ。
西洋芝って寒さに弱い。
春夏はおもいっきり伸びるので、定期的に刈り込みも必要で手がかかるし、
ほんとに日本芝が欲しいです・・・。

でも、カッパドキアで日本芝の苗など手に入るはずもなく。
西洋芝で庭をグリーンに埋め尽くすべく、毎年戦ってます。
成長するこの季節は、枯れてしまった部分を埋めるように、西洋芝の種まきをします。

でもね・・・うち、野生の鳥もいっぱい来るのでね・・・
種まきしたそばから、食べられたり・・・戦いなんですよー(苦笑)

苦労は多いけど、
友人たちと集まりBBQをしたり、ティータイムを過ごす庭、
やっぱりキレイな芝や花のある空間にしたいですからね、がんばろう!

春は植物を育てて、夏には手入が欠かせない、秋は収穫、冬は雪かきや温室づくり・・・カッパドキアの1年は休む暇などまったくありません。

庭師に頼むのもありだけど、
ポンコツでも、自分で手をかける庭が好きです。
苦労は多くても、雑草あっても、
それが我が家の愛すべき庭・・・です。

梨の花も咲き始めました

春のアイテム、続々登場

冬の始まり、パシュミナストールの新作が完成したら、
今度は春のアイテム計画を始めます。

コロナ以降、生地工場の閉鎖や、糸会社の別国の移転など、
素材が手に入らない・値段の高騰など、問題はいろいろ発生していました。
でも、手に入るものを活用して、私たちにしかできない作品をつくる・・・それがAYTURKかなぁと。

素材のバリエーションが少なくても、そこはアイディアでカバーすれば良い!・・・ですよね。

春の第一弾は「ローズ」では、ベース生地はおなじでも、花のカラーを印象的に変えました。

スフォンストール「ローズ」

そして・・・かわり「マリー」
キュートな小花「マリー」の大判サイズのストールです。
コットンミックスのベース生地は肌さわりが良くて、私も愛用しています。くしゃくしゃ感もカワイイので、いっさいアイロンかけない私。

大判コットンストール「マリー」

※アプリコット色はSOLD OUTです。

そして・・・今年の春を目指して作ってきたのが「風の花」
以前のモデルに使っていたのは100%コットンの手織り生地。
でもね、工場がなくなりました・・・もう、同じものは手に入りません。
しかも、花に使っていた合成シルク糸も値上がり。
そこで!
改良版を作りました。

素材はカラーも豊富で良質なシフォン生地。
生地の名産地ブルサの良質シフォンを使い、いつも使っているLEYLAK社や、AITIN BASAK社のポリエステル糸でモチーフを作ることにしました。

製作担当はおなじでも、素材が異なると混乱するのか、ちょっと苦戦。
試作を数回経て、ようやく私の満足できる完成度になりました。
あとは・・・モチーフの重さとストールのバランス。

シフォン生地は滑らかです。だから心地よい肌ざわりになりますが、
使っているときに滑ってしまう欠点もあります。
それを解決してくれすのは・・・ビーズの重さ。
糸だけでは出せない重さを、ビーズモチーフを加えることで確保できますから、滑りが防げます。

改良版「風の花」では、
花のモチーフを増やして、さらにビーズモチーフを加えた
華やかバージョンです。
ビーズモチーフは、「風の花のつぼみ」をイメージしました。

「風の花」の製作担当は、ビーズモチーフに慣れておらず、
作成にあたり、一席を設けました。
題して「ハバおばあちゃんから学ぶビーズモチーフ」

ハバおばあちゃんは、御年70超えのおばあちゃん。
なんでも作れる技の持ち主のおばあちゃん。
でも今は無理のない、ゆっくりペースで
「ベリー」シリーズや「ローズ」シリーズ、
AYTURKに欠かせないシリーズを、限定で担当してもらっています。

ハバおばあちゃん家にあつまり、技の伝授会となりました。
(おしゃべりメインでしたけどね・・・)
製作担当は、それぞれ個々に家での仕事になりますから、たまに皆で集まれる場を設けるのも良いですね。
技の伝授だけでなく、意見交換や新作の話など、話に花が咲きました。

小さな私たちの会社ですから、皆で協力していっしょに作り上げることが一番大切。できる事を共有し、できないことは補いあって作る私たちの作品。
経営者としては、もう少し効率を考えないといけないのだろうけど、そこは、徐々に改善してゆくとして。今は、この皆で楽しみながら、愛情もって作品作りを続けたいなぁと思っています。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?