コミカライズ版「異世界ゆるっとサバイバル生活」について語る

 絢乃です。

 今回は自著「異世界ゆるっとサバイバル生活」のコミカライズ版に関するお話をしようと思います。最初に一言でまとめると「西尾洋一先生ありがとうございます! 最高に面白いです!」です。

 コミカライズ版を未読の方に原作小説との違いを簡単に説明すると、「基本的なストーリーは原作を踏襲しつつ、細部で独自のアレンジが加わっている作品」になります。
 また、掲載誌(月刊ドラゴンエイジ)の都合から、性描写はマイルドになっています。この点につきまして、原作小説で性描写を楽しみにしている方にとっては物足りなさがあって然るべきですが、漫画的にはとてもいい按配に仕上がっていると思っています。

 さてこのコミカライズ版ですが、とても読みやすい作品になっています。その理由として、①絵が見やすい ②文字量が適切 ③コマ割りが上手ということが挙げられます。これらにつきましては、百聞は一見にしかずということで、コミックウォーカーで無料公開中の第1話を読んでいただければ幸いです。

 原作小説にはない漫画独自のシーンも非常に素晴らしいです。内容は大小様々ですが、絢乃としては、作品の随所に散りばめられた小さなアレンジが気に入っています。(以下ネタバレあり)
 特に好きなのは、第3話において零斗が火影の名前を知らずに「えー……」となり、愛菜が「火影だよ」と教えるシーン。さりげない1コマですが、零斗が火影をどのように見ていたのかが一目瞭然です。
 田中が荷物持ちをさせられていて、白夜に「また転んで鞄を汚すなよ」と言われる場面もいいですね。皇城グループにおける田中の扱いがよく分かります。原作にも取り入れたいと思う程でした。

 絢乃は漫画の用語に詳しくないので適切な表現かは分かりませんが、西尾洋一先生の漫画力は非常に高いと感じています。自分の作品だから尚更に楽しめている部分があることは否定できないものの、それを抜きにしても文句なしに面白い作品だと断言できます。

 西尾洋一先生、いつも素敵な漫画をありがとうございます。
 コミカライズ版を未読な方は、是非とも一度お読み頂ければ幸いです。

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