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くるくるくるくる。「できるようになりたい」気持ち、と邪な大人。

1歳9ヶ月の娘。私が毎朝ヨガをしたあと、マットをくるくる巻くのを手伝ってくれる。

最初は、私の横で、手を触れている程度だった。

「ヨガマットくるくるしよ〜」と言うと走ってきてくれる
くるくるとは何か、なぜくるくるするのか、くるくるでどうなるか、がまだ理解できていない頃。

それが数日前、私がマットに触れると「うーうー」と言いながら、私の手をマットから振り払うように、手や身体を揺らしてきた。
自分一人で、くるくるしたいようだ。

"くるくる"は、巻き始めが難しい。
端から二回折るのは私に手伝わせてくれ、その後は、自分でくるくる。

巻き終わった後は、持ち上げて「よいちょ、よいちょ」と言いながら運ぶ。クローゼットの前まできたら、「どーじょ」と渡してくれる。

ドヤ顔で向かってくる😆


立つとか、歩くとかは、 "衝動に駆られて" それを練習し出すということらしい。

立つ、歩く以外のあらゆる「自分一人でやりたい!」も自立に向けた衝動なんだろう。

不思議。
自分でやる!と言わなければ、やらなければ、できるようにならなければ、
ずっと人にやってもらえるかもしれない。
その方が、楽そうだ。

でも、できるようになりたい!が根源的な欲求なんて。
生物ってすごいね。

ヨガマットくるくるに関しては、できてもできなくても、どちらでもいいようなことだ。
だが、あらゆる運動神経を獲得したい時期だから、これもやりたいリストに入ってくるんだな。

最近は、ズボンに自分で足を通すようになったし、ドアも開けるようになった。
食べ終わった食器は、キッチンまで持ってきてくれる。
机や布団も端を持って、一緒に運んでくれる。(持つという意味では戦力外だが、彼女が手を触れてくれているだけで、楽しみなタスクに変わる、という意味で、超戦力である。)

もう、その自主性には頭が下がります。
ワタクシめはひたすら、彼女ができるようになるための、お手伝いをさせていただく。
執事の気持ち。
こんな向上心の塊に仕えさせていただけて、何たる幸せ。

そんな心が洗われるような自主性を前に、「(ゴミを)ポイしてきて。」「ティッシュ一枚持ってきて。」「これ(私の靴下)、洗濯機入れてきて」と悪用している、私。
おい。

彼女がやったのは、巻きが甘いのもいい。というか、なんであんなにキツキツに巻くことにこだわっていたんだ、私。

(おしまい)


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