計画から半年・・・ようやく完成(苦笑)/コットンストール「風の花」
私が生活の拠点にしているのがAVANOS/アバノスの町。
「赤い河のほとり」です。
そう!
ご存じの方も多いと思います、有名な漫画「天は赤い河のほとり」の舞台
赤い河です。
トルコ語の名前もKIZIR IRMAK/クズル・ウルマック=赤い河です。
漫画の本当の舞台は、河の中流ハトゥッシャですけどね。AVANOSはもっと上流の町です。
写真:ハトゥッシャのスフィンクス。
この大河の近辺、
近年ではキレイに整備されて観光スポットになっています。そして私のお気に入り散歩道です。
河沿いには、メインとして柳が植えられ、
他にもプラタナス、さんざし、いろんな種類の木々が植えられています。
みんなの憩いの場。
この河沿いを歩いて、季節を感じ、
作品のインスピレーションをもらうことが多いです。
AYTURKの作品のデザインで、大切にしていることの一つ、
季節感。
それをくれるのが、この赤い河です。
風に揺れるモチーフ
季節は春の初め、
河沿いの柳が風に優雅に揺れている姿から、
モチーフにも動きが欲しいなぁと思ったのがきっかけ、
立体モチーフで、風に揺れるストールを作ることにしました。
構想では、
モチーフは小ぶりで、複数を束にして垂れるデザイン
・・・すずらんや藤の花のイメージで、華奢で揺れる、
でも既に作ってる「ツインフラワー」とは異なるデザイン。
こんな無理難題を作成担当に投げてみました。
そしたらね・・・すばらしいモチーフが完成したんですよ!!
単体ではナデシコのシンプルモチーフ。
それを組み合わせて藤の花ようにまとめています。
私のリクエスト・・・
「葉は花より小さめで、ひっそりと」
にも沿った花の連なるモチーフが完成!
シンプルだけど、可憐で華やか、
ありがとう、みんな!!!
本当に仲間の技の凄さと、
私の考えを、つたないトルコ語でも、
キチンと理解してくれる皆に感動します!
コロナはやっぱり障害でした。
初夏には出す計画で準備しましたが、
問屋さんが休業中・・・コロナのせいです。
生地が入手できない!
シフォン生地の在庫はあれど、立体モチーフは硬めのコットンで作ったほうが、モチーフがキリリと収まるので、問屋さんの再開を待つことに。
この間もモチーフの在庫づくりをお願いして、
生地が入手出来次第、すぐに完成できる準備を整えて、
待つこと数か月・・・
ようやくコットン生地が入手できました。
でもね、カラーバリエーションは少な目。
AYTURKで使っているコットン生地は、手織りです。
ですから、問屋さんの営業再開も大切ですけど、手織りの工場の再開がないことには、希望のカラーを作ってもらうこともできない!
山あり、谷ありです・・・本当に。
少ないカラーバリエーションでがありましたが、
それでも、私のイメージやモチーフの雰囲気に合う生地を入手できました。
花の色は・・・風の色。
今回、さらにこだわったポイントは、花の色。
風・・・のイメージって何色ですか?
「風に揺れる」がテーマですから、
私が思いついたのが・・・ホワイト。
何色にも染まらない白!
だから、ホワイトの花にしたかった。
可憐で、気品もあって、でも爽やかな雰囲気のストール、
第一弾は、絶対にホワイト!
(初夏出しの予定でしたしね・・・)
初夏には間に合いませんでしたが
そんな、こんなで完成したのが「風の花」
予定を大幅に遅れ・・・半年遅れですけど、
計画から長い時間をかけて、ようやく完成しました。
我ながらフェミニンで品格のあるストールになったかと(笑)
立体モチーフの新しい仲間が、ようやく誕生しました!
タイトルは構想そのまま「風の花」
存在はしない花、
風に揺れる柳がくれたデザインとして、「風」の名前を入れました。
動きに合わせて揺れるストールを想像して、
皆さんのコーデに、動きのあるアクセント。
ストール「風の花」完成しました!
春にも新色を作りますね。
すごーくこだわった花の色「ホワイト」
ですが・・・
完成したストールを見ていたら、
他の色も作りたくなりました(苦笑)
来年の春を目指して、新色展開しようと思っています!
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