『遠山陽子俳句集成』(素粒社)と遠山陽子著『三橋敏雄を読む』(弦楽社・私家版)
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『遠山陽子俳句集成』(素粒社)と遠山陽子著『三橋敏雄を読む』(弦楽社・私家版)

素粒社より『遠山陽子俳句集成』が刊行されました。既刊5句集に新作「輪舞曲(ろんど)」を加えた、重厚かつのびやかな俳句集成です。充実の自筆年譜、永島靖子さん・福田若之さんによる解説も収録され、読み物として大変面白く、遠山陽子さんらしい一冊に仕上がっています。

父ほどの男に逢はず漆の実
白芥子をまはり躰が逢ひにゆく
卯月浪この子を抱き飽きにけり
もう誰の墓でもよくて散る桜
桃と桃かすかに触れてゐてこはい
謎のないわたしと老いた梟と

遠山陽子 (とおやま・ようこ) 
1932年東京生まれ。「馬酔木」「鶴」「鷹」を経て三橋敏雄に師事。2012年、600ページを超える大著『評伝 三橋敏雄―したたかなダンディズム―』(沖積舎)を刊行。句集に『弦楽』『黒鍵』『連音』『高きに登る』『弦響』。茨城文学賞、現代俳句協会賞、桂信子賞など受賞。

佐藤は作品のまとめなど、一部お手伝いをさせていただきました。

あわせて、『三橋敏雄を読む』(弦楽社・私家版)が刊行されました。

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こちらは、遠山さんの個人誌「弦」連載の「三橋敏雄を読む」をまとめたもの。三橋敏雄は、遠山さんの師です。初期作品から『しだらでん』以後までを、遠山さんが自在に選び、ときに鋭く、ときにあたたかく読み解きました。巻末には俳人・三橋敏雄の人柄がうかがえるエッセイ2篇を収録。どこから読んでも三橋敏雄を感じることができます。

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佐藤は加筆修正にかかわる編集作業をさせていただきました。瀬名杏香さんに文献調査、松井亜衣さんに校正のご協力をいただきました。

佐野裕哉さんに、二冊の装幀をお任せしました。
贅沢かつ繊細な、美しい書物となっています。文字組も素晴らしいです。

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『遠山陽子俳句集成』ご購入のお問い合わせは素粒社まで。

2021/11/20更新
『三橋敏雄を読む』は私家版ですが、下記2店舗にてお取り扱いいただいております。

葉ね文庫 大阪 中崎町
http://hanebunko.com/
本屋B&B 東京 下北沢
https://bookandbeer.com/

ほかにも置かせていただけるお店がありましたら、佐藤までご連絡いただければ幸いです。(四六判並製 ISBNなし・頒価 1800円)

遠山陽子さんは「悟空の会」で句会をご一緒している仲です。悟空の会は、中村裕さんの呼びかけで始まった、中村さん、遠山さん、私の3人の句会でしたが、中村さん没後、新たに鴇田智哉さん、福田若之さんに加わってもらって、続いています。

遠山さんの著作としては、『評伝 三橋敏雄ーしたたかなダンディズム』(沖積舎)がございます。まさに圧巻。

60年以上ものあいだ俳句を書いてこられた遠山陽子さんの作品世界、見てきたもの、考えてきたことを、この機会にみなさんにも味わっていただければ幸いです。

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句集『海藻標本』『君に目があり見開かれ』、編著『俳句を遊べ!』『天の川銀河発電所 Born after 1968 現代俳句ガイドブック』、掌編小説集『そんなことよりキスだった』ほか。音楽と飲食、散歩と生き物が好き。日本語ラヴァー。http://satoayaka.com/