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<ビギナー向け!>クラリネットのマウスピースの選定方法〜前編〜

<ビギナー向け!>クラリネットのマウスピースの選定方法〜前編〜

日々クラリネットを楽しいんでおりますか?
ご自身のクラリネットをお持ちの方は、愛着も感じられているのではないでしょうか。
クラリネットはこまめにお手入れや定期的なメンテナンスを行う事によって、より長いパートナーとなって、寄り添うことが出来るでしょう。(やばい)
ただ、クラリネットより早く寿命がきてしまうパーツがあるのです。

それは、、、、【マウスピース】!!!!

今回は、なぜマウスピースが劣化していくのか?
初めてマウスピースを購入される方で、どんな事に注意して選べば良いのかを一挙にご紹介してきます!
なかなかここまでお伝えする奏者は少ないかと思うので、、、必ずいいね!してくださいよ!?(笑)
では、早速まいりましょう!

<クラリネットマウスピースはとっても重要なアイテム!>
楽器を購入されると、マウスピースが付属で入っているかと思います。
誠に恐れ入りますが、それは『使い物にならないおもちゃ』と捉えてしまっても良いでしょう。ごく稀にちょうど良く合っている場合も無きにしも非ず、、、ですが(^^;
ほとんどの奏者は、マウスピースは個別に選定して独自に合ったものを使用しているのです。

なせなら、【マウスピース一つで音色や吹奏感に大きな違い】が生まれるくらいにとっっても大切なものなのです。
せっかく素晴らしい楽器を使用していても、マウスピースがオワコンでしたらまさに『宝の持ち腐れ!』もったいない事をしているのです!!!

<そもそもマウスピースって何で出来ているの?

クラリネットとマウスピースっで色合いが似ているから、同じ素材を使用されているなんて思っていませんか?(私も昔はそう捉えてました💦)
現在、クラリネットマウスピースの多くは【エボナイト】と呼ばれている上質な天然ゴムから作られております。エボナイトは、天然ゴム+硫黄を混合して練り上げてから『加熱』と『結合』した事によって、硬い素材へと変化します。
そのような工程を経て、マウスピースのような硬さへ変化していくのですね。
最近は樹脂製のアクリル素材のマウスピースもありますが、こちらは安価となっております。
エボナイトマウスピースの特徴としては【クリアな音色だけど、重厚で豊かなサウンド】を兼ね備えていると言っても良いでしょう。

<マウスピースの寿命のサインはどんなものだと思いますか?>

ご自身のマウスピースの状態はいかがでしょうか?
マウスピースはリードに直接面している部分でございますね。
リードは、楽器を吹くたびに先端で激しく振動を行っております。その振動の衝撃をマウスピースを日々ダイレクトに受けているのです。そうなると、どんなに硬い素材でも、物理的に少しずつ磨耗して劣化が始まっていくのです。。。
こればかりは肉眼では分かりにくいのですが、摩耗を繰り返して先端が徐々に削られていき、欠けてしまっているマウスピースは【奏者にとって演奏パフォーマンスが引き出しづらい】環境となってしまいます。
どんなに一生懸命吹いてもメロディーの輪郭がぼやけるなど、マウスピースについた無数の傷により、やがてクリアな音色が得られにくくなっていくでしょう。
また、均等に息が入りづらくなることで、無理な奏法を行ってしまう可能性もあります。

替えるタイミングは個体差がありますので、一概にはいえませんが、毎日吹く方でも最低半年〜1年、毎日吹かない方でも吹くたびに磨耗しておりますので、『2〜3年』でお取り替えされた方が良いでしょう。

<マウスピースの良い見た目とは?>

ここからは目視でも確認できるマウスピースの健康状態を見て参りましょう!
①全体に傷がないこと(特にリードに接する部分!)
②マウスピース先端が綺麗なカーブ状の曲線であること、両端の幅が均等であること
③余分なこびりつきはないか
④コルクの状態は整っているか

これは、新しいマウスピース選びにも最初に確認できる項目ですので、ぜひおさえておきましょう!

<マウスピースの選び方>
マウスピースを選ぶには、マウスピースの構造を把握しておくと、好みのモデルを見つける判断基準になります掘り下げてお伝えしていきますので、メモメモ!!!

<マウスピースには2箇所の構造を把握しておこう!>

最終的には個々によって好みが変わりますが、マウスピースには2箇所おさえておくべきポイントがございます!
①ティップオープニング
②フェイシング

これらは一体なんぞや? 大丈夫!下記にそれぞれお伝えしていきます( ´∀`)

①ティップオープニングってなんだ??

一言であらわすと、『リードの先端からマウスピースの先端までの隙間の事』を指します。
この開きが広いマウスピースは、息が容易に入りやすく、アンブシュアを強めても、ある程度カバーして響かせてくれるのではないかと思います。
この開きが大きいと、ダイナミックでパワフルな豊かなサウンドが期待できるでしょう。その分多めの息が必要となります。
逆に開きが狭いと、息が少量でも入りやすく、音色は明るめのサウンドになるかと思います。
初心者の方でしたら、ティップオープニングが狭めのものからスタートしてみるのもアリなのではないでしょうか。
音量は、ダイナミクスさは少々減少しますが、音程がコントロールしやすいので、安定した吹奏感が期待できるかと思います♪

②フェイシングとは?
続いてフェイシングについてです!
こちらは『リードの先端からマウスピースとリードが接するところまでの長さの事』を指します。
この距離が短いものは、『息のコントロールがしやすい』『吹き始めの立ち上がりの音がはっきりとしている』『明るい音色』などの特徴がございます。
対して距離が長いものは、『柔らかくて丸みを帯びた音色』『演奏表現の追求の幅が広がる』など、こちらは慣れるまでコツが少々入りますが、より自身の演奏スタイルを研究(?)していきたい方には、距離が長めのものをご検討されると良いでしょう。

上記、それぞれ最終的には好みによりますが、実際に手にとって試奏してみないことには始まらないかもしれません。
先述でもお伝えしましたが、マウスピースは消耗品です。中古品を購入したり、知人から譲ってもらうケースも耳にしますが、既に無数の傷がついていたり、奏者の奏法によって歯形や細かな欠け部分がある場合がほとんどあるといっても過言ではありません。
まずは、新しいマウスピースの中からお選びいただく事が大前提となるでしょう。

<楽器屋さんで試奏しよう!>

周囲の口コミが本当に自信にあっているとは限りません!
楽器屋さんで無料で試奏出来ますので、あらかじめ電話予約を行い、吹き比べしていきましょう!
必ず楽器本体、リード(あるだけいろんな種類のリード)、旧マウスピースも全て持って試奏に挑みましょう!
あらかじめ試したいモデルなどを店員さんにお伝えしておきましょう。
モデルがわからない場合は、現在使っているマウスピースのモデルをお伝えして、それに近い構造をご用意いただく方法が良いかと思います。

<リードは必ずいろんな種類を持ち込もう!>

もし、現在使っていないけれど、別メーカーのリードがある場合は試奏の日に必ず持っていきましょう。
マウスピースの決め手は『リードの硬さとの相性』によっても異なります。
今愛用しているリードが、マウスピースを変えることによって、使うリードのメーカーも変化する可能性がある為です。
過去とっておいたリードがあるならば、吹き比べる為にあるだけ持っていきましょう!

では、ここからはマウスピースオススメモデルを踏まえてお伝えしていきます!
・・・と長くなってしまいましたので、続きはまた後編でお伝えしていきます!

次回もお楽しみに〜!いいね!押してくださいね( ´∀`)  

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