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つまらない仕事より、つまることをしていたいからこそ煮詰まっている。

最近、あまりに仕事がつまらなくて、とりあえず仕事以外で仕事しようと考えている。

私の調理関係の仕事

私の仕事は調理関係ではあるが、今まで子供の保育施設の調理をしてきた。自分にも手のかかる年齢の子供がいて、子育てというタスクが生じている以上、ある程度の給料を頂き、フルタイムでない仕事を選ぶ必要があったからだ。

最初のうちは職場に子供がいる環境が長閑で良いな、なんて暢気な気でいた。施設に通うこれから成長していく子供達のために食事を作ることも、自分の使命と思って頑張っていたところがある。パートタイムなので、フルで働く社員が中心になって調理するのを補助するのも、なんとなく使命と思って人に全力で仕えていたところがある。

しかしその環境も長くは続かなかった。仕えている気でいた社員の考えがどうにも合わないこともあったし、なんだか毎日洗い物や掃除ばかりしているのに飽きてしまったのである。

今年こそは…とそれから職を転々として、今年からは別の保育施設で調理だけでなく用務の仕事をする役職に就くことができた。調理業務だけでは飽きてしまうと思って、別の役割があったら飽きないかと思ったのである。


…しかし、結果は本文1行目のとおりになってしまった。前の職場と変わらずルーティンの仕事が待ち受けるばかりで、なんだかんだ、「私は調理をしている方が落ち着くし、調理関係の仕事だけに就いていたい。」と思うようになったのである。

用務の仕事をやってみてわかったのだが、調理に関係ない雑務をしているのが日々苦痛だった。そこまで「できないことではない」からすごく嫌では無いし、「こんなことでボーナスもらえるの?!」というくらいの軽作業なのだが。しかし、何を言っても立ち仕事で、人の役に立ってはいるが仕事後は無駄に肉体的に疲弊してしまう感覚があり、自分を使うなら「なんかもっといろいろ考えることに時間を使いたい!」と思うようになってきたのである。保育施設のメンテナスとかどうでもいいから、とにかく美味しいと思うものを作っていたい、と思うようになった。

実は料理ができる人に比べたら、自分なんてきっと料理に疎いまま、ずっと調理の仕事を続けてきた謎の自負(根性?)があるのだが、どうやら私はそんなあやふやでもなく、自発的に調理の仕事をしたかったらしいのである。

つまらない仕事からつまる作業へ

とりあえず、「調理をしていたい。」「なんかもっと考えることを仕事にしたい。」だけの私は、今できることとして、趣味でやっているお菓子作りを生かして個人で手作りお菓子を売ろうとしている。もちろん、その計画はまっすぐ進むはずも無いし、平日の勤務後もヘトヘトなので1歩も進んだためしが無いが、休日の時間が空くときだけ自分の製品を作ろうとお菓子作りの実験している。私のこだわりだらけの考えだけが先に進み、全く製品開発がまとまらないので「お菓子を個人で売る」ことを実現するにはまだまだまだまだかかりそうではあるが(長いな。)、「どこにでもあるようなお菓子」としては世に出したくないので自分が満足いくものが作れるまで粘り続けている。たぶん今は「何でもいいからお菓子を個人で売る」より「自分が自信を持って人に出せるお菓子をつくりたい」フェーズなんだろうな、と思う。

やってみて気付いたこと

やっていて気付くのは、私は人が考えたレシピを再現するのが得意としても、自分が人様に出せるお菓子を作る、ってだいぶ違うし、その能力は自分にはあまりないのかもしれない、ということ。絶対音感みたいな味覚のプロでもなければ、アンタ今まで学校に通ってお菓子のことなぞ学んできてもいないよ、家の台所で気の向くままに作っていただけだよっていうクリティカルな壁をすぐに感じた。

出来がどうあれ、きっと、「自分がおいしい!」と思う感覚が全てなのだろうと思っているが…。それって自分で探して自分で気付くまでにいつできるのだろう…なという、いつまでも色が合わないルービックキューブをしているかのようではある。

っていうか、「お店だしてみたーい!」と思っている人って、こんなに日々悩んでいるのだろうか。私が週末しか作業できないから進まないし、私が何を売りたいのかを考えずに行動しているから無駄に行き詰まっているだけじゃないかとも思えてくる。つまりはお菓子を作るセンスがないのか、という自虐すら浮かぶ…。

今している仕事がつまらないから、つまることをし続けていくしかしない。それを選んだのは私。
結果はどうであれ、目的には亀の歩みで進んでいくしかないのだろう。


今日は試作をつくってみたが、いまいち美味しさがワッと分からなかったので、今日はこれは却下だなーと思いながら写真をヘッドにアップする。

形が悪いのは手を抜いている証拠

レモンとローズマリーのクッキー。レモン皮のすりおろし、レモン汁、生ローズマリーを使ったのだが、そこそこの味でしかなかった。当たり前だが子供にも不人気なのでもう作らないだろう。

以前からもクッキーは作っていたが、今使っている薄力粉の種類のせいで自分が美味しいと思わない原因かと。クッキーに適した粉ではあると調べてずっと買っていたけれど、別の粉も試したくなった。

その材料がまるまる余ったのでパウンドケーキにもしてみたが、そちらのほうが味がハッキリしてよかったかも。でも売りたいのはパウンドケーキではないのでたぶん外には出さないだろう。


穴が空きまくってしまったケーキ



ぶつぶつ考えて、行き詰ったので最近のお気に入りドラマなんかを見直して、主人公の苦悩ってわかるよなぁ、なんていっちょまえに考えている。

突然のおすすめドラマコーナーですみません。調理関係のお仕事されていたら、めっちゃあるあるで嬉しくなる(?)ようなお話なので、別ドラマの影響でディズニープラス入っていたらどうぞ。

脱線したけれど、そんな私の亀の歩みが時々ここでまた書けたらいいなと思う。



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