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もうすぐ無職の三十路女が60代母をYoutuberデビューさせてみた

こんにちは、もうすぐ無職の三十路女です。
うっかり思い立ってしまい、仕事を辞めて人生の寄り道を始めようとしています。

せっかく無職になるのならば、なんでもやりたいことをやってみようと試行錯誤しながら挑戦してみる第二弾。

60代母をYoutuberデビューさせてみた」です。

(これからYouTuberになろう!と考えている方にも参考になればと思って書いていますので、そんな方にもぜひ読んでいただければ幸いです)

1.そもそもなんで60代の母親がYouTuberデビュー?

かれこれ2年ほど前のことです。

お母さん、YouTuberになりたいんだけど、どうすればなれるかな?

と、還暦を迎えた母から相談されたのが始まりでした。

当時私は仕事が忙しく、同居もしていなかったのと、とてつもなくめんどくさい絶対やりたくないしめんどくさいし絶対だるいやつじゃんと思ったため、「えーわかんないな~」「うーん、お金ないとできないんじゃない~?」等と適当に理由をつけて逃げ続けていました。

しかしいよいよ仕事を辞めることを決めた一カ月ほど前、同居することになった私に母は、これ幸いと「YouTuberのなり方を調べてほしい」と言い(半ば強制)、いよいよ逃げられなくなったもうすぐ無職の三十路女は、60代YouTuberを爆誕させることになってしまいました。

2.60代母のYouTuber計画

まずは60代母がどんなYouTuberになりたいのか聞いてみました。

・料理系YouTuberになりたい
・ターゲットは働く若い女性
・おかあちゃんが娘に教える料理動画のような雰囲気
・気取ったり飾ったりせずありのままの日常を映したい
・他の若い料理系YouTuberがやってるような可愛くておしゃれなものではなく、田舎のおかあちゃんが作る『おふくろの味』を見せたい
・少しの手間で美味しく簡単に栄養が取れる料理を紹介したい
・60代YouTuberはまだまだ少ないはずだから隙間産業になるはず

思っていた以上にしっかりビジョンが見えていてちょっとえっ本気かよとドン引きしました。

ちなみにYouTuber研究は既に3年くらいやってるらしく、30代の私よりもYouTuberに詳しく、ちょっとえっ本気かよとドン引きしました。(2回目)

また母は「私ならやれる気がする」「人気YouTuberになって、UUUMに所属する」「そこそこ人気出てきたらサブチャン作る」などと供述しており、ちょっとえっ本気かよとドン引(以下略)

ただ、なんやかんや言ってはいるけれど、様々話を聞いた最後に母がぽつりと言った「自分の可能性が知りたい」という言葉にどうにも心動かされたというのが、私がこの無謀ともいえる60代YouTuber計画に賛同した一番の理由でもあります。

60代でなおも自分の可能性を信じてみようというのだから、結構なことではないですか。母親ながら天晴の精神に、それならば私もできうる限りの協力をしようじゃないかと重い重い腰を上げたのでした。

3.チャンネル名を決める

チャンネル名は素朴でとっつきやすいものにしようというのは、コンセプトの通り最初から決めていました。

「〇〇おかあちゃんねる」がゴロもいいし雰囲気も伝えやすいとのことだったため、それに合う文字を探していたところ、普段からよく見ている日常系YouTuber「まみむめもちお」ちゃんの動画が流れていたので、よしこれにしようとなんだかとてつもなく安易に「あいうえおかあちゃんねる」が誕生しました。

(つまりパクっただけ)

4.YouTuberになるには?

正直なことを言うと、YouTuberになるには、かなり難しい手続きがいるんじゃないかと思っていました。

ところが様々調べてみると、指南ブログ等も多くあり、またYoutubeのヘルプには多くの情報があったためそう難しい操作は必要なく、YouTubeに紐づけられているGoogleアカウント内にブランドアカウントとよばれるものを作成するだけで簡単にYouTubeチャンネルを開設することができました。

このあたりはYouTubeで公開していた以下のマニュアルを参考にしました。
新しいチャンネルを作成する│YouTubeヘルプ

5.動画編集はどうやってしてる?

私は「とにかくお金を一切かけたくない!」という思いがあったので(なにせもうすぐ無職なので)、iPhoneに入っている「iMovie」とWindows10から標準でインストールされている「フォト」を使って編集をしています。

主に「iMovie」では動画の分割や動画同士を自然に繋げる作業をする際使用し、「フォト」では字幕や細かい調整、特殊効果を設定する際に使用する、といった感じで使い分けています。

パソコンのほうが操作性がよいので、頻度はだいたい1:9くらいの割合です。

ただ難点はあって、「フォト」はあくまでも写真を繋ぎ合わせることに特化した動画編集機能のため、1シーンにつき1つしか字幕を入れることができません。

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上図のように、「いつから味噌汁のだし(いりこ)をとっていたか問題」と「えぇ?」の2つの文章を入れたい場合は、1つの字幕を入れてから、一度動画をエクスポートし、再度取り込んで、任意の場所に再度字幕を足すという大変面倒な作業が必要です。

未だ試行錯誤状態なので、今後やり方は変わっていくかもしれませんが、「フォト」を使い続けてくのであれば、現段階ではこの方法が一番ベストだと感じています。

(誤解がないように言っておくと、Windows10以降に品質更新プログラムや機能更新プログラム等で追加されたMicrosoftアプリはどれも本当に素晴らしいと思っています!)

ちなみにこの「味噌汁のだし」動画、ヤクルトの宣伝かよってくらいヤクルトが大画面にアップにされた状態でしばらくの間進んでいくので本当に意味が分からないです。撮影下手かよ!

興味がある方は以下からどうぞ!(宣伝)

6.YouTubeで使用するBGMはどうしてる?

動画のバックで流れるBGMについては、現在はすべてYouTubeが無料で提供しているオーディオライブラリから使用しています。

オーディオライブラリから音楽を入手する│YouTubeヘルプ

ここで公開されているBGMがまあほんとに素晴らしくて、ほかのYouTuberの動画を見る時に、よく耳にする音楽もだいたいここから取り入れていることが多いように思います。

お気に入りのBGMを使っている動画はこんなものがあるので興味のある方はぜひ見てみてください(宣伝)

7.サムネイルの編集は?

動画をクリックしてもらえるかどうかの、力を入れるべき重要なポイントとして多くのYouTuberが挙げているのは「タイトル」と「サムネイル画像」です。

まず見てもらうことが大切なので、特にサムネイル画像を工夫しているそうです(動画撮影とは別でわざわざサムネイル画像のみ撮影しているとか!)

サムネイル画像の編集はiPhoneアプリの「PicsArt」を使用しています。

基本的に私はデザイン的な能力が全くないのですが、簡単にそれっぽいサムネイル画像を作ることができるのでおすすめです。

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ちなみに、今までで一番YouTubeっぽくできたサムネイル画像はこれだと思っていますが、とにかくこの動画だけは願わくば誰の目にも触れることなくひっそりと生きていてほしいと思っているので、もう本当に詳細については何も聞かないでください。放っておいてください。

8.公開後の反応は?

現在9本の動画を公開していますが、「身内から大好評!」って感じで、今はまだたぶん身内と私の知り合いにしか見られていないのだろうなという状況です。

各動画のだいたいの視聴回数が100回前後ですので、華々しいデビューって感じではないです。

ただ、とあるYouTuber指南ブログによると「とりあえず100本の動画をアップしろ!話はそれからだ!」とのことだったので、様々試行錯誤しながら母らしいYouTuberを作り上げていければいいなと思っています。

夢は登録者数1万人!!!!!

9.母と娘の夢の話

最後に少しだけ、母の話をしようと思います。

母は数年前から体調を崩して病院に通う日々が続いています。
娘である私からみても、母は日々続く検査や入院を乗り越えて、本当に気丈に頑張っていると思っています。

それでも、やはり辛い時は幾度となくあったことでしょう。
私が言うのもなんですが、元々母は賢く、そして仕事のできる女性です。
やりたいことができず、同年代の人と比べたり、「なぜ?」と歯がゆく思うこともあるのではないかと思います。

そんな母がYouTuberとして動画を撮ったり、Twitterを始めたりしてからというもの、まるで水を得た魚のように生き生きとし始めました。

最近では、動画編集も自分で挑戦しはじめて、本当に毎日が楽しそうです。

ノートいっぱいに、きっと昨日までは全く知らなかったであろう用語をたくさんメモしている姿を見ていると、私が果たして60歳を超えた時、母と同じように新しいことに挑戦しようと思えるだろうか?と、心の底から尊敬の気持ちでいっぱいになります。

あの日、母が言っていた「自分の可能性が知りたい」という言葉は、苦しい状況を打破しようとする強い意志だったんだと、今なら強く理解することができます。

いくつになっても変わらず夢を見つけ、精一杯に挑戦し楽しむ母を、私はできうる限り支援していきたいですし、私が一番のファンで居続けよう、そう思わされました。

私がこの記事の冒頭書いた「せっかく無職になるのならば、なんでもやりたいことをやってみようと試行錯誤しながら挑戦してみる第二弾」は、母をYouTuberにすることだけではなく、「親孝行」なのかもしれません。

▽第一弾「もうすぐ無職の三十路女がクラウドワークス1カ月やってみた

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