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同世代のフランス人女性作家さんのおかげで小説が読めるようになったよ。

Salut!Ayakoさん

Mamicheのアイスクリーム、気になっていた。
それで、わたしが昨年、9区のRue de Martyrsで食べたビーガンアイスを
思い出して書こうとおもったんだけど、そのお店を調べたらもうクローズしていた。たったの2年弱で閉店。パリって新しいお店がどんどんできるけど、その分、当たり前につぶれているんだね。

そして、Yann couvreurのミニシュークリーム確実にノンストップだね。このnoteでは、"今度パリで食べるもの"メモにもなればいいな。たくさん教えてください。
というわけで、わたしは今日も暑い東京で、
Yann couvreurのフリュイルージュバニーユをアイスティーにして飲んでいます。

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ところで、フランスで120万部のベストセラーになった小説遅『三つ編み』を遅ればせながら読みました。著者のレティシア・コロンバニは映画監督とあって
映画のように集中力を切らさず一気に読めて、最後はもうウルウル。

イタリア・ インド・カナダの3大陸に住む3人の女性が主人公。
職業も立場も世代も住む場所も全く違う、彼女たちの運命が髪の毛を通して、クロスするストーリーでフェミニズム小説と言われているんだけど
感じたのは、よくありがちな「だから男ってイヤなのよね」いうのがないの。
わたしなんか、すぐに”おじさんだから"という理由で何かと文句を言ったり
"結局は男女は理解し合えない”とかで片付けたりしてしまいがちなんだけど
この小説にはむしろ主人公の女性たちを応援してくれる男性が登場してるの。

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女性たちが辛い思いをしたり、戦わざるおえないように状況になったのは、
男性が原因ではなくて、そもそも社会がそうさせてしまった。
でも、そんな社会の理不尽さの中でも諦めずに自由を求める姿がほんとかっこいい。

誰かのせいにするのは簡単で、そのほうが楽だから、
わたしはいつもそっちに逃げてしまっていたと感じたよ。
それにわたしはとても小さい安全地帯でしか生きていないし冒険もしない。
だからこそ、世界中の至るところで、女性たちが自らが決めた強い意志を信じ貫き通してると思うと、ハッとさせられます。

レティシアさん自身の脚本&監督によって映画化が進められているそうでとても楽しみ。それぞれ舞台となる街の姿もどのように描かれるのか早くスクリーンで観たい。

女性作家で映画化といえば、フランス最高峰の文学賞「ゴンクール賞」を受賞したレイラ・スリマニのサスペンス小説「Chanson douce」( 「ヌヌ 完璧なベビーシッター」)が昨年、映画化や舞台化され見たいと思っていたんだよね。ちなみに小説の舞台は、パリ10区なので、Ayakoさんを思い出したよ。

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レイラ・スリマニは、モロッコに生まれ、ジャーナリストを経て、
3作目のエッセー「セックスと噓」ではモロッコの性事情を扱うなどフェミニストとしても知られている。さらに、マクロン大統領からフランス語の普及を担う「フランコフォニー担当大統領個人代表」に任命。(そんなポジションあるのね)。
彼女のインタビューとか見てると、とても自信に溢れまっすぐでキラキラしている。今の感覚をちゃんと持って、それをダイレクトに伝えてる。露出の仕方も上手。


これまで、フランス文化に関して、映画や音楽に比べて小説はそんなに読んでこなかったんだけど、(フランス文学なんてとんでもない。すぐに寝てしまう。)
ここ最近、こういった女性たちのおかげで、おもしろさに気づいたよ。
いつかはちゃんとフランス語で読めたらいいんだけど。
Ayakoさんは最近、どんな本を読んでますか? 

追伸:「◯◯」を見たとか読んだという感想って、ひとりよがりになったり、酔ってるポエムになったりするイメージがあったし、わたしが書いても誰の役にも立たないし、専門家たちがもっとわかりやすく、ボキャブラリーを多用し、書いてくれているから、無理だと思っていたけど、これがAyakoさん向けてと思うと、等身大の言葉で無理せず書けてる気がします。そして、いつかはほかの誰かの目にもとまってくれたらうれしいという気持ちも芽生えました。

bon week-end !  

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