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プロデューサーになった今、15年前就活をしていた私に伝えたいこと

私は就活でリーマンショックの煽りをギリギリ受けなかった世代。今とは違ってこんなにもSNSは普及しておらず、twitterもまだ上陸してない頃でした。(←なんかすごい昔話はじまる感じ🤣)当時とは社会情勢も就活のやり方も異なる部分が多いにあるとは思いますが、あのときこんなふうに考えていたら、もっと冷静にニュートラルな視点で活動できていたかなと思うことを書いてみます。私の失敗がみなさんの就活にカケラでも役に立ちますように。

世界はもっと広い

就活をはじめるにあたって、多くの人がまずやるのが「自己分析」。かくいう私も、自己分析本を読んだり就活セミナーに行き、一生懸命まじめに自己分析してました。でも、いま思えば、あの頃に自分が見ていた世界は、本当に限られた世界で、そんな自分が自分を分析したところで、大したことは分からなくて当然だったと思う。結局、私は人と人の間を調整したり、なにかを発信することが得意なのかなと思ったのと、レストランでレセプショニストをしていたことが、お店の顔になるという成功体験につながって、PR業界を目指すことになります。あと、自分がものをつくるメーカーやお堅い銀行に勤めるイメージが出来なかった。とにかく、学生時代というのは極度の視野狭窄状態だから、自分のことがわからないなと思う人も、なんのことはない。こういうことをしてると、自分は心地いいかもしれない、と思える方向を模索していくことで、扉が開けるのではと感じています

Enthusiasm is contagious ~熱意は伝染する~

周りに同じ業界や職種を目指す仲間がおらず、暗中模索している人もいるのではないでしょうか。私はまさそういう就活生のひとりでした。地方の女子大でPR業界を目指している子なんて、一人もいなかった。多くの学生は出身地に戻り、公務員か銀行員になる。もしくは、在京阪の大手企業でなんならかの職種に就く。だから、学校も私の就活支援はできなかった。方法はひとつ、自分で調べて、東京まで会社説明会に行き、そこで仲間を見つけるしかなかった。でも、その活動があったから、その先の道が開けたし、そのときは自分が大学選びを間違えたと後悔したけど、過去を振り返っても仕方ない。前を見て少しづつでも進歩していれば、それはきっと周りに伝わって、必ず実を結ぶから。

想像以上にステキなことも大変なことも待っている

私は大学を卒業するとき、新卒で入社した第一希望の会社で定年まで勤め上げるものだと思ってた(笑)でも、わたしはその会社を2年で辞め、それから次の会社を6年で辞め、すでに2回の転職を経験。転職には、色々な理由があるものだけれど、自分が想像するよりも世の中の変化が速すぎて、それに合わせてキャリアチェンジしてきた経緯があります。1社目では広報・ PRだけをやり、2社目では広告・機関誌制作・イベントなど幅広くブランドマネジメントに関わり、3社目にプロデューサーという肩書になってプロジェクト全体をディレクションしている。これらの経験の中には、想像もしなかったステキな人との出会いがあったり、想像もつかないような場所に行けることもあった。一方、想像を遥かに超える大変な思いや嫌な経験もしてきた。で、なにが言いたいかというと、新卒で入る会社のことだけを近視眼的に考えるのではなく、その先に続く長い長い道のりも踏まえて、なりたい大人になるために20代でまずどんな経験をしておくべきか想像してみてほしい。そう考えていたら、私の就活は全然ちがったものだったかもしれないと思うから。

正解はひとつじゃない

就活をしていると、数えきれないほどの不通過通知を受け取ることになる。これほど、現実を直視させられることは、生まれて今までないんじゃないかというくらい。でも実はこれは序の口で、社会人になったら仕事の中でもっとたくさん同じような経験をすることになる。だから、一喜一憂するのは辞めて、この状況に慣れた人が生き残れる、そういうゲームだから。一番大事なのは、最終的に就活が終わったときに「自分の就活は間違ってた」と思わないことだと思う。社会人になると、なにかを選択するとき、誰も正解を教えてくれないし、正解はひとつじゃない。その先のあなたがどうなるかなんて予知できる人はいない。だから、どんな結果であっても、自分がやってきたことを否定することなく、前に進んでほしい。私自身は、そうすることで、どんどん次の答えがやってきたような気がする。


15年前の私は、自分がプロデューサーという肩書で仕事をしているなんて想像もしてなかったと思います。今の私はあの頃なりたかった「大人」にまだ50%くらいしか到達できていない気が。けれど、コロナ禍でもなんとかチャンスを掴み取ろうと、新たな様式の就活に真正面から挑むみなさんから、まだまだ頑張らなきゃという勇気をもらいました。みなさんにすばらしいチャンスがありますように!

執筆者: 谷 綾花/Ayaka Tani (ライター)
PR会社などで多岐にわたるブランドマネジメント業務を経験。会社員として企業のブランドマネジメントに携わりながら、ライター・編集としても活動中。書くことを通して、書籍・映像・音楽など形に残る作品製作に携われたらと思いnoteをはじめました。 [Instagram]atnf428

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