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【短音階】3種類存在しているワケ

みなさんいかがお過ごしですか?
仕事終わりに久しぶりに旦那と外食しました♪

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来月は祖母がワクチン2回目の接種により、一時帰省予定です。
思わぬ形での帰省ですが、検査して、慎重に過ごしていこうと思います。

さて本日は【短調の音階】=【短音階について】お話しします。

「短調ってなかなか覚えられないー(^^;」「毎回スケール本とにらめっこしながら吹いてます」というあなたにこそ今回は見ていただきたい!!
短音階は、種類とポイントを掴む事で、もっと身近なものになります。

そもそも「短音階は3つ存在」しています。
特にスケール本で登場している音階は、その中の一つが出ている事が多いです。
本日は、短調の基本のキ!と、短音階の種類となんで3つも分かれているのか?についてお話ししていきます!

ではまいりましょう!

<短調(短音階)は3種類存在している>

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音階には『長調の音階』『短調の音階』が存在します。
そして冒頭でもお伝えしております「3種類の短音階」の仕組みを理解しておくと、演奏の予測(譜読みのスピード)がいち早く捉える事ができるでしょう。

また、スケールは繰り返しやって身体で覚える人もいらっしゃいますが、それってかなり非効率的な練習方法です!
特に短調のスケールは理論的に理解しておくと、もっと簡単にマスターできるようになります!

まずは1つ目の音階から!

<短音階その①〜自然的短音階〜>

まずは、基本の短音階!
【自然的短音階】!本日は、ラの音から始まる『イ短調』を例に挙げていこうと思います。

まずはこの楽譜をご覧ください♪

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これは、単純にラから順番に1オクターブ上のラまで音階で上がっておりますね。
ただ、これを音階とすると、何か違和感を感じません??
特に最後の音と、最後から2番目の音に注目してみてください。

これだと音階として終わった(完結した)感じがしないんですよね、、( ̄▽ ̄;)
そこで!!!どうしたら音階っぽく終わることができるか考えられました!!!!

そこで、出来上がった短音階が2つ目の音階になります!

<短音階その②〜和声的短音階〜>


もう一度下記イ短調の譜面をご覧ください。

スクリーンショット 2021-06-08 9.08.43


音階として終わった感を出すために、この音階の最後から2番目の音に「♯」をつけて半音上げてみました。

こんな感じ↓

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これは【和声的短音階(わせいてきたんおんかい)】と呼ばれる音階になります。
この音階の『♯ソ』の音は「導音(どうおん)」と呼ばれ、音階の主音(ラ)に導くように存在している音でもあるのです。

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この導音の存在を変化させることで、音階として終わった感じが出たり、まだメロディが続くように感じたりさせる事も出来るのです。
「導音」「主音」は、短調に限らず、「長調」でも「どの音階でも存在」しますので、ぜひ覚えておいてくださいね。※必ず主音の側にあります。

これで1件落着!!!と言いたいところですが、この『和声的短音階』、デメリットが発生しました。

ソを♯にする事によって、半音上がって音階っぽくなりましたが、「♯ソ」と一つ前の「ファ」の2つの音が開き過ぎてしまったんです!

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譜面上だと気づきにくいかもしれませんが、鍵盤で見てみると、下記のような状態になります!

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半音が3つ分も開いてしまいました、、、。
音階としては成り立ってはいるのですが、これを基にメロディを作るとしたらどうでしょう、、?

ちなみにこの2音間の音を「増2度」と呼ばれ、メロディとして不自然な音間が発生してしまうのです。

そこで!!!音階としてだけでなく、メロディとしても成り立つように、最終的に3つ目の短音階を生み出したのです!

<短音階その③〜旋律的短音階〜>

最後にご紹介するのが【旋律的短音階(せんりつてきたんおんかい)】!!!
その名の通り、旋律を成り立たせるために用いられた音階です。
実際、楽曲でも旋律で多く用いられております。

この音階は、先ほど増2度になってしまった箇所の「ファ」も「♯」をつけて半音上げてみました!

それが、下記になります!

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音程感覚を解消する事によって、不自然さが解消されました!
短調の旋律的短音階は、「導音」と「導音の一つ前の音」に半音上がる特徴がありますので、ぜひ他の音階も注目してみてくださいね。
(※♭のつく音なら半音上がるので、ナチュラルになります)

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そして、最後にポイントを一つご紹介!!
この旋律的短音階のみ、ある特徴があるのです!!!

<下行形はナチュラル(♮)になる>

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短調で苦手だなと感じる方の多くが「音階の上りと下りで記号(♯、♭)が変化している」事なのではないでしょうか?
先ほどの上行形では♯が2つでした。(イ短調の場合)
ただ、そのまま下がってしまうと、長調のような響きになってしまいますので、あくまでも短調という変化をつけるため、下行形はナチュラル(♮)を用いる事になったのです。

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<まとめ>

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短調もこんなに種類が分かれているんですね!
短音階のスケールを行う時も、なんでこんなところに♯(または♭)がついているんだろう??
そして、♮がついててややこしいな、、、、と感じる気持ち、分かります、、!!
でも、そうなった過程と理由がある事を知っておくと、短音階のとっかかりを容易にするきっかけになるかもしれません。


ぜひ本日のスケール練習も、長調だけでなく短調も平行してチャレンジしてみましょう!
※スケール教本では旋律的短音階がほとんどかも、、、


ではまた次のお話しでお会いしましょうーーーー( ´∀`)♪

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