「いらっしゃい」と「またね」

他人のなんでもないただの日常が綴られている文章が好き。

お友達とかじゃなくって、本当に知らない人。ただの他人の日記とか。

そういうのって、別に読んだところで何か得られるかって聞かれるとそうじゃない。そんなこと言うと書き手の人にとって失礼に当たるのかもしれないけれど。だけど、なんとなく読みたいなって思う。ただの娯楽として。

世の中に転がっている文章が全て有益なものばかりだったら、何度も何度も息継ぎをしないと読み進められないような難しい文章ばかりだったら、なんだか息が詰まってしまう。

だから、簡単で、誰にだってスッと読めて、飾らない言葉で書かれたただの日記を読むのが好き。そして、わたしが書く文章もそういったポジションでありたいと思う。等身大で、難しい言葉を使わなくって、気軽に読める文章。

肩に力を入れずにラフに書きたいし、肩肘張らずにラフに読んでもらいたい。フラッと立ち寄って、サラッと読んで、それじゃあね～みたいな感じ。そして、そんな気軽さをもう一度味わいたかったら、もう一度別の記事をフラッと読みにやってくる。誰が来ても気軽に迎え入れたいし、誰かが去って行ったとしても「またどこかで会おうね～」くらいな感じでゆるくお見送りしたい。

現実に出会える人の数って限られている。だけど、こうして文章を通じて出会える人って、無限な気がして。
だから、わたしのもとに訪れてくれた方には、気さくに「いらっしゃい」と「またね」を感じてもらえるような文章を書きたいなって思っている。

文章は、その人が生み出す分身。だから、何気ない日常が書かれている文章を読むのが好きだし、書くのも好き。

これからも、身構えずに出会える文章をたくさん読みたいし、書いていきたい。

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