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逃げ恥はなんでヒットしたのか高校生が真面目に考える 1話

「逃げ恥」と聞くと、多分逃げるは恥だが役に立つの事だとわかる人が多いと思う。言わずもがな2016年秋に放送されたtbsドラマである。

初回視聴率10.2%だったこのドラマだが、回を重ねる事に視聴率・人気は高まり、結局1回も視聴率を落とすことなく、最終回には20%を超えた。

この「逃げ恥」は何故こんなにもヒットしたのだろうか??改めて考えてみたい。

放送前〜1話

私はドラマオタクなので、発表された時からこのドラマの存在を知っていた。しかし、まだこの時にはそこまでの話題度はなかった。なぜなら、ガッキーは今ほど不動の地位ではなかったし、星野源の知名度もそこまで高かったわけじゃなかったからだ。

その時、「新垣結衣は可愛いが視聴率が取れない女優」というネット記事を見かけたのを覚えている。(何言ってんだ。コードブルーやリーガルハイはどうなるんだよと思ったけど)一方の星野源、前年の2015年に、フジドラマ「心がポキッとね」主題歌の「SUN」でブレイク、同年秋にはTBSドラマ「コウノドリ」に出ていて、星野源が知られてない訳では無いし、実際売れていた。しかし、あの天下のガッキーの相手役となればピンと来ない人も沢山いたと思う。

そういう意味で初回は10.2%にとどまったのだと思う。しかし。2話では12.1%だった。そもそも、テレビドラマというものは、初回はどうしても数字を取りやすい。言い換えれば2話になるとがくっと下がるケースが多い。これはどんな人気ドラマでもよくある事だ。しかし、このドラマは2%もあげた。なぜなのだろう。理由は主に3つあると思う。

①新垣結衣が可愛い。

これは本当にそう思う。特にエンディングの恋ダンスは社会現象にもなった。あれを可愛いと言わずして何を可愛いというのか???(大谷さんのちょっと下手くそなダンスも源さんのキレがすごいダンスも好きです!!!)とにかく、ショートカットの家事代行スタッフ、森山みくり=新垣結衣が予想以上に可愛くチャーミングだったことは間違いない。

下 可愛すぎて無理

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②パロディ

パロディの使い方が上手いドラマってやっぱり面白いと思うんですよね。

パロディは一歩間違えたらおふざけになってしまう(野木先生も仰っていた)からこそ、作品をよく噛み砕かないと行けない。原作のパロディをそのままドラマにしなかったのは素晴らしいな、と個人的には思う。特に冒頭で情熱大陸パロディをやられたのは本当に驚いたし、チャンネル間違えたかなと思った記憶がある。

そんな飛び抜けたコメディだが、芯がしっかりしている上シリアスとコメディの調和が上手い。だからこそ、受け入れられるのだと思う。(下 情熱大陸じゃないけど。プロフェッショナルだけど)

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③ちゃんとリアル

35歳高齢童貞にみくりのような人と恋愛ができるのかといえば口を閉じるしかないが、リアリティが本当に高いと思う。

まず、文系大学で院まで進んだが就職できず、結局派遣切りに合う。というみくりの設定は文系大学に進むはずの私にとってくるものがあった。優秀で仕事もできるはずなのに、結局自分よりも出来の悪い同僚の派遣の子は残れたという設定も二重で押し寄せたため情熱大陸パロディは結局神妙な顔で見入ってしまった。

誰かに認めて欲しい。愛されたい。そんな現代人の思いの詰まった1話のこのシーン(下)はまだ学生な私の気持ちともちゃんと重なり毎回泣きそうになる。

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1話だけではっきりと伝わる魅力はこの3つであろう。しかし、魅力はまだまだある。

例えばキャラクター。ドラマのキャラクターは愛してなんぼだと思っているのだが、逃げ恥に出てくる登場人物は愛らしい人ばかり。

仕事はできるけど恋愛は苦手、心配性でお節介で人の話は信じなくて可愛くて49には見えなくてみくりが大好きなゆりちゃん。イケメンで結婚はめんどくさいでも悪い人じゃない風見さん。そして沼田さん、日野さん、やっさん、両親·····。もちろん、みんな完璧人間じゃないけれどあったかくて不器用なところも含めて好きだ。現実ではそうもいかないけれど、せめてドラマの中くらいあたたかい人たちといた気分にさせてくれる逃げ恥はやっぱり居心地がいい。

あと個人的には平匡の「バニラ」大好きです。

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ここまでありがとうございます。また気が向いたら2話も書きたいです