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沖縄の赤瓦

スペイン、バレンシアのバス停で5分だけ話した人。
その仲間たちが始めたこと。
サスティナブルという言葉が流行り出す10年以上前。
彼らは"古民家"の大切さを知っていた。
取り壊されるはずだった家屋。
取り出される屋根、柱、壁。
大学4年生の若輩者たち。
真夏の空、太陽の下、私が参加したのは
最後の砦、赤瓦。
屋根に上がり、瓦を選び敷く。
漆喰を混ぜて作り上げ、瓦の間に入れる。
雨と風を凌ぐ大変さ、先人たちの知恵、瓦という偉大な存在、全てが新鮮だった。
漆喰に右往左往しているとき、瓦職人だったお爺が来る。
あーだこーだと、教えてくれていた風景や
近所の人が持ってきた冷たいスイカの色、
シャリシャリの食感は今も心の中にある。
夢、願望、貧乏、
絶望は始めるチャンスであり、
その先に希望が待っている。
その全てを知った人たち。
少しずつ、少しずつだけど、みんな進んでる。
みんな違って、みんないい。
その言葉が合う人たち。
それぞれが色を持っていて、それぞれが尊敬し合って。
私も進まなければ!!と思わせてくれる相手がいる。
そんな彼らと、変わらずに語り合えた夜。
なんという幸せなのだろう。

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