詩集『春に還る』と2023春の言祝ぎについて
詩集『春に還る』の生まれ
2022年2月23日から3月15日まで毎日春のために詩を書き、書き終えた詩をすぐにお店に並べて、パン屋さんみたいな気持ちでマラソンをしていた企画「春の言祝ぎ」。
期間中にわたしたちの町の気温は上がり、草花は芽吹き、遠国では戦争が始まりました。
春生まれの自分にとって春は、生きている歓びを分かち合える友のような存在であり、この星に生まれる前のかけがえのない視座を思い出させてくれる大事な手紙でもあります。
まばゆさに惚け、狼狽え、破壊と再生を、死にゆくことと生まれゆくことを思わずにはいられなかった。毎日詩を吐き出し、それらを手の中へ届けられた幸いに感謝しています。手にとってくださった皆様、ありがとうございました。
誰にも読まれていない詩を含め、すべて読み直し、あの春の燃焼を一冊に綴じることにしました。
どんなに僅かな部数でも本を作ることはわたしにとって安心をもたらしてくれます。手渡し、変わってゆけること、死んでゆけることへの安心です。
同じ春は訪れません。その全き事実を喜ぶべきなのか恐れるべきなのかはわからない。わからないまま、この春を生きるあなたへ宛てます。
書影と仕様
『春に還る』
2022年2月23日から3月15日まで毎日春のために詩を書き、書き終えた詩をすぐにお店に並べて、パン屋さんみたいな気持ちでマラソンをしていた企画「春の言祝ぎ」。期間中に制作した全62篇から49篇を選抜。
(編集にあたり一部の詩を改編しています)
【仕様】
52P/90.5×160mm/本文白黒
【もくじ】
2023春の言祝ぎについて
2020年に二十四節気の連載で詩を書かせてもらったことをきっかけに、季節の節目、宇宙の祝日へ納める気持ちで詩作に取り組んでいます。
昨年は春分、夏至、クリスマスのために詩を書きました。
詩をたくさん書くこともあれば、一篇を書き上げること、あるいは何篇かから選んでいただいたり、その時々のタイミングで異なります。
今年の春の言祝ぎには、「春の座標」という一篇を贈ります。
春分は宇宙の元旦、あたらしい章のはじまりにあたります。
詩を書くにあたり、これから望む世界、この星の在りようについて、深く自分自身の内奥へ問いかけることをしました。それがどのように詩に顕れているかはわたしにもわかりません。
「生みの苦しみとかはないの?」
先日もらった問いを受けて、苦しんで書くということをずいぶんしていないことに気づきました。自分のために苦しむならまだしも、人のために苦しんで作ることをみんなしなくてよくなる。
うれしくて、たのしくて、書いています。
これでいいのかなって、つい思うこともあるけれど、そのように世に生まれてきた多くのものたちをこれからも愛したいと願っています。
予約販売・お取り扱いについて
■春の言祝ぎ大盛セット
新刊『春に還る』と2023春の言祝ぎとして詩作品「春の座標」を、
3月21日(春分の日)にお届けいたします。
発送スケジュールの兼ね合いから、受付締切は3月15日までとさせていただきます。
(詩作品「春の座標」は単品での販売、他店での取り扱いはございません)
■詩集『春に還る』(3/21書影追加)
新刊『春に還る』単品です。3月26日に「公園」をひらく準備の兼ね合いもあり、発送は3月下旬開始です。【3/21追記】:3/19までにご注文の方へ発送完了しています。ここからもご注文いただき次第発送進めていきます。
※少部数のため完売してしまった場合、この春の再販予定はございません。ご了承ください。
【詩集『春に還る』のお取り扱いについて】
書店や書店ではないお店、店舗の有無に関わらず取扱店さまを募集します。
自オンラインショップと並行して販売する関係で、5冊ずつご発注承ります。
(もし5冊完売することあればまた追加で5冊ご発注いただけます)
※オンラインショップの在庫調整の兼ね合いでご注文を承ることができない場合がございます。予めご了承願います。
以前からお世話になっている書店さまはいつもの連絡先へご連絡ください。各SNSのDMからでも大丈夫です。
それ以外の方はホームページ最下部のフォームよりお問い合わせください。
ご発注お待ちしています!
■3/29 さらに追記:詩集『春に還る』お取り扱い店さまのご紹介
SUNNY BOY BOOKSさま(東京)
本と商い ある日、さま(沖縄)
スタンダードブックストアさま(大阪)
自由港書店さま(須磨)
本と音楽 紙片さま(尾道)
https://twitter.com/shihen_onomichi
コーヒーイノベートさま(鹿児島)
(※4月より販売スタート)
三帆堂さま(松山)
TUGBOOKSさま(小豆島)
春へ
なにかを始める人にも、やめる人にも、元気な人にも、そうでない人にも、春をすきな人にも、春がきらいなあなたにも、この春に立てるよろこびを贈ります。
紙の上で、公園でお会いできたらうれしいです。
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