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オンラインフィットネス動画で確実に効果を出すための秘訣は初期設定にあり。

オンラインフィットネス動画で効果を出せるのかどうかについて、前回のnoteで記述しました。

詳細については前回のnote記事をご参照いただければ幸いです。
十人十色の意見があると思いますが、現在44歳のパーソナルトレーナーである私の考えは以下の通りです。

フィットネス動画で実際に効果を期待できるのは運動慣れしている人。ただし、そこに該当しなくてもエンタメ感覚でコンテンツを楽しむことも健康維持に繋がるひとつの手段。

場所も時間もこちらの都合で決められて、なんと言ってもリーズナブルな価格設定なのがオンラインフィットネス動画の魅力ですし、この条件で運動効果が期待できるなら鬼に金棒です。パーソナルトレーナーの私が言うのもおかしな話ですが、ジムやヨガスタジオの月会費を払い続けて幽霊会員でいるくらいなら、移動時間や環境に振り回されず好きなタイミングで運動できるオンラインに切り替えた方が安上がりですし、運動習慣もつきやすいと思います。しかしながら、使い方次第では「安かろう悪かろう」にもなり得るのがオンラインフィットネス動画の落とし穴であることも事実かもしれません。

私がよく耳にするのは、「動画のインストラクターと同じように動いているつもりだけど、身体のどこに効いているのかはイマイチわからない」という感想です。その原因として考えられるのは、エクササイズ動作そのものの「本質」を理解できていないからなのですが、意のままに動画を使いこなせずモヤモヤを抱えている人は多いもんだなぁと感じました。

そこで今回は、そのモヤモヤを解決させるための手段として、オンラインフィットネス動画で確実に効果を出すための工夫を紹介したいと思います。運動に馴染みの薄い人、あるいは私と同じ中年世代(40代・50代)には特にお役立ていただける内容だと思います。「安かろう悪かろう」を招かないためのひと工夫。是非お付き合いください。

相互性のないオンライン動画は爽やかに私たちを置き去りにする

まず大前提として、動画配信には相互性がありません。一方通行で配信される動画コンテンツなので、私たちユーザーそれぞれの身体能力、骨格、関節可動域、そして動作の癖などは無視して進行していきます。私たちが泣こうが喚こうが、動画はインストラクターの爽やかな笑顔と共に私たちを置き去ります。
もし肉体に具体的な変化を与えるレベルまでの効果を求めるのであれば、自分の身体機能に関する情報をインプットしておき、それに適したやり方に微調整、つまりカスタマイズすることがポイントになります。

ビリーは悪くない

私のケースを例に挙げます。私は先天性の寛骨臼形成不全という症状を有しており、加齢と共に左足の付け根に痛みが出始めました。これから先も症状と上手く付き合いながら自己管理して行くことになります。つまり症状を悪化させないためには「やるべき動作」と「やるべきではない動作」を把握して日常生活を維持していかなければなりません。
私がビリー隊長のBoot Campに入隊するとしたら、やる動作とやらない動作を自分で取捨選択しながらプログラムを楽しむと思います。さらには腿をを引き上げる角度や速度を自分自身で微調整するでしょう。私の場合はそうしないと股関節に負担がかかり、下手すれば症状の悪化を呼び起こす可能性があるからです。せっかく素晴らしいプログラムなのに、ビリー隊長の鼓舞に応えたいと思うあまり、自分の身体機能には適さない動作に根性だけでしがみ付き本末転倒の結果を招くのは不本意。これはビリー隊長が悪いのではありません。私の股関節と動作の相性が悪いだけ。相互性のないオンライン動画で私たちが確実に効果を出すには、自分自身で適切にカスタマイズする工夫が必要なのです。


やりたい運動とやるべき運動は一致しないかもしれない

では工夫を凝らすには何をしたらいいのか。
まずは自分の身体機能と体力レベルを正しく知っておくことです。
特に私たち中年世代にありがちなのは、加齢と共に低下していく体力に自意識が追い着いていないこと。運動会の保護者参加型リレーでお父さんたちが派手に転倒していく光景が代表例です。現状の筋力、柔軟性、関節可動域、動きの癖など身体機能の評価をした上で、自分に合ったエクササイズ動画を選択してカスタマイズすることで運動効果は適切に発揮されます。
身体の改善を本気で求める場合、「選択したい動画」と「選択すべき動画」は必ずしも一致しないかもしれません。私のビリー隊長の例のように。

安かろう悪かろうの回避はプロに委ねる

ではどうやって自分の身体機能を評価してカスタマイズするか。
私のような職業や運動慣れしている人であれば、ある程度自分の身体機能について把握できていますしカスタマイズのノウハウも持っていますが、これから運動を始める人にとってはハードルが高い作業かも知れません。

そこで私がお薦めしたいのは、それらの作業をプロに頼んで解決してもらうという手段です。

相互性を持たない動画配信コンテンツで実際に効果を出すことが目的ならば、何度もお伝えしているように自分の身体機能の評価とカスタマイズ作業への落とし込みは必要不可欠です。それならばその道のプロに初期設定だけでも手伝ってもらえば、その後の自主作業は圧倒的に捗ります。
分からなければ人に聞く。これに尽きると思います。

手っ取り早いのが、マンツーマンのオンラインレッスンを一度だけ受ける機会を設けることです。リーズナブルな価格設定の動画コンテンツを本当の意味で効果的に活用してくために、ここで初期設定のひと工夫です。
最近はzoomを使ったオンラインパーソナルトレーニングも増えました。パーソナルトレーニングというと高額な入会金やコース料金プランが多いですが、オンラインでのパーソナルトレーニングなら入会金もなく、ビジター利用できるシステムもあります。今回オンラインパーソナルトレーニングを利用する目的は、身体機能の評価とエクササイズ動画の分析の外注です。パーソナルトレーニングを始めるわけではありません。
筋トレ、ヨガ、ストレッチ、ピラティス、検索するとあらゆるジャンルのプロがオンラインでパーソナルセッションを実施しています。その中で自分がやりたい動画のエクササイズに近いことをしている指導者のセッションに申し込むのが理想です。指導者との相性は運次第ですが、できるだけ情報を精査してから申し込んだ方が良いと思います。申し込む際に今回の目的を説明して「私の身体評価と、この動画のエクササイズをマスターしたいので教えて欲しい」と相談してみてください。そんなオーダーのされ方は珍しいので驚かれるかもしれませんが、プロの指導者なら引き受けてくれすはずです。エクササイズ動画は何らかの形で指導者に見せられる状態にしておいた方が良いでしょう。例えばパーソナルセッションで使うデバイスがPCなら、エクササイズ動画はスマホを介して指導者に見せて共有するとか。それを見ればたいていの指導者は動作を理解できます。それを基に身体を評価してもらいつつ、現状の身体機能に合ったフォームや重心のかけ方をレクチャーしてもらえばいいと思います。1回のセッションでは物足りなかったら2回目を申し込めばいいし、これで十分だと思えば1回で完結。望まなければパーソナルトレーニングを継続する必要はありません。あとはオンライン動画で自主練です。
キャンペーンなどで無料や超低価格で受けられる体験トレーニングもありますが、それを使って済ませてしまおうという手段は私はお勧めしません。無料なのはそれなりの理由があるからです。ということだけお伝えしておきます。

例えば私が依頼を受けた場合、依頼者の身体評価をした結果、そのエクササイズ動画のレベルが本人のレベルに達していないと判断した時にはオリジナルの動きの面影が見られないくらい簡素化した動きにカスタマイズして提案するかもしれません。もしくは別のエクササイズ動画の選択を提案をするかもしれません。依頼者の身体機能に最適な運動方法を提供して身体機能を改善していくのがパーソナルトレーナーの仕事です。このように自分では気付くことのできなかったポテンシャルを引き出してもらえるのもパーソナルセッションを受けることの利点です。


詰まるところ、安さにはカラクリがあるわけで

場所も時間も自由に選べてリーズナブルな価格で利用できるのが動画コンテンツの魅力ですが、実際に使いこなせなかったら結果的には「リーズナブル」ではありません。安かろう悪かろうを招きます。それならば初期投資としてパーソナルセッションを活用して、そこで得た情報とノウハウを取り入れながらオンライン動画に頼った方が最終的に費用対効果も高くなると思うのです。
パーソナルセッションは安くはありません。そして1回のパーソナルセッションで得られる情報量は限られます。しかし、その1回で得た情報を基に一つの動作を完璧にこなせるようになると、不思議なことに他の動作も連動して出来るようになったりするものです。身体のどこに効いているのかイマイチわからず、今までモヤモヤを抱えていた動画エクササイズの動画そのものの本質が少しずつ理解できるようになり、そこからシナジーが生まれ、さらに自分一人で出来ることが増えるようになります。また気になる要素が出てきた時は、たまにパーソナルセッションを利用すればいいと思います。その積み重ねが功を奏して最終的にはエクササイズ動画も必要なくなるくらい自分だけで身体作りができるようになるかもしれません。それが理想だと思います。

安いものには理由があります。相互性を持たない動画配信コンテンツで肉体に変化を与えるレベルでの効果を望むのであればカスタマイズ作業は必要です。時間や場所はこちらの都合に合わせてもらえるけど、プログラムの中身に対しては私たちが動画の都合に合わせて調整していかないと実際に効果は発揮されにくい。そういうカラクリです。

そこを逆手に取って、コスパよく尚且つ確実に効果を出すには、初期設定でプロに相談してカスタマイズしてもらうのが得策だと私は思います。

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44歳のパーソナルトレーナー / 家トレコンサルタントです。 コリオグラファー、ステージ演出家、MTV JAPAN VJ、J-WAVEナビゲーターなど転々と渡り歩いて現在地はここ。趣味は執筆と読書とストレッチ。https://ayakotakeuchi.com/
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