青春という、レンタル作品 〜ごめんね青春!〜

「腑に落ちないくらい我慢しなさい!青春なんだから」by 蜂矢 りさ(ごめんね青春!)
「人生は一度きりなんです。がっついていこう!」by 蜂矢 りさ(ごめんね青春!)

日本の学園ドラマの中で、最も激アツなドラマ。私の中では、地球上これ以上ノリノリになれるドラマはない。宮藤官九郎大先生は、“青春”だ。


2014年にTBSで放送された日曜ドラマ「ごめんね青春!」が、paraviで視聴できるようになった。私自身、シナリオ本を買うほど大好きなドラマだった。私自身の高校時代という、人生これ以上ない青春というレンタル作品を返却してから、改めて見れることに感極まった。
青春は、どんなジャンルの作品でも必ず返却しなきゃいけない。いつまでも返さないでいると、高い延滞料金を払わされると、平ちゃん先生のお母さん・みゆきさんは仰っていましたが、その通りだと心の底から感じさせられました。

さて、私の話と「ごめんね青春!」を混ぜながらお話ししましょう!


腑に落ちないことは嫌でした、私自身。
なんで?どうして?なんかなぁ。高校生のとき、心の中でいつも唱えていたと思います。けど、あの時の私に言ってあげたいな。「腑に落ちることばかりで前に進んでいたら、面白い人生のプロローグなんかつくれないぞ」と。高校を辞めてから、やっと腑に落ちないことを飲み込めるようになって、なんか青春返却後なのにこの感情って、めっちゃもったいないなと思っています。

りさ先生が仰った「人生は一度きりです。がっついていこう!」この言葉は・・・

ほんっとにほんっとにその通りです

今もし、この記事を中学生高校生が読んでいたらよく覚えておいてください。
好きな人には告白してください。一生友達でいたい人には、ずっと仲良くしようって握手を交わしてください。親の作るお弁当が美味しかったら、今日のお弁当美味しかったって1回でもいいから言ってください。チャレンジしたいことがあったら、何でもしてください。もし、理不尽で嫌なことを言われて耐えなきゃいけないと思ってるなら、ガッツいて「アタシ(ボク)は、アタシ(ボク)だから!」と跳ね返してやってください。

いや、りさ先生が言いたいのはこういうことじゃないのかもしれないけど、あなたの中の「がっつく」を青春の中で全部やって欲しいと思います。多少引かれてもOKだと思います。
ドラマ内で、三女とトンコーの合同文化祭が開催されることが決まり、平ちゃん先生とりさ先生はこの言葉についてお話をしていましたね。

「寒い」

おもろくない、つまらない!と、寒い!の違い。
キャンプファイヤーとかいう、寒いことしちゃいたい元生徒会長。可愛いですよね、中井さん。
もう、あたしたち寒くてなんぼ。青春で寒くないことなんか限られてると思います。どんどん寒いことやってこー!そう思います。

友達の目が気になるだとか、好きな人にどう思われるかとか、すごい青春な悩みだよそれ。もう二度と返ってこない。青春が終わったら、もう再生できないんだ。

人間、いつでも青春だと私も思う節はあります。けど、体や頭は歳を重ねるごとに老いていきます。当然だよね。そう考えたらやっぱり高校生のうちがいっっっっちばん寒くて、がっついてて、青春なのかなって。

バイトして(出来ない学校もあるけど)勉強して(最悪な点数取ったりして)進路に悩んで(進路の話してたつもりが愚痴大会になって)面白いことを動画や写真に収めて。


そうやってみんな、大人になってく。あの作品、良かったなってたまに思い出しながら前を向いて生きていく。
ずっと好きでいれると思った人、ずっと仲良くできると思った友達、ずっと支えてくれると思ってた先生、ずっと「帰って来れる場所」だと思ってた教室。一つずつ、また新しい人やもの、場所に移り変わっていく。

自分が生きていた時の、その、自分が見たものって、その時にしかないんです。絶対に。だから忘れないように私たちは青春を引きずるんです。
神に誓って、知らぬが仏。青春を、返却しよう。
そんで、たまにみんなで思い出してあげよう。「私・僕の青春記録」を、再生してあげよう。

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