小規模イベントで集客UP(ライブ配信実施-基礎編)
こんにちは。
福岡でテレビショッピングを中心に映像制作のディレクターをしている別府です。3児の母、共働きのフリーランスです。
今回は、先日行ったイエナコーヒーさんの移転イベントライブ配信について基礎編。ライブ配信前に考えたいことについてまとめました。
配信のYouTubeはこちら↓
こんな配信を業者に頼まなくても自力で出来る!を目指します。
イベント前の準備記事はこちら↓
ちなみに過去私が主催したイベントでの気づき↓
イベントスタッフとして母娘で参加した経験も参考まで↓
イベントをしてさらにライブ配信をすると、
・身近なご近所さん常連さん以外にもお店を知ってもらえる
・リアルタイム情報をSNSでシェアしやすくなり拡散に貢献する
効果が期待できます。
特に夏はイベントシーズン!
夏にリアル開催イベントを楽しくライブ配信してみませんか!?
今回は、状況に応じて全く違う3種類のカメラを使い、16時間近くのイベントをYouTubeで配信しました(YouTube自体の仕様によりリアルタイム配信は無制限、アーカイブは12時間まで後日視聴可能)。
この記事を見れば、まずは小規模なイベントライブ配信を始める前の第一歩がわかる内容になっています。(第二弾は使用機材やアプリ、第三弾は準備や当日の流れを書きたいと思いますのでフォロー推奨)
それではどうぞ!
ライブ配信の事前検討事項はコレ!
見たくなるコンテンツ内容か?
有線LANを引ける環境か?
適材適所な配信先はどこか?
これらを決めるところがスタートラインです。
ひとつひとつ見ていきましょう♪
1.見たくなるコンテンツ内容か?
何事もエンタメはコンテンツの品質が第一です。
配信イベントをする場合には
・目的と誰に向けて?
・企画の趣旨は?
・場所含めた演出は?
これをとにかく練ることをお勧めします。
例えば、今回のライブ配信でお話しします。
1-1.目的と誰に向けて?
そもそも目的は移転先の新店舗にあるギャラリーをお披露目でした。
一番は常連さんに知ってほしい、さらに常連さんから派生して演奏者のお知り合いにも視覚的な情報が広がる集客効果があります。
1-2.企画の趣旨は?
「サティのギネス世界一長いピアノ曲ヴァクサシオンをリレーコンサートする」という大きな骨子がありました。
サティはフランスの作曲家で、イエナコーヒーもフランスにゆかりがありお店に関係する企画ということでファンに届きやすいなぁと思いました。
1-3.場所含めた演出は?
今回はコンセプトとして「パリの窓から見えるエッフェル塔を見ながら弾くピアノ」ということでエッフェル塔のライブカメラ映像をプロジェクターで壁に投影すること、さらに840枚にものぼるカラフルな楽譜を弾いたら一枚一枚床に落としていくという仕掛けもありました。
場所もギャラリーと店舗を見せたいということで配信ベースを考慮して飲食は店内でピアノ演奏はギャラリーでという棲み分けもできていました。
つまり、
ライブ配信をしなくても立派な集客効果が得られ満足度の高いイベントをライブ配信でさらに相乗効果を高められるということです。
実際、今回のライブ配信で当日含め3日間で493人がアーカイブ含めて累計視聴。
瞬間風速9人が視聴中という長時間配信で驚く視聴者数となりました。
イベントの目的を考えると多くの方に認知される目的はおおいに果たしたと思います。これはオーナーの品川さんがここまで企画を考えられていることがまず素晴らしいの一言。私も見習いたいところがたくさんです。
2.有線LANを引ける環境か?
ライブ配信をする上で次に重要なのは「ちゃんと配信できること」これにつきます。当たり前に思いますが、意外に盲点。
音や映像を配信すると言うことはかなりネット環境に負荷がかかります。
2-1.カクカク配信の視聴離れ
多くの来場が見込まれるイベントではお客さんがネット接続をするだけで回線がライブ配信に使えず動画がカクカク配信になりかねません。
これはお客さんもネットが当たり前の現代において、現地で電波が悪いのは死活問題。
せっかくの良いコンテンツなのに視聴離れが進むのは勿体無い!
動画ライブ配信は、面倒くさいを乗り越えて1にも2にも有線LAN!
ご唱和ください、ライブ配信は有線LAN!
2-2.拡散機会がどんどん失われる
イベントは来場するお客さんのシェアが次の来場を促す効果があります。
じっと座って参加する演奏会ならまだしも、自由に出入りできるイベントで電波状態が悪いとSNSに接続する気が失せて拡散機会損失を招くので、電波状態は絶対に考慮したいところ。
2-3.開催場所の電波が弱くなる弊害
しかも、もし現場での飲食や物販を電子決済が主な決済手段にしていたらもう地獄です。阿鼻叫喚図が想像できます。
私も以前某野外フェスイベントで買う気満々で現金をチャージしてPAY準備したのに全くネットに繋がらず公式イベントグッズをかなり諦めました。
色々な意味でライブ配信には最低限、有線LANを確保したいところです。
3.適材適所な配信先はどこか?
それら土台が出来てから、さてどこから配信しよう?
代表的なSNSとして
・YouTube
・Facebook
・Instagram
・TikTok
がまず思い当たるところではないでしょうか?
順を追って選び方を見ていきましょう。
3-1.まず普段の運用アカウント
これはすでにフォロワーに通知がいくなど集客もしやすくイベントのシェアにも連携しやすいのでまず考慮したい場所。
経験上、SNS自体には自然に拡散する機能は基本的に無いと思って良いです。SNSが何処の馬の骨か知らない小規模イベントを拡散する理由は皆無!つまり自分のフォロワーが見ることが大前提。
次にそのフォロワーが拡散してくれたらいいなという心構えが大事。
そういう意味でも、すでにあるアカウント、もしくはそのイベントのための配信アカウントを作り自前のSNSアカウントに紐づけられるようにしておくことが大事です。
3-2.「縦横」視聴環境と視聴者層に合わせた配信先
SNSの代表的な例を分けると
基本、若者向けの縦型配信はInstagram、TikTok。
基本、全世代向けの横型配信はYouTube、Facebook。
なぜ「基本」としたかというと、OBSやStreamyardなどサードパティアプリを使えば横位置動画をInstagramのライブ配信で中心に配置したり、縦位置でもYouTube、Facebook配信が出来るからです。
視聴者層もユーザー年齢層の分布的におおまか分かれます。
ただしYouTubeはショートフィールド(縦型動画にカテゴライズされる動画のみが見られる場所)に配置されるのでスワイプされやすいデメリット、逆にショート動画を視聴するスマホ層に届きやすいなどメリットがあります。
単純に、縦型配信は長時間、多くのビジュアル情報が入れづらい。
これは人の目が横についている生物学的特徴でこれは経験則で間違いないです。(現代の若い子はそんなこともないかもしれないけど…)
ぱっと見でインパクトがあるダンスやショート映像、1人や2人のシンプルな配信以外は縦型配信にする意味がないと個人的には思っています。
今回の配信も3カメで2部屋を切り替えながら映す情報が多い配信だったのでYouTubeのみの配信でしたが内容によっては2,3のSNSに同時配信も実は可能です。
【注意】
今回の記事は広く一般人が無料でライブ配信するケースを想定しています。
アーティストのコンサート配信、企業のセミナーなど本格的かつ有料での配信はYouTube規約違反となりますので絶対にしてはいけません。
高額の有料コンテンツは、音質など品質面や当日の機材トラブルなど安心面を考慮すると十数万〜数十万してもプロにお願いした方が安心です。
3-3.イベントに適した配信時間
さて、配信時間についてもYouTubeは、YouTube自体の仕様によりリアルタイム配信は無制限、しかしアーカイブは12時間まで後日視聴可能でそれ以降の尺は自動的にカットされます。
Facebookは最大8時間、Instagramは最大4時間、TikTokは無制限となっています。
視聴者側や配信側が総合的に「こっちが良さそう」という総合的客観的な根拠を持って配信先を選択しましょう。
【注意】
YouTubeはライブ配信申請をしてから24時間経たないと配信ができない、TikTokはフォロワーが50人以上にならないとライブ配信ができないなど縛りがあり準備確認が不可欠です。
最後に
色々書きましたが、ライブ配信はあくまでツール。
ゴールは集客や認知活動のはずです。そこを見失わず、
どこのSNSで配信するとか
どの配信アプリを使うかとか
スタッフの確保とか
シェアのお願いとか
そんなの後回しでええ!!(いやよくないけど笑)
全体リーダーたる主催者はコンテンツの質を深めてお客さんにどう喜んでもらうか?楽しんでもらうか?を深めることからだなぁと改めて思いました。
今回やっぱり人が楽しんでいる様子を見るのはとても楽しいしやってよかったなと思えた経験でした。
私が普段関わるテレビショッピングでも見た目おしゃれだったり出演者がすごかったりしても、売れないものは売れません。視聴者も「楽しい」とか「ためになる」の先に購入があるので、日々試行錯誤しながら映像制作に関わっています。
目的と視聴者に合わせたライブ配信で信頼を広げていきましょう。
ここまでお読みいただきありがとうございます。
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