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突然の大出血、からの子宮全摘出かと悩んでいる話。

全ての女性と、パートナーの女性を持つ全ての男性に関係のある話だと思うので、
まだ色々と落ち着いていないけれど、入院病棟からnoteを書き記します。
出血や経血などの生々しい話なので、苦手な方はご遠慮ください。

最初の自覚症状と初診、MRI検査まで

「最近生理おかしいな」

そう思ったら、それは婦人科系の病気のサインかも?
…なんてよく聞く話ですが。

生理も生理痛もPMSも、いつも一定というわけじゃないし、
ストレスや年齢とともに、多少なりとも変化します。いや、ぶっちゃけめちゃくちゃ波あります。てゆーか、波ない人なんています?ww

「あれなんか精神的にキツい。おかしい。と思ったら生理きたわ何だPMSか驚かせんなよ」
と思うくらいだったり(笑)、
むしろ排卵期より生理の時の方が元気なんじゃね?ってくらいのときもあったりで、

でもまあ「最近量は増えたかなぁ」くらいで、婦人科に通うことはしていませんでした。

でも…しいてあげれば、1年ほど前から、生理の量は2日目3日目だけが多かったのに、
なぜか5日目6日目にも量が多くなっていました。
つまり1回の生理で2回も多い日の波がくるようになっていたんです
この時点でわたしの子宮の中にはもう変化があったのかもしれないです。

そして。
ある月、生理の際、信じられない量の経血が出て、
え?これ、血、止まる?このままずっと出続けて、わたし、死ぬ?」って感じたんです。
立っていると、もうドバドバと出続けている感覚。
粘質のものも液状のものも一緒に、絶え間なくナプキンにどろりどろりと沈んでいき、ナプキンの重みをあんなに感じたことは今までありませんでした。
急いでトイレに行ってみたら、夜用のいちばん大きいナプキンだったにも関わらず、漏れてしまっていました。

便座に座ると出血は多少落ち着き、常に出続ける感覚はなくなりました。
でも、明らかに「今まで感じたことがない」量と感覚だったので、
出血が落ち着いたら婦人科を受診しようと決意。

その後何とか数日かけて出血はおさまったので、婦人科を受診すると、
私に言い渡されたのは「子宮筋腫」でした。

日本婦人科腫瘍学会HPより

子宮筋腫とは子宮を構成している平滑筋という筋肉組織由来の良性腫瘍で、比較的若い方から閉経後の方まで高頻度に見られる疾患です。 特に症状もなく健康診断で偶然指摘されることも多くあります。 子宮筋腫は発生する部位により、漿膜下筋腫、筋層内筋腫および粘膜下筋腫に分類されます。

日本婦人科腫瘍学会HPより

なんだ、ただの筋腫か!

正直安堵しました。
小さいものも含めると女性の2,3割が持っていると言われる筋腫。
できもののようなものなので、病気かと言われると…恐らく病気には分類されないんじゃないかな?
癌じゃなくて良かった、くらいにしかそのときは思っていませんでした。

でも、お医者さんいわく、
できた場所と大きさが悪すぎる。これだと貧血もひどいでしょう」と。
言われてみれば、5階までの階段の昇り降りでいつもより疲れるなあと思ったり、異常に疲れやすいなあと思ったりしてましたが、
絶対年のせい」ということで気にしてませんでした。あと絶望的な運動不足

貧血検査をしてみると、ヘモグロビン量が普通の人の2/3しかなく、
これ以上なくなったら、輸血レベルだから」と。

ええ?輸血?!今こうやって歩いてるのに?
てか私最近、献血行ったんですけど??!!?ww
と終始びっくりしてる私に、お医者さんは

「このまま筋腫を放っておくと、貧血は治らないから。このレベルの貧血が続けば心臓にも負担がかかる。手術で取った方がいい」と。

つまり、
筋腫がある
→子宮を圧迫
→出血過多
→貧血
→心臓に負担
→心臓疾患の恐れあり
ということなんだそうで。

私の場合、子宮のど真ん中に5cmほどの筋腫ができていて、お医者さんいわくこれが「場所も大きさも悪い」とのこと。
いちばん出血が多くなり、貧血が進むタイプなんだとか。

そういうわけで、手術を視野に入れて、
子宮頸がん検診や子宮体がん検診も経て、MRIを受け、大きな病院に紹介状をもらって、受診したのでした。

2つの病院を経験

「子宮全摘した方が良いですね」

紹介状をもらって行った病院では、突然そう告げられました。
最初、先生が「子宮」と「筋腫」を言い間違えたんだと思って、
「子宮?筋腫をですよね?」と普通に返答してしまいました。

でもお医者さんは、
「この場所と大きさだと、子宮を開いて筋腫だけ取り除くというのが難しい手術になる。
子供を生む予定はありますか。」

え?
できないの?
取り除くの、筋腫じゃなくて、ほんとに子宮?
そういう話になってるの?

…と、頭が追いついていなかったです。
後ろの研修医さん?看護師さん?が可哀想にこちらを見つめる目がやけにリアルで。

でも人間て、頭が真っ白でも会話はできるもんなんですね。
「予定は無いです」
ってさらっと答えました。

子供を生むつもりがないこと

それは、何となく、でも確かに、私が思っていたことでした。
仕事や副業、趣味にまだまだ自分の時間を使っていきたい。
ずっと好きに生きて、自分のためにお金も時間も使っていきたい。
起業の夢も諦めていない。

そんな私が、子供を生み、育てている未来予想図なんて描けなかったんです。
「多分私子供生まないだろうなあ」と近しい人には話すくらいには、子供を生まない選択をするつもりでいました。

でも、いざ。
「生まない」と選択出来ていた側から、
「生めない」と選択肢がなくなるところへの変化。

たとえ子供を生むつもりがなくたって、自分の内臓の一部、しかも女性特有の「子宮」がなくなるという現実。
それを受け止めるのは、時間がかかるものでした。

その時間ももらえないうちに、そこでは
「ただ、コロナのこともあり、うちでは手術も入院も出来ないので、別の病院に紹介状を書きます」と。
「子宮全摘出」というパワーワードだけぶつけられて放り出されたような感覚で怒りも湧きましたが、
何か訊いても「次の病院で相談してもらって…」としか言ってくれなかったので、
早々に次の病院に電話をし、運良く翌日受診することができました。

2度目の大量出血、即入院

その夜、まるで狙い済ましたかのように、
いや、それまでのストレスのせいなのか、
前述の「ある月の信じられない量の経血」より更に多い経血が出ました。
生理予定日より、1週間早くにです。
もう何が何だか分からなくなりました。

夜の3時頃、
子宮全摘出という言葉が脳内をめぐり、
体の下から常に血液が出ていく感覚も不快で、
クラクラしてるのかイライラしてるのかすら分からない。

結果、あまり眠れなかったのに、
生理用ショーツ2枚とシーツ2枚をダメにするほどの経血が出て、朝になりました。
朝、汚してしまったそれらを見て、ひどく惨めで孤独な気持ちになりました。
いちばん大きな夜用ナプキンは、一晩でひと袋使い果たしていました。

そんな量の経血を見て何か食べたりできる訳もなく、せめての思いでポカリとヤクルト100を飲んで受診。
…が、貧血症状がひどくなり、受付に訴えたところ、すぐ看護師さんと担当するはずだった医師さんがかけつけてくれて、
介助、点滴、優しい声がけなど、かなり手厚くケアしてくれました。

しかも、担当してくれた女医さんは、
すぐに手術するわけではないけど、貧血がひどいし、このまま帰るのも心配でしょうから入院しましょう、
とまで言ってくれました。

辛いことより、優しくされたことで泣きました。
それまで張り詰めていた気持ちが緩んで、目が腫れるくらい泣きました。
その後受けたPCR検査は普通に痛くて泣きました。w

PCRが陰性だったので、とりあえず入院し、
ふらつき、めまい、頭痛、吐き気などの貧血症状がおさまるまで病室で休養することができました。

それまで、たったひとりで目の前の大量出血と戦っていたけれど、
今は周りに医療のプロがたくさんいる。
そのことが、なんと心強かったことか。

難しい手術になる上に、長期戦

貧血症状が落ち着いて、女医さんが言ってくれたことは、
子宮全摘出しかないというほどではない
でも、確かに子宮を開いてこの筋腫をとるのは難しい手術になるし、うちでもできるかはこの後もっと詳しく話してみないと分からない。
他の病院に、腹腔鏡手術がとても上手な医師がいて、その人にならできるかもしれないけど、その人ができないと言ったらもうできることは無いと思う。
そちらを受診することも視野に入れて、もう少し様子を見ていきましょう。」と。

1件目の病院の医師さんとは全然違う優しい口調と内容。
単純な私はすっかりその女医さんが好きになりました(笑)

でも、整理して考えてみると、実はそれって事態は別に進展してないことに気付いたんです。

貧血症状がひどいので経過観察のため、ということで入院してるけど、
手術しましょうということにはなっていないし、
また他の病院を紹介される話も出てきたし、
私こうやってお金と血液と時間だけどんどんなくなっていくの?筋腫は?
…と、貧血症状がおさまってクリアになった頭はかなり焦りました。


でも、女医さんは、色々と私のことを考えてくれていました。

・子供の事に関わらず、できる限り子宮を残す方法はないかと考え続けてくれたこと
・だからこそ、その手術ができそうな医師や病院まで探してくれたこと
・普通はこの位置と大きさだと開腹して手術だが、腹腔鏡という身体に負担の少ない方法でできる先生がいること
・腹腔鏡手術なら1週間、開腹なら2週間前後入院することになるだろうということ
・子宮全摘出となっても、卵巣や卵管は残るため、女性ホルモンに影響はないこと
・子宮全摘出となっても、出産と生理がないだけであとは普通の女性と何も変わらないこと
・子宮全摘出の場合でも、腹腔鏡手術で1週間程度で済むだろうこと

…などのことを教えてくれました。
その上で、コロナ禍で病棟が逼迫してる中、
ただの貧血症状の私を入院させてくれて、真摯に向き合って下さったこの女医さんはじめ、この病院の方々には、
本当に本当に、頭が上がりません。 


選択肢は、子宮を残すか残さないか

結局はそこにたどり着きます。

選ぶのは私。
私が選ばないといけない。

正直なところ、
「子供生む気ないなら子宮摘出しちゃえばいーじゃない」で済む話なのかもしれません。
生理もなくなるし、むしろストレスが減ったという方の話も聞いたことがあります。

でもやっぱり。
そんな簡単に割り切れるものではなくて。
子宮全摘出。この言葉、重く捉えない女性なんて居ないでしょう?

でもだからと言って。
使わない子宮のために、いたずらにこれ以上時間をかけて、仕事も休んで、また違う病院行くの?
しかも、
行ったからと言って、必ず子宮が残せるとも限らないのに。

そうこうしているうちに、
いつまたあの大出血が起こるかわからない。
運良く気を失うところまではいったことがないけれど、
これから先そうならない保証だってない。

子宮を残すために、貧血状態に十分配慮しながら時間をかけて手術できる病院を探すか、
もう割り切って、子宮全摘出の手術にするか。
その二択なのは、分かっているんです。

明日、また女医さんとお話する機会がもらえます。
それまでに決まるのか、私にも分からないけれど、
ゆっくり、じっくり、自分の体と未来のことを、考えてみようと思いました。
悩めるだけ悩んだら、自分でちゃんと決めよう。そう思いました。


最後に。世の中の女性へ。

婦人科は定期的に受診すべきです。
歯医者より内科より、産婦人科です。
かかりつけ医いた方が絶対に良いです。
出産、育児を望まれる方なら尚更です。

子宮頸がん検診、子宮体がん検診、受けてますか?
生理の量や期間、生理痛に大きな変化はありませんか?
腰痛や吐き気などその他の症状はありませんか?
自分の身体のこと、今一度時間をとって考えてあげてください。
私もたくさんたくさん、精一杯悩もうと思っています。

こんなに長くなった文章を読んで頂き、ありがとうございました。
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多くの女性、大切な女性をパートナーとして持つ男性に関わる話ですので、
多くの方にこの記事が届いたなら、とても幸せです。


体調と精神がもう少し回復したら、ココナラのお電話相談、復活させます!

※※8/4追記※※
お電話相談、復活させました。
痛みや傷を受けたからこそ、人に寄り添う人間でいたいのです。
そうやって生きていきたい。私はそう思います。
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もしくは、次回の記事もご覧下さい。↓

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