高校三年間の留学生としてのプライド

私が留学中、人から言われて嫌だった言葉が二つあります。

「留学ってそんなに大変じゃないでしょ。」と、
「うちの子も海外に行かせておけば良かった。。」です。

私はカナダの高校に１０年生（高校一年生）の頃から、卒業を目指して留学をしています。
三年間で合計八十単位の取得を目指し、国内外関わらず大学進学のために高いGPAを維持しようと、たくさんの困難を乗り越えながら死に物狂いで高校生活を送っています。
そして私はそのことにプライドを持っています。

そんな中、留学についてよく知らない日本に居る友達や、三か月程度の短期留学しか経験していない子達から、「留学ってそんなに大変じゃないでしょ。」と言われると、留学の何を知ってるんだ！！
と言いたくなります。
確かに私も留学に来る前、留学生活のVlog等をYouTubeで見ていた時は、留学って楽しそうだなぁという印象を抱いていました。
ですので、留学未経験の子たちがそういった印象を抱く気持ちも分かりますし、人それぞれ思うことは違うので仕方のないことだとは思いますが、現在進行形で留学をしている私に向かってそれを言われると、「留学なめんな」という気持ちになります。

そして、もう一つの
「うちの子も海外に行かせておけば良かった。」に関しては、私のカナダでの成績が日本に居た頃よりも良いことを知った、日本の学校で成績等の面であまりうまくいっていない子たちの親御さんとお話しする機会があったときに言われた言葉です。

確かに私は日本に居た頃、対して努力をしていませんでした。
中高一貫校だったこともあり、努力せずともどうにかなる環境にいたからです。
しかし留学に来てからは、自分のコンフォートゾーンから出て、頑張らないと生きてはいけない環境に身を置くようになったので、カナダの生活や英語に抵抗を感じなくなってきた二年目の途中まではそれなりの努力をしていました。
一時帰国の時に、友達の親御さんから留学に対して聞かれた時、私はわざわざ留学ってこんなに大変で、卒業するのってこんなにハードル高くて、毎日死にそうな思いなんですよね、、なんていう風には話しません。
なので彼らの目には、私がそんなに努力をせずに、ただ海外に行ったからという理由だけで成績を取り続けているように見えているのかもしれません。

ただ、日本でも自分のことを管理できていない人が、海外に来たからと言って勝手に優秀な人間になるわけはありません。
親の監視下を外れ、日本よりも危険が多い環境で、つるむ人によっては日本に居た時よりもグレてしまう可能性が大いにあります。

ですので、留学中の私の様子や努力、留学の大変さを知らない人からそういった言葉をかけられると、「じゃあ今からでも行かせてみればいいのに、、」と言いたくなります:/

私は昔からビビりで臆病で、根は真面目な人間だったので、留学当初から母に言われ続けていた、
「成績オールAじゃないといける大学ないからね」という言葉に怯え、変な方向に走ることなく生活できています。

そんな脅しをされている中で初めて受けた理科の小テストで、19点中6点しか取れなかったときは、本気で生きるのをやめてしまおうかと思いました（笑）

そんな風に私は、卒業へのプレッシャーや、留学生活での孤独感を日々感じながら必死に生きています。そんな中で、留学のリアルを知らない人たちから、留学を軽んじているような発言をされると、留学生としてのプライドを持っている私としては非常にそれを傷つけられたような気分になります。

最近はこう言った言葉をかけられる機会はありませんでしたが、先日久しぶりに言われたので、その時に感じた私の素直な感情でした🫠