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《神話》・《聖書》・《聖人》

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《神話》と《聖書》、《聖人》で書いた記事をまとめてます。《神話》では主にギリシア神話、《聖書》では旧約・新約聖書のエピソードを取り上げてます。
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#世界史がすき

《聖書-10》ダヴィデ

《聖書-10》ダヴィデ

こんにちは。
Ayaです。
今日はイスラエルの王・ダヴィデについてとりあげます。

士師たちによって率いられてきたイスラエルの人々でしたが、力強い王をもとめるようになってきました。人々は士師・サムエルに王の擁立を願い出ます。サムエルは王政の問題点を列挙しましたが、人々が聞かないので、神に相談することとしました。神は『わたしがこれから遣わすものを王としなさい』と命じると、ベンヤミン族のサウルが現れま

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《神話-9》海神ポセイドン

《神話-9》海神ポセイドン

こんにちは。
Ayaです。
今回は海神ポセイドンについて取り上げます。

ポセイドン

ポセイドンはゼウスの次兄です。長兄ハデスは冥界から出ることができないためオリュンポスにはほとんど来ませんが、ポセイドンは海の宮殿とオリュンポスを行ったり来たりしています。
海を支配している神は日本神話のスサノヲもですが、怒りやすい性格とされています。これは地震や津波を引き起こすからだと考えられます。またポセイド

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《聖書-9》サムソンとデリラ、ルツ

《聖書-9》サムソンとデリラ、ルツ

こんにちは。
Ayaです。
今回はサムソンとデリラ、ルツについて取り上げます。

モーセやヨシュアによって、約束の地カナンにたどり着いたイスラエルの人々。
ダビデが現れまるまで、この時代イスラエルの人々を導いていたのは『士師(しし)』と呼ばれる預言者たちでした。この『士師』で最も有名なのが、サムソンです。

サムソンとデリラ

あるイスラエル人の女性に天使が現れ、子どもを身籠ったことと、その子ども

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《聖書-8》モーセの出エジプト

《聖書-8》モーセの出エジプト

こんにちは。
Ayaです。
今回はモーセの出エジプトについてとりあげます。
ヨセフによってエジプトに移住したイスラエルの人々でしたが、時代が降るにつれその数が増加し、エジプト政府は弾圧を行います。

モーセ

あるとき、ファラオは次男以下のイスラエル人の男子を殺害するように命じます。モーセの母はなんとしても生き延びさせたいと、赤子のモーセを籠に入れてナイル川に流しました。心配した姉のミリアムが様子

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《神話-8》伝令神ヘルメス

《神話-8》伝令神ヘルメス

こんにちは。
Ayapです。
なんどかサブキャラとして登場していますが、伝令神ヘルメスについて取り上げます。

伝令神ヘルメス

ヘルメスはゼウスとマイヤという女神の間に生まれました。生まれてすぐ悪事を働きます。異母兄のアポロンの牛を盗んたのです。アポロンはヘルメスを捕らえ、ゼウスに裁くように要請しますが、まだ幼いからと断られます。そのため2人の仲は険悪になりますが、ヘルメスはアポロンのご機嫌をと

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《神話-7》戦いの女神アーテナー

《神話-7》戦いの女神アーテナー

こんばんは。
Ayaです。
今日は戦いの女神・アーテナーについてとりあげます。

アーテナー

何度も取り上げているゼウスとへーラーですが、実はゼウスにとってへーラーは3番目の妻にあたります。
2番目の妻は掟の女神テミス(裁判所でよく飾られている目隠しをしてはかりで測っている女神)で、へーラーとの結婚が決まったときに身をひいているのですが、最初の妻メティスとは強烈なエピソードがあります。
メティス

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《聖書-7》ヨセフ

《聖書-7》ヨセフ

こんにちは。
Ayaです。
今日はヤコブの息子ヨセフについてです。

ヨセフ

ヤコブの最愛の妻ラケルが生んだのは、このヨセフと末子のベンヤミンだけです。ベンヤミンを出産後、ラケルは亡くなってしまったので、父ヤコブの愛情はこの二人に集中することとなります。
面白くないのは、他の兄たちです。知ってか知らずか、ヨセフはさらに兄たちの悪感情を煽ることを言い出します。
『自分が集めていた束がすくっとたち、

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《聖書-6》イスラエルの誕生

《聖書-6》イスラエルの誕生

こんにちは。
Ayaです。
今日はイサクの息子・ヤコブについてまとめます。彼がイスラエル民族の祖となります。

ヤコブ

イサクは縁戚のレベカと結婚し、エサウとヤコブという双子の男子をもうけます。
エサウは活発な少年に成長し、イサクからの愛情を受けていました。一方ヤコブはおとなしい性格で、イサクからは愛されず、母レベカに愛されていました。母レベカのヤコブに対する愛は偏愛に近く、エサウではなくヤコブ

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《神話-6》狩猟の女神アルテミス

《神話-6》狩猟の女神アルテミス

こんにちは。
Ayaです。
今回はアポロンの妹・アルテミスについてとりあげます。

アルテミス

アルテミスはゼウスとレートーの娘として生まれ、アポロンの双子の妹とされています。実は姉説もあり、その場合では赤子でありながら母の出産を手伝ったというエピソードになっています。これはアルテミスがもともと豊穣や出産に関わる女神であったことに由来しているのでしょう。
アポロンと同様にアルテミスも古代ギリシア

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《神話-5》太陽神アポロン

《神話-5》太陽神アポロン

こんにちは。
Ayaです。
《神話》の第3回で紹介した『オリュンポスの12神』でまだ取り上げていない神々について書こうと思います。トップバッターはアポロンです。

アポロン

アポロンはゼウスとレートーという女神の息子で、アルテミスの双子の兄です。へーラーの嫉妬によって地上でこどもを出産できなくなったレートーは神々の助けでなんとか出産します。アポロンとアルテミスが生まれた瞬間、世界は光に満ちあふれ

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《聖書-5》アブラハム

《聖書-5》アブラハム

こんにちは。
Ayaです。
《聖書》第5回の今回はアブラハムについて取り上げます。

アブラハム

第2回で取り上げたノアの何世代か後の子孫にあたります。妻サライと、甥のロトと慎ましく生活を送っていました。そんなアブラハムが75歳になったとき、神から『わたしの示す地にいきなさい』と命じられ、旅立ちます。アブラハムはカナン地方に到着し、神から祝福を受けたので祭壇を築きました。このカナン地方がのちに『

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《聖書-1》アダムとイブ

《聖書-1》アダムとイブ

こんにちは。
Ayaです。
今日は《聖書》のアダムとイプを取り上げたいと思います。

アダムとイヴ

旧約聖書は神(ヤハウェ)による天地創造から始まります。天地創造から6日目、神は自分の姿に似せて『アダム(人間の意味)』を作り、自然界を支配させることにしました。神がアダムに命を吹き込んだのは鼻とされますが、ミケランジェロのこの作品が有名ですね。

こうして生まれたアダムでしたが、寂しそうにしている

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