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巨乳でなぜ悪い

ずっとずっとコンプレックスだった。いいことなんて一つもない。
わたしは巨乳ちゃんだ。

買いに行ってもサイズ、デザイン、価格の三拍子が揃うブラに出会うことはそうそうない。面積が広くてカッコ悪いし、ホックは縦に3連でごつい。

ブラトップでLを買っても上からはみ出すか、アンダーがゆるくて全くブラの意味をなさない。

満員電車では痴女と思われないように猫背でファイティングポーズで胸をガードする。普通にしてると、意図せず相手にぶつかってしまうから。

Aラインの服は擬似妊婦と化す。制服のシャツはボタンがキツキツ。Tシャツもパツパツ。斜めがけのカバンは谷間を無駄に強調する。運動すると胸が上下に揺れるのでちゃんと抑えてくれるブラじゃないと痛くなる。

プールがベッドの上でだけ、巨乳ちゃんの存在意義が生まれる。
でも、その時間以外が人生の大半なワケで。

肩こりもデフォルトで麻痺してるくらいでさ。
将来も重力に負けてしまう恐怖に今から怯えている。

そもそも、胸が出っ張ってるだけで、いっぱい視線をいただく。胸にカメラつけたら、絶対に多くのカメラ目線をもらうはず。客引きのにいちゃんに、すれ違いざまに「胸でっか!!」と無遠慮な感想を投げつけられることもあった。

そういう言葉や視線をもらうたびに、自分は何かいやらしいものだと思うようになっていた。外に出してはいけないタブーな存在だと思っていた。胸張って歩くのが怖かった。

かといって、ゆるい服ばかり選んでいると実際以上に太って見えるし、ゆるい服着てれば太りやすくもなるし悪循環だった。

だから、最近思い切ることにした。
スリムな着こなしは出来ない。でも、ゆるい服で隠すことはしたくない。きっと巨乳ちゃんは巨乳ちゃんなりの最適解があるはず。

ちゃんとウエストがわかるスタイルも取り入れることにした。シャツインなどすると、どうしても胸とのギャップが出てしまうけれど、今のわたしの身体はこれで、なんら恥ずかしいものでないのだから。

最近はピンタレストで、ピンナップガールみたいなスタイルをよく見てる。マリリン・モンローみたいな50~60年代に流行ったセクシーでキュートな女性たちイメージ。

スリムなモデル体型も憧れるけれど、全ての人がそうじゃない。というかそういう人は本当に少数だ。巨乳ちゃんのベストアンサー探しはまだまだ続く。将来は巨乳ちゃん向けワンピも作りたいな。

巨乳でなぜ悪い。全然悪くない。宝に変えようぜ。
この身体であることを誇りたい。

今の自分を誇れるようになりつつあるわたしが、今週末初めてのオンライントークイベントをやるよ♪自分を愛する秘訣がいっぱい!詳細はこちらで。

P.S.
写真は三十路記念でヌード撮影してもらった時のお気に入り。
もうちょっと絞れるな私。笑
photo by 杉山正直

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