マガジンのカバー画像

ひと匙のリアル入り、オリジナル作品集

14
小説や小噺など、創作した作品の連なりです。ひと匙のリアルを込めて、優しい世界を見ていたい。
運営しているクリエイター

記事一覧

子宮が教えてくれたこと

わたしの身体はとてもお利口。 特に子宮に関しては絶大な信頼を置いている。脳みそよりもずっ…

47

身体を触る才能

わたしは、カヤノ。 不惑の40歳、なんて まだまだ惑ってばかりだけれど。 "彼の身体は好きだ…

25

欲望を叶えるのは成熟したメンタル

わたしは、カヤノ。 39歳、間も無く不惑の40歳。 仕事の山を越え、久しぶりに誰かと飲みたい…

元カレと友達とご縁

わたしは、カヤノ。 39歳、間も無く不惑の40歳。 3年くらい前に付き合っていたGから連絡が来…

初めてのデートで手を繋ぐ方法

わたしは、カヤノ。 39歳、間も無く不惑の40歳。 結婚願望もあり、パートナーも欲しいなと マ…

夢見てた大人に全然なれてないじゃん。

「え、さむっ」 用事を終えて店の外に出ると風が冷たくなっていた。 午前中の汗ばむくらいの…

創作小噺『コレジャナイけど愛だった』

女三人寄れば姦しい。しかもテラスで昼飲みとなれば解放感も格別だ。例の宣言でアルコールを飲むことも難しくなった昨今、都合を合わせて明子と瑞希と待ち合わせたのは恵比寿のスペインバルだった。 運よくテラス席が確保できて、一杯目の泡が運ばれてくると3人のテンションはさらに高まった。何はともあれ乾杯だ。 「うーん!美味しいっ。」 「たまらんー!」 「ホント生き返るわ。」 明子には二歳の息子、瑞希には小学生の娘がいる。なかなか自分の時間が取れないと嘆く二人は久しぶりの自由時間にはし

創作小噺『わけもなく落ち込む日々に』

足元で猫たちが仲睦まじく毛づくろいしあっている。せっかくのお休みなのに予定はない。まぁ、…

創作小噺『マスクの下の真実はわからないけど』

「いきなり、タロちゃんですか?はびっくりしちゃうかもしれないから、川原さんですか?って話…

創作小噺『本音で生きるって辛いことだよ?』

「本当、サキさんて”本音で生きてる!”って感じしますよね。羨ましいな。」 ため息交じりに…

創作小噺『飲みたいものさえわからないとき』

「あ、これじゃなかった。」 ペットボトルから一口飲んで、甘ったるいミルクティーの味が口に…

創作小説『ビッチのハイライトLINE-B面-』

「あー、またやっちゃった。」と、全裸でさやかは昨夜の記憶をたどる。隣には同じく全裸のやや…

創作小説『ビッチのハイライトLINE-A面-』

仕事の準備をしている10時頃、いつものハイライトLINEが届く。 クズでビッチなさやかちゃんか…

創作小説『ねこじた』

ぼくが、生まれて初めて車に長い時間乗って『とうきよ』に連れてこられたとき、ぼくらは3人家族だった。 ぼくを可愛がり「ピカソ」と名付けたのはまきちゃん。まきちゃんは夜になるといなくなって朝方帰ってきた。『オネエチャン』をやっているのだそうだ。帰ってくるまきちゃんはタバコの匂いがして、ぼくはちょっと遠くに離れてた。 まきちゃんがいない間、ぼくと一緒にいてくれたのがしんちゃん。しんちゃんは『びようし』をやっているらしい。 まきちゃんとしんちゃんとぼくピカソ。完璧なトライアング